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2022.10.19 (WED)

  • 保健医療学部

保健医療学部短期留学 参加者の声

2022年8月、理学療法学科では初の海外短期留学を実施しました。アジア諸国の医療現場で研修を行う、臨床実習型のプログラムには5名が参加し、シンガポールに渡航しました。語学力向上と医療施設の見学を目的とした、語学教育型のプログラムには1名が参加し、カナダに渡航しました。臨床実習型と語学教育型に参加した学生の声をご紹介します。
臨床実習型海外短期留学
理学療法学科4年 清水廉斗さん


Q. 実習型海外短期留学になぜ参加しようと思ったのですか?

A. 高校生の時より、留学には興味を持っていました。語学を含め、海外の文化に触れる機会はそう多くなく、大学在学中に留学に挑戦したいと思っていました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大のために、留学は難しいものになってしまいました。そのような状況の中、臨床実習型海外短期留学の話がありました。国際的に活躍できる理学療法士を目指している私にとって、海外の医療制度や理学療法の在り方について学ぶ貴重な機会で、挑戦できるチャンスは今しかないと感じたため、参加を決めました。

Q. 留学先のシンガポールについて、事前にどんなことを知っていましたか?

A. シンガポールは先進国の1つでもあり、治安や環境的な面で特に心配なことはありませんでした。また、公用語の1つが英語であるため、英語学習にも最適でした。中華系・マレー系・インド系が中心の多民族国家であり、世界的な金融・貿易・情報の中継地点であるため、多くの文化に触れることができると思いました。

Q. シンガポールに実際に行ってみた印象はどうでしたか?

A. やはり常夏の国なだけあって蒸し暑かったです。気温は30℃前後なのですが湿度がとても高く、すぐに汗をかいてしまいます。街中はとても綺麗で、現地の人もとても優しく、困ったことがあれば何でも助けてくれました。言葉が上手く通じなくとも、聞き取ろうとしてくれたり、いろいろな方法で伝えようとしてくれました。多国籍の人と触れあう機会がありましたが、同じアジア圏の国民性に親しみを覚えました。

Q. 今回の留学で楽しかったことや、強く印象に残っていることを教えてください

A. 1番はシンガポール総合病院(Singapore General Hospital)で実習を行えたことです。実際にシンガポールの理学療法士の臨床現場を間近で見学することができました。日本との病院環境や患者様への関わり方の違い、さらには医師による診察から理学療法を行うまでの流れも見ることができました。海外での理学療法士の役割や制度について知ることができました。また、シンガポール工科大学(Singapore Institute of Technology)の学生との交流もあり、理学療法学生同士で親交を深めることができました。プログラムが終わった後はみんなでご飯を食べ、シンガポール各地も案内してもらいました。

Q. 今回の留学で苦労したことを教えてください

A. やはりコミュニケーションを取るのに苦労しました。「シングリッシュ」という、シンガポール特有の英語のイントネーションや言い回しに慣れることが大変でした。また、病院での見学実習での診察や理学療法の場面は、日常英語に加えて医療英語も出てくるため、難しい医療用語などは理解するのに大変でした。普段の勉強の中でも英語の名称を覚えるようにしていましたが、いざという時にとっさに声に出すことが難しかったです。しかし、他の短期留学メンバーと協力し、共に助け合いながら研修を行えたため、とてもいい経験になりました。

Q. どんなところに泊まりましたか?

A. シンガポールの中心にあるホテルに泊まりました。市内はMRTという地下鉄網が発達しており、どこに行くにもとても便利でした。ホテルの近くにはショッピングセンターもあり、必要なものや現地の食事、お土産なども買うことができました。2人部屋で室内も広く、宿泊した9階からの眺めはとても良かったです。ホテルにはバスタブはなくシャワールームだけで、日本との文化の違いも感じました。

Q. 食事は何が美味しかったですか?

A. シンガポールは多民族国家のため、中華系、マレー系、東南アジア系、インド系の食生活が中心でした。米粉を中心とした麺料理や、香辛料を多く使ったインド系の料理など多種多様でした。同じアジア系であり、中華系も多いため、日本人に対しても馴染みのある味付けが多かったと思います。なかでも私は「ラクサ」という麺料理がとても好きでした。米麺を使用し、スパイスとココナッツミルクのスープが、少しピリ辛の中にココナッツのまろやかさがあり、とても美味しかったです。ホーカーセンターという大衆フードコートのような所には、様々なメニューがあり、リーズナブルなため、シンガポールに行った際にはおすすめの場所です。

