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武器は唯一無二のチーム力! 関東1部での戦いに挑む女子蹴球部
昨シーズンの関東大学女子サッカーリーグ1部・2部入れ替え戦を制し、10年ぶりの1部昇格を果たした順天堂大学女子蹴球部。学生主体の活動を通して培った責任感と自覚、そして活発なコミュニケーションによって築かれた強固なチーム力が、昇格の原動力となりました。2026年シーズンを前に、キャプテンの大森星奈さん(スポーツ健康科学部4年)、副キャプテンの益子由愛さん(スポーツ健康科学部3年)に、順大女子蹴球部の強み、学業と部活動の関わり、1部リーグへの意気込みなどについて聞きました。
OGの思いも背負ってつかんだ1部昇格
順大女子蹴球部が1部リーグで戦うのは、2016年シーズン以来、実に10年ぶり。ここ数年は、2部で上位をキープし、毎年入れ替え戦に臨んでいたものの、なかなか壁を越えることができませんでした。1年生から試合に出場していた大森さんにとって、3度目となる昨年の入れ替え戦は、歴代の先輩の思いを背負って挑んだ試合だったといいます。
「勝って昇格を決めた瞬間は、『うれしい』よりも先に、ホッとしました。『先輩方もずっと目標にしていた1部の舞台で、やっと試合ができるんだ』と。昇格できたのは今の選手の力だけではありません。歴代の先輩から受け継いできた伝統が、今回ようやく花を咲かせたのだと思っています」(大森さん)

キャプテンの大森星奈さん(スポーツ健康科学部4年)
女子蹴球部に受け継がれてきた伝統。それは「チーム力で勝負する」という強い意識です。
さまざまな競技歴やレベルの学生が集まる順大の女子蹴球部では、多様なバックグラウンドを持つ選手たちが技術や能力を高めながら、個だけの力に頼らず、チームで戦って勝つことを意識してチームの強化に取り組んできました。そのために重視しているのが、ピッチ内外での緊密なコミュニケーションです。
「入学前は、大学の部活動は上下関係が厳しくて怖そうだな、と思っていたのですが、順大はイメージとまったく違いました。普段から“サッカーは人間関係のスポーツ”と考え、壁をつくらないコミュニケーションを大事にする意識が浸透していると思います」(益子さん)

副キャプテンの益子由愛さん(スポーツ健康科学部3年)
練習後のミーティングでは、毎回学生同士が考えや思いを共有し、学年をシャッフルした4〜5人のグループで定期的に食事会を開くなど、学年を問わず、公私にわたって相互理解を深めているといいます。個の能力に優れた選手を擁する相手に対して、真正面から1対1で戦うのではなく、チームで立ち向かう。組織で勝つために、選手全員がお互いの良さや武器を理解し、それを引き出し合い、高め合っていく。それが、順大女子蹴球部の強みであり、勝利への道筋でもあります。
身体のケアやデータ管理も選手自らの手で
女子蹴球部には、「成長と貢献」「責任と補完」という理念があります。「競技力向上や結果だけを追い求めるのではなく、一学生として、一人の人間としての成長に重きを置く姿勢も、先輩方からずっと受け継がれてきた伝統です」(大森さん)。また、順大女子蹴球部は、代々学生が主体的に部を運営していることも特徴です。グラウンドの使用申請、移動用バスの手配、保険の手続き、部費の管理、SNS運用など、事務作業もすべて選手自身が行います。
さらに部内には、「スポーツ外傷・障害」「フィジカル」「栄養」「技戦・戦術」「企画」の5つの専門班があり、全部員が選手としてプレーしながら、いずれかの班に所属して活動しています。たとえば、フィジカル班の益子さんは、カタパルト社製のGPSデバイスを使ったデータの計測、管理、分析などに携わり、日々のデータを全員にフィードバックしているといいます。
「移動距離や速度、スプリント数(時速21km以上で走った回数)、最高速度、加速・減速・方向転換の回数などのデータからトレーニングの量や強度、自身の疲労度を把握し、体のどの部分のケアを優先すべきかの判断、練習負荷の調整、トレーニングメニューの設計提案などに役立てています。ダイレクトに自分のコンディションに活かせるので、面白いし、学びになるんです」(益子さん)

