大学紹介、カリキュラム、キャンパスライフ、入試情報等、順天堂大学医学部に関する様々な情報をご案内します。

受験生の皆様へ在学生の皆様へ卒業生の皆様へ一般の皆様へ医療関係の皆様へ
講座・研究室
医学部紹介入学案内教育カリキュラムキャンパスライフ講座・研究室交通アクセスお問い合わせ
講座・研究室

医学教育研究室

医学教育研究室史

客員教授時代
平成3年(1991)より尾島昭次岐阜大学名誉教授が客員教授として着任し、寿山堂ビル2階に医学教育研究室が設置された。尾島教授はカリキュラム委員会でのアドバイザー、成田医学教育ワークショップにおける世話人などを務められるとともに、日本医学教育学会の会長を務め、学内外で活躍された。

平成9年(1997)6月には岡田隆夫 生理学第二講座講師が医学教育研究室併任となり、小川秀興医学部長の指揮下に一般教養教育の大改革を行い、平成10年より新カリキュラムによる医学部1年生の教育が実施された。

平成10年3月で尾島教授が退職された後には、平成6年よりカリキュラム委員長を務め、定年となった新井康允 解剖学第二講座教授が医学教育研究室の客員教授として就任した。岡田は呼吸器内科 檀原 高助教授、循環器内科 住吉正孝講師らとともに医学部4年の第1期臨床実習の改革を行い、後の共用試験実施へのスムーズな移行を可能にした。さらに、小川医学部長の提唱により4月からBSL実務者会議(後に臨床実習担当者会議と改称;通称BSL講師会)が毎月開催されるようになり、富野(腎臓内科教授)カリキュラム委員長、檀原助教授とともに、岡田も毎回出席することとなった。また、5年生の担任制を開始し、臨床実習中の学生の指導を強化した。

平成11年6月 岡田は医学教育研究室助教授・生理学第二併任となり、医学教育研究室の強化が行われた。

平成12年4月 医学教育研究室は寿山堂ビルより8号館8階へ移転となり、医学教育研究室の充実が図られたが、一方で新井客員教授の退職により、スタッフは岡田助教授1名という状態となった。

檀原 高 教授時代

平成13年(2001)8月 檀原 高 呼吸器内科助教授が医学教育研究室教授・呼吸器内科併任として就任した(平成14年1月より医学教育研究室教授・総合診療科併任)。9月からは木南英紀医学部長の指導の下で、基礎医学の臓器別、病理・病態別の統合型カリキュラムの構築準備が開始された。また、12月には蒲谷尚子私設秘書(後に嘱託)が就任し、以後医学教育研究室運営のためには欠かせないメンバーとなった。

平成14年(2002)1月に1年生が1週間老人介護施設などで実習を行う「施設実習」が開始された。なお、この実習の計画・実施に際しては医史学研究室の月澤美代子准教授の多大な協力をいただいた。また2月には4年生を対象とする第1回CBT (computer based test)トライアルが実施された。4月に檀原がカリキュラム委員長に就任し、以後低学年の一般教育・基礎医学教育を岡田が、3年後期以後の臨床教育を檀原が主掌する体制が固まっていった。これにより医学教育研究室が医学教育全体を掌握することとなり、医学教育研究室の歴史が順天堂の医学教育の歴史であると言っても過言ではない状態となったが、檀原・岡田への過剰な負担増大に喘ぐこととなった。一方、研究室の充実に対応して、12月には8号館8階から2階への移転が許され、それまでの1部屋から教授室と研究室の2部屋に拡大されるとともに、隣の旧6年生教室が臨床系実習室(通称skills lab.)に改装され、学生の臨床技能トレーニングのための様々な施設・設備が整えられることとなった。

平成15年(2003)は檀原が中心となって基礎医学の統合カリキュラム化に対応して、臨床の講義のグループ化と講義コマ数の削減に向けた検討が集中的に行われた。1月に行われた入学試験において岡田が入試監督総責任者となり、以後平成22年まで続けることとなる。2月には客観的臨床実技試験(objective structured clinical examination; OSCE)のトライアルを実施し、東京大学・慶応義塾大学からの評価者を招き、本学評価者と他学評価者の評価比較が行われた。このOSCEとCBTとからなる共用試験の実施は医学教育研究室が主体となって運営する体制となった。4月より臓器別、病理・病態別の基礎医学統合カリキュラム(通称Zone講義)が2年生を対象として開始された。また7月には2年生が保育園・小児病院などで1週間実習を行う「小児実習」が開始され、これにより1年生の「看護実習」「施設実習」とともにearly exposureが一応の完成を見た。さらに、臨床講義の削減に伴い4年生後半から開始されることとなった第1期臨床実習やOSCEの正式実施に備え、学内の模擬患者の養成を開始した。

