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呼吸器内科学講座

特色

わが国初めての呼吸器内科を標榜した診療科として1969年に発足し、平成17年8月から現主任教授高橋和久が就任し今日に至っています。 現在医局員総数は90名で、10の関連病院へ医局員を派遣しています。 開講以来、「仁」の精神に裏打ちされた質の高い医療の提供を目標とし、国内で最も古い呼吸器内科専門臨床教室の歴史に基づき、臨床と研究のバランスを保ちつつ多彩な呼吸器疾患に幅広く対応してきております。 呼吸器疾患全般に対して、疾患に偏らず最新の診断・治療を行っているだけでなく、呼吸器専門医教育、育成、研究にも力を入れています。 学内のカンファレンス(外科、病理、放射線科)、学内共同臨床研究(肺癌化学療法臨床試験、嚥下障害の研究、呼吸リハビリテーションなど)、他施設との臨床検討会を立ち上げ、大学院生は15名、海外留学研究に5名と基礎から臨床まで幅広く活発に研究活動を行っています。 診断、治療では、外科、放射線科や各科との連携がスムーズに行われています。

症例数・治療・成績

年間入院症例は約600例で、入院患者数は常時50〜65人に達しています。 2006年度の入院症例の疾患頻度は肺癌、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患53%、COPDおよび気管支喘息が6%、間質性肺炎、サルコイドーシス、アレルギー関連肺疾患、膠原病肺などのびまん性肺疾患が12%、肺炎などの肺感染症が10%、肺循環障害(肺血栓塞栓症、肺高血圧症、肺水腫など)、胸膜疾患(胸水、気胸など)、リンパ脈管筋腫症、結核後遺症、慢性呼吸不全(在宅酸素療法など)などの他疾患の合計が19%と疾患内容は多岐に及びます。 肺癌、縦隔腫瘍など手術適応疾患は呼吸器外科のもとで手術が行われ、手術例は年間299例に達し、術後成績も極めて良好です。 気胸、肺癌縮小手術など胸腔鏡手術も積極的に行われています。 肺癌では外科療法、化学療法、放射線療法、支持療法などの治療方針を決定し、積極的に外来化学療法を導入してQOLの向上と在宅期間の延長を目指しています。 肺気腫を含むCOPDでは理学療法、栄養療法、患者教育、薬物療法などを組み合わせた包括的内科治療プログラムを導入しています。 禁煙外来も設けています。 気管支喘息は主に週3回の専門外来を中心に治療が行われ、外来症例数が最も豊富です。 間質性肺炎も膠原病内科と関連して、多くの症例を診療しています。 また高齢者の患者さんに多い誤嚥性肺炎に対して、嚥下のリハビリテーションプログラムを展開中です。 サルコイドーシス、胸部異常陰影、睡眠時無呼吸症候群などに対する短期検査入院も行っています。 また、リンパ脈管筋腫症は日本で有数の症例蓄積があり、全国から患者さんが紹介されてきます。

大学院、専攻生、専門医などについて

専門医を目指す臨床研修の場合、呼吸器内科専攻生という身分で1年次は、認定内科医の資格を取得するために更に経験が必要と思われる領域での内科研修のローテーションを行います。 2ヶ月を1単位として最低2単位(4ヶ月)は内科の枠組みでローテーションすることになります(この枠組みのローテーションは大学院コースでも共通です)。 残りの8ヶ月は、呼吸器内科所属でご相談の上希望診療科での研修スケジュールを決定致します。 2年次は、本院病棟での呼吸器内科臨床研修、3年次は原則的に関連病院で1年間の臨床研修、4年次は関連病院または本院での臨床研修を行っています。 診療活動は主に入院患者さまを対象とした画像診断(胸部X線、CT、MRI、胸部超音波等)、呼吸機能検査、運動負荷試験、気道過敏性検査、無呼吸モニター等の生理学検査の習得、気管支鏡検査、右心カテーテル検査、嚥下機能検査等を実際に行います。 治療も、癌薬物療法、呼吸不全に対する侵襲的および非侵襲的人工呼吸管理の他、気管支喘息、肺炎、COPDのガイドラインに沿った治療を習得します。 外来診療として希望者には呼吸リハビリ外来、喘息外来、禁煙外来等にも携っていただきます。 もちろん、内科認定医、専門医、呼吸器学会専門医、指導医の他、呼吸器内視鏡専門医、指導医、老年医学会専門医、指導医、アレルギー学会認定医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医を取得することを目標にしております。 また、3年次ごろから臨床と平行して自分の専門分野を決定し、それぞれの研究グループで研究を開始します。 本コースを選択した場合もほぼ全員が学位を取得しています。 もし大学院コースに進路を変更したい場合は、2年次以降から大学院に入学していただくことになります。 大学院は後期研修開始時、後期研修終了後、入局後のいずれの時点でも入学が可能です。 平成19年9月現在15名在籍しており、当科で研究しているもの以外に、免疫学、病理学等の本学基礎医学教室および他施設に国内留学し、研究を行っている者もおります。 大学院生は入学後4年間で学位の取得が可能です。 大学院進学の場合、1年次は病棟臨床研修、2〜3年次は学位取得のための基礎または臨床研究、4年次は臨床診療を行いながら学位作成を行っています。 また大学院教育にがん生涯教育センターの一環としてがん専門医師養成コースワーク・カリキュラム(案)があります。 1年次の病棟診療研修は、専門医コースとほぼ同じ診療を行うことになり、内科枠組みの4ヶ月ローテーションと呼吸器内科枠組みの8ヶ月ローテーションをしていただきます。 通常は4年間の過程で大学院卒業ですが、よい論文が作成されれば3年間での卒業が可能です。 もちろん、大学院コースを選択した場合も各種専門医の取得を励行しています。

医学部学生教育について

医学部4年生後半から始まる臨床実習は、呼吸器疾患の診断と治療に関する基礎的事項を理解し、患者さんと接することにより実際の診療に応用できる能力を身につけることを目標としています。病等実習では病棟グループの一員として配属され、指導医と一対一のペアーで担当患者さんの病状把握に努める機会を設けています。さらに教授回診で教授と指導医と学生の3者でディスカッションを行い、患者さんの病態の理解と適切な治療法を選択する力を身につけられるように指導しています。また呼吸器疾患の基礎的事項を理解するために少人数のクルズスや検査実習を実施しています。