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【座談会企画】在学生が教えます!「スポ健入試対策のポイントはココ!」


スポーツ健康科学部では、受験生が自らの学力や強みを活かしてチャレンジすることができるよう、さまざまな入試方式を設けています。その中でも年内に実施される総合型選抜Ⅰ・Ⅱや学校推薦型選抜を経て入学した在学生の3名が、自分の体験を踏まえて「入試対策のポイント」を語ります。

 

※本記事は2025年8月のオープンキャンパスで行った「座談会企画」をもとに再構成したものです。記事の内容は座談会実施時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

 

座談会メンバープロフィール

阿久津舞_プロフィール

阿久津 舞
(あくつ まい)
1年(2025年入学)
東京都出身 
スカッシュ部 
 

吉本圭佑_プロフィール

吉本 圭佑
(よしもと けいすけ)
2年(2024年入学)
千葉県出身
ラグビー部 
 

上里真麻_プロフィール

上里 真麻
(うえざと まあや)
1年(2025年入学)
沖縄県出身
陸上競技部短距離ブロック
 

苅込英昭客員教授_プロフィール

進行:苅込英昭客員教授

順大を志望した理由は?

苅込:まず、みなさんがなぜ順天堂大学を志望したのか、いつごろ受験することを決めたのかをお聞きしたいと思います。

  

阿久津:私が順大を志望したのは、夢への一番の近道になると考えたからです。私の夢は、健康に関する知識を十分蓄えた上で、保健体育の先生になることです。そのために、健康総合大学であり、「教職の順大」とも言われる順大で学びを深めたいと思いました。受験を決めたのは、高校2年生の冬ごろです。

 

吉本:私は小さいころからスポーツを続けてきたので、大学でもスポーツに関する勉強がしたいと考えていました。順大を第一志望にしたのは、スポーツ医科学に強みがあり、競技力を高めるだけでなくコンディショニングやトレーニングも学べることに魅力を感じたこと、得意科目で受けられる入試方式があったことが大きな理由です。志望を決めた時期は少し遅くて、高校3年生の7月か8月だったと思います。

 

2025入試座談会1

阿久津さん、吉本さん

 

上里:阿久津さんと同じく、私も教員を目指して順大を志望しました。私の理想は、体の仕組みを理解して、論理的に体育を教えられる先生です。それが実現できるカリキュラムに惹かれました。私は小1から陸上競技をやっており、部活とそれに特化した学びができる大学であることも魅力で、特に小さいころから憧れの選手だった福島千里先生がこの大学の短距離ブロックのコーチになられたことが、志望の決め手になりました。受験を決めたのは、高校3年生の4月です。

 

2025入試座談会2

上里さん、苅込先生

面接試験に向けての対策は?

苅込:では、本題の試験対策について詳しく聞いていきたいと思います。年内入試の全てで実施されるのが、面接試験です。みなさんはそれぞれどのような対策をして試験に臨みましたか?

 

阿久津:面接対策では、まず自分の思い描く将来の理想像を明確にすることから始めました。さらに、その理想像を具体化し、理想像に近づくためには順大で何を学べるのか、どんな学びが必要なのかを調べていきました。面接の練習は、高校の先生や友人、先輩と毎日のように繰り返し、回数を重ねる中で柔軟に対応できる余裕が生まれたと思います。たくさん練習すると、その分アドバイスをいただけるのですが、それを全て取り入れようとすると頭が混乱してしまうので、自分の軸に合ったアドバイスを取捨選択することも大事だと思います。

 

吉本:意識していたのは、自分の長所をアピールするということです。面接は、自分が何をしたくて順大に入りたいのか、入学後は何を学び、将来何がしたいのかを伝えることが大切だと思います。面接対策では、自分の長所や高校までに取り組んで来たことを踏まえ、それを大学での学びによってどのように伸ばし、将来につなげていきたいのかを考えていきました。

 

上里:私は面接でのキーワードを決めて、そのキーワードから自分の考えを面接官に納得してもらえるように話す練習をしていました。たくさんの先生に面接の練習をお願いすることで、さまざまな視点からの質問に答える力が付いたと思います。自分の思いや考えをしっかり落とし込むには、やはり反復練習が一番大切です。

 