平成16年(2004)4月より、統合型カリキュラムによる教育が開始された学生が3年生に進級することに対応し、3年前半の基礎医学講義、後半の臨床講義がそれぞれZone講義、グループ講義に改革され、さらにその後に続く第1期臨床実習の充実が図られた。また、この年より臨床研修が必修化されたことに対応し、檀原は臨床研修センター長をも兼務することとなり、負担はさらに増大した。6月には基礎医学におけるZone間の連絡・情報交換を密にするために、基礎医学の各講座・研究室から委員が出席する「Zone担当講師会」が組織され、解剖学第1講座の坂井建雄教授が委員長に就任した。これにより臨床系の「BSL講師会」とともに、医学教育研究室主導による医学教育へのサポート体制が整備された。11月には岡田が生理学第二講座の教授に就任、医学教育研究室併任となったが、檀原・岡田の2名による医学教育全体の運営は、蒲谷による支援のみでは限界に近付いていた。

平成17年(2005)4月、待望の新メンバー建部一夫助手(膠原病内科併任:後に准教授に昇任)が医学教育研究室に加わり、2人体制からの脱却が達成された。しかし、7月の練馬病院開院に伴い、教育に熱心な助教授・講師陣が大量に練馬への移動となったため、教育実務組織の再構築が必要となった。

平成18年(2006)1月、医学教育研究室の客員教授として活躍された尾島昭次先生が逝去された。また同月、CBT、OSCEが正式実施となり、医学教育研究室が中心となって無事終了した。4月、檀原の後を受けて岡田がカリキュラム委員長に就任するとともに、5月には外科系の新メンバーとして冨木裕一講師(下部消化管外科・医学教育研究室併任:後に先任准教授に昇任)が加わり、檀原の負担軽減が図られた。8月には富野医学部長の提案による初のOpen Campusを実施し、大勢の受験希望者が殺到した。また、この年は埼玉医科大学の名誉学長・学長以下による寮の視察、タイ国チュラロンコン大学による視察、ハワイ大学Izutsu教授との懇談(以後の姉妹校提携へと進む)等、学外との交流が盛んとなり、さらに9月には「全国医科大学視察と討論の会」の当番校となり、順天堂の医学教育を全国に向けて発信することとなった。

平成19年(2007)には2・3年生に対する救急・災害医学の講義・実習を開始した。また11月には石井裕子が初の専任助教として就任した。その後平成20年4月に酒井理恵が専任助教(後に非常勤講師)として、11月には西塚雅子が併任の准教授、21年12月に鈴木 勉が専任の准教授(呼吸器内科併任)として就任し、スタッフの充実ぶりには目を見張るものがある。鈴木は臨床研修センターの実務を担当し、臨床研修医の指導の体制が作られていった。スタッフの増加に対応して研究室が追加され、3室となった。

平成21年(2009)4月、東京都地域枠の学生5名が入学したことを受けて、地域医療に関する教育を充実させるべく、検討を開始した。現在は、地域枠学生のためのカリキュラム検討小委員会として活動を続けている。委員としては、清水俊明小児科教授、竹田 省産婦人科教授、射場敏明救急災害医学教授、田城孝雄客員教授、鈴木と事務の職員とで構成されている。また、岡田が医療看護学部を併任することとなったため、岡田が担当していた医学教育研究室の業務は大部分を西塚が肩代わりすることとなった。
診療参加型臨床実習にするために、コア科の実習期間を十分に確保するため、内科(消化器、循環器、呼吸器、脳神経)、外科、小児科、産婦人科、精神科などにおいては、4〜6週の実習とした。学生定員の増員も重なっているが、全科ローテーションも継続しており、順天堂附属6病院での臨床実習体制が確立した。現在、4年次以降の臨床実習期間は72週間となっている。

西塚の定年による退任1年前の平成26年4月、岡田の推薦で、古山(渡邉)マキノ准教授(生理学第2)が医学教育併任となり、翌月微生物学から関根美和助教(微生物学 併任)が専任として任用された。

2023年以降、世界医学教育連盟の定めた医学教育分野別評価基準に則る国際的認証を受けた医学部を卒業するもののみが米国の医師国家試験を受ける資格が与えられることが宣言された。現在、東京女子医大、新潟大学、東京医科歯科大学、新潟大学、東京慈恵会医科大学、富山大学は受審を終了した。本学は2016年6月の受審に向けて準備を進めている。

尚、キャンパス再編により、平成27年10月に医学教育研究室はセンチュリータワー南棟11階、臨床実技実習室は同北棟11階に移転となった。

医学教育研究室 メンバー

平成29年(2017) 4月現在の医学教育研究室のメンバーは以下の通りである。

名誉教授
特任教授
岡田隆夫  
名誉教授
客員教授
檀原 高 (総合診療科 併任)
先任准教授 鈴木 勉 (呼吸器内科 併任・
 臨床研修センター本部 本部長代行・運営委員長)
准教授 冨木裕一 (下部消化管外科 先任准教授 併任
 臨床研修センター本部 運営副委員長)
准教授 建部一夫 (膠原病内科 併任)
准教授 古山(渡邉)マキノ (生理学第二 併任)
助教 関根美和 (微生物学 併任)
係員 蒲谷尚子  

