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2020.10.09 (FRI)

  • 保健医療学部

保健医療学部 授業紹介(解剖学実習Ⅱ)

理学療法学科で実施している授業の一部をご紹介いたします。

解剖学実習Ⅱ

  • 学科:理学療法学科
  • 学年:1年次

担当教員からのコメント

「ロコモ・フレイルを観る」

 理学療法学科では骨や筋肉といった運動器の観察を主とする解剖学実習Iに加えて、解剖学実習IIが開講されています。 理学療法学科での解剖学教育は初めての経験でしたので、色々調べた結果、サルコペニア、ロコモティブシンドローム、フレイルという3つの概念の理解を促す実習を行うのが適当だろうという結論に至りました。
 そこで、前半では顕微鏡による標本観察を通して、上記3つの概念と関係する運動器(骨、軟骨、骨格筋、腱)と神経系(中枢神経系、末梢神経系)、さらに皮膚と循環器(心臓、血管)、呼吸器(嚥下)、消化器(腸管)などに焦点を絞り、同じ標本を違う角度から何度も観察することで理解を深める構成にしました。各回詳細な実習の解説を行った後で、医学部の最先端の設備を誇る形態系実習室で顕微鏡やバーチャルスライドを用いて標本を観察して課題を完成させます。
 後半は医学部の解剖体を用いた脳や脊髄の肉眼での観察を医学部の最新の解剖学実習室で行います。放射線科のご協力のもと医学部で用いた脳のスライス標本をMRI画像と対比させる先進的な実習も行っております。
 一連の実習を通して、サルコペニア、ロコモティブシンドローム、フレイルについての理解を深めて行きましょう。
医学研究科 神経機能構造学 教授 小池 正人

解剖学実習Ⅱ

解剖学実習