Q. コロナ禍の影響はありましたか?

A. シンガポール国内は日本と同様、マスクの着用が基本となっているため、特に心配な点は少なかったです。しかし、ワクチンの接種証明やシンガポール出国前のPCR検査陰性証明の提出など、いくつか必要な手続きはありました。特に、シンガポール出国前のPCR検査を受けるために、現地で病院を探すことが大変でした。

Q. 実習型海外短期留学への参加を検討している後輩にメッセージをお願いします。

A. 英語力に不安があっても、チャンスがあるのなら短期留学に参加することは絶対におすすめします。広い視野を持つことや、将来のキャリアを考えるうえで非常に貴重な機会です。私自身も英語力には自信がなく不安だらけでしたが、短期留学メンバーや先生方に助けてもらいながら参加できました。比較的時間に余裕がある学生のうちに、多くの経験と広い視野を持つことは、今後の人生の財産になります。短期留学参加後は、国際学会への興味もより高まりました。理学療法士として自分に何ができるのかをより深く考える、非常に充実した研修となりました。

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SingaporePhoto

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語学教育型海外短期留学
理学療法学科4年 門田涼花さん


Q. 語学教育型海外短期留学になぜ参加しようと思ったのですか?

A. 海外研修を通し、様々な国の方々との交流を深め、日本と異なった文化や価値観を学びたいと考えたからです。また、カナダと日本の理学療法士の違いについて知りたいと考え、研修に参加しようと決意しました。

Q. 留学先のカナダについて、事前にどんなことを知っていましたか?

A. 治安が良く、多国籍の方が多く在住し、日本からの留学生が多いことを知っていました。留学生が多いとのことで1人で行くにあたり心配ごとはあまりなかったです。

Q. カナダに実際に行ってみた印象はどうでしたか?

A. 自分が実際に行ったビクトリアの街は街並みがとても綺麗で、気温も過ごしやすい気候でした。大学のキャンパスや病院など一つ一つがとても広く、ジムなどの施設も充実しておりました。ホストファミリーもとても良い方で、2週間刺激的でとても充実した毎日を過ごすことが出来ました。

Q. 今回の留学で楽しかったことや、強く印象に残っていることを教えてください

A. 1つ目は語学学校の放課後アクティビティです。語学学校の生徒達とビーチバレーをした際には、言語の違いがあっても皆んなで楽しみ、協力し汗をかくことで一体感が生まれ、とても充実した時間となりました。点を取った時にはみんなでハイタッチしミスをした時には励まし、国を超えて盛り上がった瞬間がとても印象的です。
2つ目は日本とカナダの理学療法士の違いです。実際に病院見学をした際には、医者と理学療法士の立場に違いはなく、1人の患者を良くするためのチーム医療連携体制が整っていました。また、理学療法士の知名度もカナダではとても高く、痛みが出たらまずは理学療法士に見てもらうことが通常ということに驚きました。日本とカナダの理学療法士の働き方や知名度などの差を実際に感じることができました。

Q. 今回の留学で苦労したことを教えてください

A. 語学力の不足で色々な国の方々とコミュニケーションを取るのが難しく感じました。伝えたいことがあっても、単語や言い回しが分からず思うように伝えられないことが、とてももどかしかったです。また表面的な会話が出来ても、中々深い話が出来ず、母国の文化や価値観を把握しきれなかったと思います。

Q. どんなところに泊まりましたか?

A. 2週間のホームステイでした。2階がホストファミリーの部屋で、1階が留学生の部屋になっており、トイレやシャワーも留学生用に完備されておりました。ホストファザーがガーデニングを趣味としており、庭では野菜を沢山育てていました。また、海からも近く夕ご飯を食べ終わった後に1人で海まで散歩し、夕焼けを見ることが日課でした。

Q. 食事は何が美味しかったですか?

A. ホストファザーは料理を得意としており、ホストファザーが作るパスタやピザ、クッキーなどがとても美味しかったです。また、庭の野菜を収穫し作るサラダもとても美味しかったです。

Q. コロナ禍の影響はありましたか?

A. 日本に帰国する際に陰性証明書が必要でした。語学学校でマスクをつける必要がありましたが、街中ではコロナの影響は特に無く、マスクを外して歩いている人たちがほとんどでした。

Q. 語学教育型海外短期留学への参加を検討している後輩にメッセージをお願いします

A. 実際に海外に行き、様々な国の方々と交流を深め、2週間滞在することで自分の考え方や価値観などの成長に繋がります。語学力が心配という方でも、積極的に伝えようとすることで相手にも伝わりコミュニケーションを取ることができると感じました。また理学療法士についても学ぶことができ、施設見学やキャンパス見学により刺激を受けることができました。2週間はとてもあっという間ですが、刺激的で充実した貴重な経験をすることができます。興味がある方は是非お勧めしたいです!

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