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2016.08.01 (MON)

太っていなくても生活習慣病になりやすい人の特徴が明らかに~筋肉の質の低下が原因である可能性~

概要

順天堂大学大学院医学研究科・代謝内分泌内科学・スポートロジーセンターの田村好史准教授、河盛隆造特任教授、綿田裕孝教授らの研究グループは、我が国をはじめアジア人に極めて多い、太っていなくても生活習慣病(代謝異常)になる人の原因として、骨格筋の質の低下(インスリン抵抗性)が重要である可能性を世界で初めて明らかにしました。生活習慣病に関する研究はこれまで主に肥満者を対象に行われてきており、非肥満者における詳細な病態は現在まで十分に解明されていませんでした。本成果は非肥満者の代謝異常予防を目指す上で、骨格筋インスリン抵抗性の改善が重要であることを示唆しており、我が国の予防医学を推進する上でも、極めて有益な情報であると考えられます。本研究は米国内分泌学会雑誌「Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」のオンライン版(日本時間:2016年7月6日)で公開されました。
本研究成果のポイント
  • 太っていなくても代謝異常を生じている人は、筋肉の質が低下していることが明らかに
  • 筋肉の質の低下は、低体力、低活動量、内臓脂肪蓄積、高脂肪食などと関連
  • 軽度の肝機能異常や肝脂肪の蓄積は筋肉のインスリン抵抗性のマーカーに