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2017.08.04 (FRI)

パーキンソン病の発症早期に特徴的な変化を示すアシルカルニチン群を特定~発症前診断のバイオマーカーへの期待~

順天堂大学大学院医学研究科・神経学講座(脳神経内科)の斉木臣二准教授、服部信孝教授らの研究グループは、パーキンソン病患者血液中の代謝産物の網羅的解析によって、長鎖アシルカルニチン群が早期パーキンソン病診断のバイオマーカーになりうることを明らかにしました。本成果はパーキンソン病の簡便・低侵襲な診断に繋がり、早期診断の精度向上に寄与するとともに、血液検査による発症前診断への足がかりになると期待されます。本研究は、英国科学雑誌「Scientific Reports」のオンライン版(日本時間8月4日)で公開されました。
本研究成果のポイント
  • 早期パーキンソン病患者において血中代謝産物の長鎖アシルカルニチン群7種の低下を発見
  • 長鎖アシルカルニチン群は早期パーキンソン病診断のバイオマーカーになりうる
  • 血液検査によるパーキンソン病の前臨床期・前駆症状期における発症前診断の可能性を示唆