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苅込:面接試験で必ず聞かれるのが志望理由です。なぜ順大に行きたいのか、順大で何をしたいのかを伝えるため、みなさんがどのように志望理由を固めていったのか、教えてください。

 

阿久津:単純に「保健体育の先生になりたい」ではなく、「多くの生徒が生涯にわたって運動に親しむ態度を育むことができる保健体育の先生になりたい」と具体的な言葉で将来像を話せるように準備しました。自分の夢を実現させるために健康に関する知識を十分に蓄える必要があるので、健康総合大学である順大で学びたい、という熱意もアピールしました。

 

吉本:僕も、将来こんなことがしたいから大学でこんなことを学びたい、と将来像から逆算して志望理由を固めました。順大で学びたい内容も、当時、僕は野球のグローブを作る職人に興味があったので「体の構造を理解するために窪田先生の機能解剖学の授業を受けたい」というように、より具体的に、どの先生のどんな授業が受けたいのかまで掘り下げて考えていきました。

 

上里:2人と同じように、理想像をまず固め、そこに近付くために自分には何が必要なのか、それを順大でどのように学ぶことができるのか、という流れで志望理由を組み立てていきました。私の場合は、「これからの世界を担う子どもたちの健康を支え、生徒一人一人に向き合うことができる体育教師」を目指していること、そのために順大で英語学習にも力を入れたいこと、体の仕組みや使い方を理解して論理的に教えられるようになりたいことを理解してもらえるよう意識していました。

 

苅込:3人の話をまとめると、志望理由では「将来の目標を実現するには順大でなければならない」と伝えることが必要だと分かりますね。「自分の夢を叶えられるのはこの大学しかない」、「一番やりたいことができるのはこの大学なんだ」と、しっかり伝わるような構成を考えることが大切です。そして、その思いが相手に伝わっているかを意識しながら話す練習も重要です。入試の面接では、頭の中でどんなに素晴らしいことを考えていても、伝わらなければ意味がありません。受験生のみなさんは、どのような言葉をどのような順番で話せば伝わるのか、相手に伝わったことが確認できるまで面接練習を続けてほしいですね。

ー口頭試問、小論文の対策方法は?

苅込:総合型選抜では口頭試問が行われます。吉本さんが受験した年の口頭試問は語句の意味を答えるものでしたが、阿久津さんと上里さんの年からは、語句の意味に加えて「筋道立てて自分の考えを述べる」ことが求められるようになりました。3人はどのような対策をしていましたか?

 

吉本:苅込先生がおっしゃったように、僕が受験をした年は、語句の意味を答える一問一答形式の試験だったので、保健体育の教科書を丸暗記するくらいひたすら読み込みました。それから、自分で予想問題を作ったり、友達と問題を出し合ったりしながら知識の定着を図りました。

 

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阿久津:教科書の太文字や解説文を重点的に勉強しました。大事な言葉は暗記ペンを使ったり単語カードに書いたりして覚え、覚えたらその言葉を説明できるように友達に問題を出してもらいました。また、教科書に載っている事柄や、健康や体育に関する出来事について自分の考えを持つことを意識していました。たとえば「ヘルスプロモーション」という言葉と合わせて、健康を促進するために自分にはどんな働きかけができるかを考えるようにしていました。

 

上里:教科書を読み込んで、ある程度理解できたらノートに書き写し、大事な言葉を定着させるために自分で穴埋め問題を作って覚えました。大事な言葉は、口に出して人に説明する練習もしました。試験本番では、自分で問題を考えて勉強した成果をしっかり発揮できたと思います。

 

苅込:一つ付け加えると、口頭試問では、教科書の前半にある保健編だけでなく、後半の体育編もしっかり読み込んで準備しておくことも大事なポイントですね。続いて、小論文の対策についても聞いてみましょう。2026年度入試では、小論文は学校推薦型選抜のみで実施されます。3人の中で小論文の受験を経験したのは阿久津さんだけですね。阿久津さんはどんな対策をしていましたか?

  

阿久津:保健体育や健康、教育に関する時事的な問題を把握しておくよう心掛けていました。また、自分なりに小論文のテンプレートを作り、どんな問題でもそれに当てはめて掛けるよう準備していました。ただ、私は小論文対策を始めるのが遅れてしまって、不安が残るまま本番を迎えてしまいました。文章が苦手な人は、早めに準備しておくことをおすすめします。

  

苅込:どのくらいの準備で試験に臨んだのですか?

