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総合診療科研究室

順天堂大学医学部総合診療科研究室では、
総合診療医による診療と教育・研究を行っています。
〜患者さんへ、医学生・研修医の方へ、そして既に専門医の方々へ〜
現在、多くの病院の診療科、医師は専門分化し、主として臓器別、疾患別に分類されています。一方で患者さんを総合的に診療できるハイレベルな総合診療医が求められています。順天堂には、それを実践すべく総合診療科が開設されています。

総合診療科の紹介

診察の様子
近年の医学、医療の進歩にともない、大学病院は高度医療の推進が求められ、必然的に専門別診療体制へ進む傾向にあります。しかし、一方において人口の高齢化など様々な社会的要因を反映して、疾病は多様化し、複雑化しています。従って、患者さんの多様なニーズに適切に対応する内科を中心とした総合的な臨床能力が重要となっており、その上で全人的医療や包括的医療を心がける部門が大学病院にも必要です。
このような医療を目指すことを理念に掲げ、当院での総合診療科は、平成5年に渡邉一功初代教授により開設されました。現在は、林田康男教授のもと、患者さんを全人的にとらえ、専門診療科との連携により、質の高い医療サービスを行うことをモットーに日々の 診療にあたっています。
若手医師の育成、そしてすでに各科で専門医になられている方々の再教育の為にGeneralな診療能力の獲得、開業準備をイメージした研修コースも準備されています。

外来、入院での診療実績

総合診療科の診療分野は多岐にわたります。

1)紹介状を持たずに当院に受診された内科系初診の患者さんの診察
基本的には紹介状を持たずに当院に受診された内科系の初診の患者さんは、総合診療科が担当し、診療を行っています。その上で、専門的治療が必要と判断された場合には各専門科に適切に紹介致します。または、各専門科医と連携診療を行っています。

2)かぜなどの一般的な病気(Common Disease)の診療
感冒、インフルエンザ、急性胃腸炎などの一般的な病気(Common Disease)の診断・治療を行います。

3)人間ドック・健康診断後の相談
人間ドックは、まさに予防医療における総合診療です。数多くの検査結果を総合的に判断し、受診者の持つ医学的な問題の整理を行います。必要に応じ、4)の生活習慣病のライフスタイルへの介入や専門科への紹介を行います。

4)生活習慣病・メタボリックシンドローム
生活習慣病をはじめとした複合的な慢性疾病を持つ患者さんも、総合診療科で継続的に診療を受けることができます。また、メタボリックシンドロームの検査、介入治療も行います。

5)不明熱や、どの科に受診すれば良いかわからない症状を持つ患者さんの診察
不明熱の鑑別診断には、総合診療科が非常に大きな役割を担っています。どの科に受診すれば良いかわからない症状を有する患者さんが最初に相談する科としての役割を果たしています。

6)外科術前症例の全身評価
外科術前患者さんのメディカルチェックを行います。

診察の様子診療実績
患者さんの訴える症状は、発熱が最も多く、以下、感冒様症状、腹痛、胸痛と続いています。全体として症状は多岐にわたっています。入院患者数、外来患者数ともに、増加傾向にあります。

所属(入局)・研修を希望する皆さまへ

総合診療科では、「総合診療医」の養成を目指し、初期研修終了後、内科系を中心に各科から研修医を受け入れています。所属(入局)・研修方法には、I.大学院コース、II.専門医・専攻生(GP)・特別助手(有給)コース(Aコース)があります。すでに各科の専門医になられている方には、その方のレベルに応じた教育研修コース(数ヶ月〜3年、Bコース)を設定します。また、子育て中の女医の皆さんが短縮勤務や時短勤務(例:10:00〜15:00)にて研修するコースも設定可能です。

「総合診療医」とは?:昨今、地域でのプライマリケアについて総合的な診療を行うことをめざす「総合医」が、開業医の新たな役割として話題になっています。また、欧米では総合診療を指向する診療分野も、地域でのプラマリケアを担当する「一般医・家庭医」と、病院内で総合的な診療を行う「ホスピタリスト」に分化してきています。我が国の医療に関するニーズに基づき今後も、総合診療的な医療・医師に対する期待やニーズは高まっていくと思われます。順天堂大学医学部総合診療科では、将来「一般医・家庭医」を目指す方も、「ホスピタリスト」を目指す方も、研修し力をつけていけるようなシステムを考えています。