GPSデバイスによるデータの収集と活用は他大学も取り組んでいますが、「選手自身が管理しているのは順大ならではだと思います」と大森さん。選手としてプレーすること以外にも役割を持つことで、一人ひとりに責任が生まれ、チームの一員としての自覚がより高まります。それが、順大女子蹴球部の生命線である「チームの結束力」を生んでいるのです。
運動生理学や教職の学びも力に
サッカーのプレーや専門班活動では、体の構造や筋肉、外傷障害予防に関する知識など、スポーツ健康科学部の日々の学びが大いに生かされています。
「部活動以外の活動で学んだことをチームに還元する意識を持つように、と先輩に教えてもらいました。教職課程や学外ボランティアで得られた多角的な視点、コミュニケーション力も、部活に生かしたいと思っています」(益子さん)
教職課程を履修している大森さんは、1カ月間の教育実習の経験が、モチベーションアップや自分の成長につながったといいます。
「私がサッカーをしていると実習先の生徒たちに話すと、『頑張ってね!』とたくさん声を掛けてくれたんです。その言葉で心が温かくなり、本当に力になりました。教育実習を通じて、教える仕事の魅力をあらためて感じましたし、将来は指導者として子どもや選手と関わることができたら、という思いが強くなりました。一生忘れられない1カ月になりました」(大森さん)

挑戦は未知のステージへ
今年の女子蹴球部のチームビジョンは「輪動(りんどう)」。誰か一人でも機能しなければ、チームは動かない。そんな思いが込められた言葉です。悲願の1部昇格を果たした女子蹴球部の次の目標は、「1部で戦い続けること」、そして「インカレ出場」。2部よりも「一段も二段もレベルが上」の1部で試合に勝つためには、これまでの取り組みに加え、考え方、判断など、さまざまな面で大きな変化と成長が求められます。
「レベルの高い1部に上がり、思うようにいかない状況も多くなると思いますが、どんな時でもブレることなく、チームを先導し続けたい」(大森さん)。「困難な道のりになると思いますが、結果だけに捉われず、挑戦して得られたものやその過程を大切にし、成長していきたい」(益子さん)。チームを引っ張る2人は、そう力強く意気込みを語ります。

「部内でコミュニケーションを取って自分たちにプラスすべきものを探り、練習の中で積み上げていきたいです。選手としても、がむしゃらで粘り強いプレーで後輩たちを引っ張っていこうと思っています。どんな結果も成長の糧にできるよう、常に考え、考えたことを実行しながら1年間チームで戦っていきたいです」(益子さん)
「バックグラウンドの異なるメンバーが集まっているので、全員の気持ちを一つにして同じ目標に向かうことは簡単ではありませんが、多様なメンバーがいることはいろいろな考えを吸収できるという強みにもなります。同期の仲間の力も借りながら、キャプテンとして部の全員が『このチームのために頑張りたい!』という思いを持てるチームをつくっていきたいです。そして、後輩たちがこの先も1部で活躍する土台を築く年にしたいですね」(大森さん)
競技面でも運営面でも、学生が主体となり、文字通り「チームプレー」で前進してきた女子蹴球部。
彼女たちの新たなチャレンジが、いよいよ始まります。

試合予定
第40回関東大学女子サッカーリーグ戦【前期】
春季リーグの対戦カードおよび試合会場は以下の通りです。ご声援よろしくお願いいたします!
| 節 | 対戦相手 | 日程 | キックオフ | 会場 |
| 第1節 | 東洋大学 | 4/4 (土) | 18:00 | 東洋朝霞CG |
| 第2節 | 慶應義塾大学 | 4/11 (土) | 14:00 | 慶應G |
| 第3節 | 日本体育大学 | 4/18 (土) | 14:00 | 日体健志台CG |
| 第4節 | 山梨学院大学 | 4/26 (日) | 13:00 | 山梨学院向町サッカー場 |
| 第5節 | 東京国際大学 | 5/2 (土) | 13:00 | 東京国際第3G |
| 第6節 | 神奈川大学 | 5/9 (土) | 13:00 | 神大附属中高サッカーラグ場 |
| 第7節 | 国士舘大学 | 5/17 (日) | 15:00 | 順天堂大学G |
| 第8節 | 帝京平成大学 | 5/24 (日) | 15:00 | 順天堂大学G |
| 第9節 | 日本大学 | 5/30 (土) | 17:00 | 順天堂大学G |
| 第10節 | 早稲田大学 | 6/6 (土) | 16:00 | 順天堂大学G |
| 第11節 | 十文字学園女子大学 | 6/13 (土) | 17:00 | 十文字新座CG |