  

阿久津:時間としては1カ月弱、練習で小論文を書いた回数は片手で数えられるくらいでした。準備が遅れてしまったのは、小論文がある学校推薦型選抜を受ける前に、総合型選抜Ⅰで合格できるだろうと過信してしまったのが原因です。そんな甘い考えだったからか、総合型選抜Ⅰでは合格できず、短期間で小論文対策をすることになってしまいました。

  

苅込:教えてくれてありがとうございます。実は阿久津さんとは逆のパターンで、実際には小論文の試験を受けることはなかったけれども、「受けることになるかもしれない」と考えて夏休み中に高校の小論文対策講座で準備しておき、その後で面接や口頭試問の対策をしたという学生もいました。油断せずに備えておくことも大切ですね。

モチベーション維持のために意識したことは?

苅込:受験に向けて勉強をしていると、「本当に合格できるのかな」と不安になってしまうこともあると思います。やはり一番大切なのは、モチベーションを維持して、強い気持ちで受験に向けた準備をすることです。3人は、モチベーションを落とさないようにどんなことを意識していましたか。

 

阿久津:順大入学後にやりたいことや楽しみなことを想像して、「絶対合格したい!」という気持ちを維持していました。無理をし過ぎると何事も嫌になってしまうので、寝る時は寝る、勉強する時は勉強する、とメリハリを付けることも大切にしていました。ついスマホを見て時間が過ぎてしまう時は、スマホを触ることができない面接練習に切り替えたり、スマホを別の部屋に置いたりして乗り越えました。

  

吉本:順大でラグビーをしている姿や授業を受けている姿を想像して、やる気を起こしていました。それでも気分が乗らなかったり落ち込んだりした時は、もう仕方がないと割り切って、筋トレで体を動かしてリフレッシュし、気持ちを立て直していました。

 

上里:私も、寮生活でみんなと楽しんでいるところや、自分が陸上トラックで走っている姿、理想の学生生活を思い描いてモチベーションを上げていました。少し気持ちが落ち込んだ時は、部活に顔を出したり、朝早く散歩に行ったりすることが気分転換になっていました。朝、誰もいない公園でちょっと大きい声を出すと、スッキリするんです。

 

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苅込:3人とも入学後の学生生活を想像していたんですね。実際に順大生になって、その時に想像した通りの学生生活を送れていますか?

 

阿久津:想像以上に楽しくて、めちゃくちゃ充実しています!

 

吉本:僕も想像以上に楽しいし、授業でも部活でもやる気のある人たちに囲まれて、自分もレベルアップできています。

 

上里:寮生活が本当に楽しいです。体育祭やハロウィンなどイベントもたくさんあって、退寮したくないくらいですね。

 

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受験生へひと言メッセージを!

苅込:最後に、自分の進路に向かって頑張る受験生に、ひと言ずつ応援メッセージをお願いします。

 

阿久津:順大に入学した後の輝かしい日々を想像しながら、無理しすぎずに頑張ってください!

 

吉本:最後の最後まで絶対に諦めない気持ちが大事です!どんなにきつくても、諦めずに頑張ってください。

 

上里:面接は、この大学に絶対に入りたい、入学させてほしいという自分の思いを猛烈にアピールできる“大学への告白”です。そこで自分の思いを精一杯伝えてください。みなさんとさくらキャンパスでお会いできるのを楽しみにしています!

 

苅込:ありがとうございます。3人のメッセージ、受験生の心に届いたと思います。

受験生はこれから志望校合格を目指してさまざまな壁に挑むことになります。「挑」という字は、手偏に兆(きざ)しと書きます。古代中国では、亀の甲羅や動物の骨を燃やしてできるひび割れで吉凶を占い、国を治めていました。そのひび割れを2つ組み合わせてできたのが「兆」という字で、「挑」はひび割れに自ら手を加え、未来を変えようとしたことからできたとも言われています。「挑」は、自分の手で物事を変えて実現させる強い意思や覚悟を表す言葉です。成功の反対は、失敗ではなく、挑戦しないこと。諦めることなく挑戦し、入試当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、みなさんの頑張りを応援しています。

 

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