総合診療医の研修について

I.大学院コース
総合診療科大学院では、本人のサブスペシャリティを考慮し、希望により基礎研究・臨床研究を選択することができます。国際学会での発表チャンスもあります。
大学院コーズ概念図
<現在教室として取り組んでいる主な研究テーマ>
  • EBMに基づいた診断学
  • 感染症を中心とした臨床研究
  • 生活習慣病の行動科学の研究
  • 人間ドック・職域の予防医学の研究
  • 身体疾患に伴う精神症状の研究
<臨床研究>
臨床研究
臨床研究では、症候からみた臨床疫学の解析などを中心に報告しています。さらには、救急医学・予防医学における研究発表も行っています。また、離島医療における臨床調査を継続して行っています。大学院生となる方は、病棟・外来や大学が関感染症や生活習慣病を中心に多岐にわたる臨床データをもとに、臨床研究を進めて行けます。

例)成人におけるサイトメガロウイルスの抗体陽性率とサイトメガロウイルス単核球症に関する研究
例)総合診療科を受診した不明熱の分析
例)内臓脂肪CTによる評価と通信教育による行動変容を組み合わせたダイエットプログラムの開発
例)Development and evaluation of a self-goal setting health education tool for post medical checkups counseling at Japanese worksite: Health Management 21

<基礎研究>
基礎研究においては、現在HIV・EBVを中心としたウイルス感染症の研究や、膠原病内科、皮膚科との共同研究を行っています。大学院生となる方は、興味を持った分野の研究を自由に選択し、学内・外の研究施設での研究を行うことができます。また、希望により海外留学も可能です。

例)SLEにおけるメチル化を基盤としたエピジェネティカルな発症機構の研究
例)HIVワクチンの研究

<大学院生のモデルキャリアケース>
・卒後1〜2年目臨床研究カリキュラムにしたがって研修大学院での研究の風景
・卒後3年目大学院入学、内科認定医取得
大学院にて基礎、または臨床研究(希望により海外留学可能)
・卒後6年目大学院修了、医学博士授与
内科専門医
・卒後7年目以降プライマリケア学会認定医
各種サブスペシャリティを持ち関連学会の専門医等が取得可能
II.専門医・専攻生(GP)・特別助手(有給)コース
初期研修では、臨床研修カリキュラムに従って、病棟実習や救急患者診療を行います。後期研修以降では、病棟の担当医として多彩な慢性疾患と急性疾患を経験し、外来診療を通じ、症候学、診断学、臨床疫学が学べます。卒後3年目には内科認定医の取得、6年目には専門医の取得が可能です。
特別有給助手は、認定医・専門医や学位がなくても2〜3年間で充分な臨床経験を積めば、特別講師(有給)あるいは助教として任用します。主に初期研修後の方を対象としたAコースと、他科専門医・開業準備の方を対象としたBコースがあります。
Aコース
Bコース
研修の様子

1)一般総合診療研修(病棟)
総合診療科として入院病床を持っており、病棟において多様な患者さんの初期診療を経験し、総合診療的視点から診断学、症候学、感染症学、救急医療、予防医学が学べます。

2)一般総合診療研修(外来)
研修医として院内で唯一、外来診療を担当する機会が与えられています。外来診断学、症候学、臨床疫学を系統的に学びます。また、開業の準備としても貴重な研修になります。

3)サブスペシャリティ研修
希望に応じ、院内の専門科での研修が可能です。順天堂ER(救急)、がんセンター、人間ドック(予防医療)、その他の選択専門科で、総合診療的視点を持ちつつサブスペシャリティの力をつけることが出来ます。

4)地域医療・離島診療
離島における地域医療研修もカリキュラムの中に含まれる地域で一人でプライマリケアを行い、ヘリコプター(ドクターヘリ)や後方病院との連携の仕方を学びます。

順天堂医院総合診療科では、熱意のあるゼネラリスト指向の研修医を求めています!