医学教育研究室の業務内容

 下図は本学の教育関連の組織図を簡略化したものである。本研究室は医学部・医学研究科(大学院)を構成する研究室で、教育に関する基本概念・方略・評価などの立案を行うことが重要な業務となる。基礎医学に関連したものは岡田が、臨床医学に関連したものは建部、冨木、鈴木が分担し担当する。本研究室の作成した案は医学部長の諮問機関であるカリキュラム委員会、教務委員会(医学部教授会で委員を選任)を経て、教授会で討議・決定される。その過程で、各講座から教育担当教員会で経過説明とカリキュラム実行についての具体的な意見交換が行われる。重要事項についてはワーキンググループが適宜組織され、現場の実態に則したカリキュラム案が呈示される。学生部関連事項についても本研究室とカリキュラム委員会が討議に参加する。
 本研究室はカリキュラムに規定された以下のような実習を含む教育を各講座の教育担当教員と協力して行う。
  • 1年次:医療と人間、医療入門、看護実習、病院実習、施設実習
  • 2年次:外来案内実習、小児実習、外科基本実習(OSCE)
  • 2年次:医学とコンピュータ講義・実習
             医学と統計学講義・実習
  • 3年次:
     統合講義(臨床入門)、医療面接実習、診察技法実習(OSCE)、外科基本実習(OSCE)、
      基礎ゼミ(本年度:BLSマスターコース)
  • 4年時:
     第1期臨床実習、第2期臨床実習(コア科実習)、共用試験(CBT、OSCE)、第2期臨床実習試験
  • 5年次:第3期臨床実習とコア科実習試験、BSL試験
  • 6年次:選択コース、必修講義、卒業試験(総合試験)
  • 各学年共通:
     一般医学協議会、基礎医学担当教員会、臨床実習担当教員会、カリキュラム委員会、
      学生部委員会、教務委員会、共用試験、医学教育ワークショップ、医学教育ミニワークショップ
      など参加、運営、運営支援
  • 共用試験(CBT問題作成と運営、OSCE評価者教育・他大学モニター)、臨床実習室(スキルラボ)運営
  • 大学院医学研究科:基礎統計(選択科目)
  • 医療看護学部1年次:情報科学講義・実習
  • 保健看護学部1年次:情報科学講義・実習
組織図

現在の活動と将来

〈1〉主な活動状況
  • 医学入学当初からの6年一貫教育に向けたカリキュラムを立案・実行している。
  • 6年一貫教育における一般教養の活性化と早期医学教育の確立をめざした『医療入門』、『医の人間学』、early exposureのための実習(早期病院実習、看護実習、高齢者を対象とした施設実習)を行っている。
  • 基礎・臨床医学の統合型講義をすることにより、医学を根源から理解しようとする態度を身に付けるようにしている。同時に医療面接、身体診察、医学基本手技の実習、救急医学実習、医療体験実習などの実践的な教育法を導入している。
  • スキルラボを利用した臨床技能向上に向けた実技教育を進めている。
  • 4年次からの臨床実習を行い、臨床研修の導入へ向けた教育を推進している。

〈2〉将来像
 プライマリケア主体の臨床医学教育が強く希求される中でも、より専門性の高い医学教育にいかに展開させていくかが重要である。順天堂附属病院群は各々特化された専門性も有している。また、大学院や附属の研究所も特徴のある専門性の高い研究が行われている。生涯教育が必須となる医学では、臨床研修を含む卒後教育のあり方も問われる。教育の基本概念・方略・評価法などについて各部署と横断的に協力を行いながら、卒前卒後教育の充実に向けた努力をおこなっている。

研究

詳細は大学院ホームページをご参照下さい。
 大学院:医学教育学ページ

その他

 現在、岡田が基礎医学統合カリキュラムなどに直接従事し、建部、冨木、鈴木でがカリキュラム委員、教務委員、臨床医学教育担当者会の取りまとめを行っている。臨床研修センターに関しては鈴木が前任の檀原室長退官後は室長代行を務めている、岡田・渡邉・関根がカリキュラム、一般教育協議会委員、教務委員、基礎医学教育担当者会などに関与している。建部は膠原病内科の臨床実習診察実習などを担当しながら、医学英語教育も任っている。
 その他、基礎・臨床の学部教育、卒前卒後教育、順天堂の他学部(スポーツ健康科学部医療看護学部)との教育の交流や研究について包括的に企画実行を推進している。