『日本滞在見聞記―日本における五年間』
オランダ人教師ポンペが1857(安政4)年から1862(文久2)年の間、長崎に滞在したときに見聞したことを帰国後、往事を想起して書いた回顧録。この中でポンペは、佐藤尚中が優れた外科医であること、またその仕事は正確で迅速、かつ極めて冷静であったと評価している。邦訳:沼田次郎・荒瀬進共訳『ポンペ日本滞在見聞記』(1968年 新異国叢書)がある。扉絵にポンペの要請で創建した長崎養生所(日本最初の西洋式病院)の絵がある。