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2015.10.30 (FRI)

学校法人順天堂と東急不動産株式会社が包括連携協定を締結

 学校法人順天堂と東急不動産株式会社は、2015年10月29日に包括的連携協定を締結しました。本協定により、順天堂と東急不動産は互いが有する資源を有効に活用し、相互の発展を通じて我が国が全世界に先駆けて直面する超高齢社会の課題を解決する新たなプログラムを構築し、健康長寿社会の実現を目指します。
 既に順天堂大学では、東急不動産の協力を得て、寄付講座「ジェロントロジー:医学・健康学応用講座」を設置し、学問的なアプローチから、楽しく、寛げる、動ける、語らう、食べることの可能な住空間システムのハード面・ソフト面の開発を進めています。

東急 握手2

東急握手

握手を交わす小川秀興 順天堂理事長(左)と
金指 潔 東急不動産取締役会長(右)
調印式出席者

小川 秀興 学校法人順天堂 理事長 コメント

 本学では、国際スポートロジーセンターやスポーツ健康医科学研究所、女性スポーツ研究センターなどを設置し、医学・医療とスポーツを融合させた研究活動を積極的に推進しています。6つの附属病院が有する豊富な臨床データをもとに、生活習慣病や認知症の予防・治療、介護や寝たきり予防・回復などを目的とした包括的プロジェクトを展開しています。また、運動とスポーツ、視聴覚などによる癒し、心と体の健康づくりのための方法論の確立など、様々な研究に取り組んでいます。本協定を締結し、老年分野(ジェロントロジー)における医学と医療をコアとした研究が更に加速することを期待します。

金指 潔 東急不動産株式会社 取締役会長 コメント

 東急不動産は、住宅事業、都市・商業施設事業に加え、ウェルネス事業としてリゾート・フィットネス・シニアライフ事業を展開しています。超高齢社会において、健康的な生活スタイルの提案、高齢者が安心して利用できる住宅の提供、高齢者の個々のニーズに対応したサービスの拡充などを通じて社会に貢献しています。今回の提携において、順天堂大学の研究が更に進み、研究の成果が具体的な商品やサービスとなって社会に広まることで、世界の範たる、豊かな健康長寿社会が実現することを期待しています。
【期待される効果】

1)順天堂大学(甲)が保有する医学データに基づく運動・スポーツ、食・栄養、癒しなどのソフトサービスを、東急不動産(乙)の各種施設に提供するとともに、医学・医療・看護学およびスポーツ健康科学を組み合わせ両者による共同研究を行い、高齢者の健康寿命・幸福寿命の延伸に貢献する。

2)(甲)が保有する医療・健康データと応用方法を、(乙)のスポーツ施設に実装し、活用することにより、医学・医療・老年学(ジェロントロジー)およびスポートロジーの学問を更に発展させ、また障害者スポーツプログラムの新規開発につなげる。

3)両者が人事交流を行うことにより、(乙)および東急イーライフデザインが運営する介護住宅における認知症ケア・看取り機能など、医療・看護・介護・機能訓練などの分野で効果的な新しい多職種連携の仕組みをつくる。

4)(甲)および(乙)・東急スポーツオアシス・東急イーライフデザインが協働して、メタボ・ロコモ症候群、認知症の予防プログラムを共同開発し、(乙)の有するシニア住宅に同プログラムを導入・実装し、介護・認知症の予防効果を得る。

5)(甲)で諸データを解析・研究し、次の効果を得る。
  ①スポーツを介して健康維持・増進について科学的検証を行い、メタボ・ロコモ・認知症予防  
    のプログラムを完成させる。
  ②個人の健康情報の遺伝子分析(ゲノム解析) により、認知症・がん・神経難病などの予防
    医学の発展に寄与する。

6)(甲)の5学部および(乙)が有する知的財産を積極的に活用し、ヘルスケアやメタボ・ロコモ・認知症などを予防するサプリメントや健康器具、介助ロボットなどを開発する。

7)(乙)の施設において、(甲)が開発する在宅医療や遠隔医療システムを導入し、高齢者を支える医学・医療サービスを提供する。