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2017.06.21 (WED)

  • スポーツ健康科学部
  • スポーツ健康科学研究科

第70回啓心寮寮祭!

「第70回啓心寮寮祭」体験記

                          さくら会運営委員 牛木 範正

間近の週間予報では雨を心配しておりましたが、蓋を開ければ三日間を通して晴天となり、これはきっと啓心寮に伝わる「てるてる坊主」のご利益なのでしょう。
去る6月2日~5日、新緑の木々の隙間を心地よい風が吹き抜ける、順天堂大学さくらキャンパスにて、「第70回啓心寮 寮祭」が盛大に開催されました。
一日目は運動会、二日目はメイン会場での様々な催しもの、三日目は地元酒々井町との共催による裸祭りと、入寮間もないこの時期としては驚くほど大がかりなイベントです。私は、中日の6月3日、入学式後総会の際のさくら会会長からの「保護者の方も是非ご参加ください」という言葉に後押しされて息子の迷惑も顧みず会場を訪れました。当日はオープンキャンパスが同時開催されていることもあってか、田園に囲まれた閑静なキャンパスも熱気があふれ大変な盛り上がりを見せていました。イベント会場のステージ上では、男装女装コンテスト、水着コンテスト、順大ジャンボ、特技コンテスト、Mr.Ms.啓心寮等々、次々にコンテストやゲームが繰り広げられ、その周りでは、焼きそば、たこ焼き、焼き鳥などの模擬店が出店されておりました。また酒々井の地域の方々の協賛により、餅つき大会などの交流会も行われ、美味しい雑煮や、きなこ餅、からみ餅などを、無料でご馳走になることができました。そんな中で私が最も感心したのは女子学生による「セクシーダンス」と銘打ったイベントです。東寮・北寮・南寮のそれぞれのチームに別れ、お揃いのユニフォームを身にまといオリジナルの振り付けで行うダンスパフォーマンスですが、入寮間もないことを忘れてしまうほどにチームワークがとれていて、その表情の明るさからは寮生活が順調であることを伺い知ることができました。男子学生達も慣れないド派手な髪型(色)で大いに盛り上がっていましたが、運動会やファイアーストーム等、見ることができなかったイベントもきっと大盛況だったことでしょう。
東寮・北寮・南寮の勝利の行方は去年に引き続き南寮の連覇という結果だったようですが、それはそれとして、この寮祭の準備を通じて一緒に頑張った仲間や、指導をして下さった先輩、そして先生や大勢の職員の方々との距離が「グッ」と近づいたことと思います。私は学部や部活動の枠を超えての全寮制という類い希な啓心寮の制度が「経済的な支援が目的ではなく人間的な成長を促すために作られた」ということを、入学式に知り、深く感銘を受けました。学生達は、この貴重な寮生活により自分とは異なる人間性や価値観に触れ、独り暮らしでは得がたい貴重な財産を獲得することと思います。この啓心寮や順天堂大学の素晴らしい精神を、長い間守ってこられた先輩や大学関係者の方々には誠に頭が下がりますが、私としてもさくら会の活動を通してこの伝統を守るお手伝いが僅かでもできればと思う次第です。
寮祭当日のさくらキャンパスの澄み切った青空と爽やか風のように、学生達にも晴れ晴れとした清々しい未来が訪れることを祈っています。

2017裸まつり3

2017裸まつり2

啓心寮寮祭2017①

2017啓心寮寮祭②

出会いは力なり、宝なり ~第70回啓心寮寮祭~
さくら会運営委員 川上 洋子
6月2日(金)~4日(日)、第70回啓心寮寮祭が『順嘉斉鳳(じゅんかせいほう)~起こせ感動の風!我らの闘志、灯せ一生~』のスローガンのもと開催されました。
大学生にもなると親の出番はほとんどなく、子どもが活躍する姿を見ることはないだろうと諦めていましたが、この度の寮祭のご案内をいただき、丸2日間にわたり寮生と楽しい時間を過ごすことができました。
 4月3日に入寮してから2ヶ月が経ち「寮祭をぜひ観たい!」とさくらキャンパスを訪れた親御さんや友人たち、久しぶりの再会で楽しそうに会話している光景をキャンパス内のあちこちで目にしました。

一般公開初日の6月3日(土)、泰然の庭で大いに盛り上がりました。学生の模擬店や屋外の特設ステージでのダンスやコンテストなどの催しは、寮生の活気に満ちた情熱の結晶のようでした。どれも見ごたえ十分、バイタリティーあふれるパフォーマンスに観客たちはエネルギーをもらいました。各寮が誇りを胸に団結し競い合いながら全寮がひとつになっていく様子、短い準備期間で結束して作り上げた各種イベント、華やかな舞台の裏には、たくさんの人たちの協力や地道な努力と苦労があったことは言うまでもありません。特に、室長さんたちの気迫に満ちたダンスと涙に、彼らの血のにじむような努力を垣間見て、思わずもらい泣きしてしまいました。
6月4日(日)寮祭最終日、酒々井町内で繰り広げられる最大イベント『裸まつり』、 スタート・ゴール地点の中央台公園まで歩く途中には『順天堂 裸まつり』と書かれた看板やのぼりが立ち、町は順大一色。公園に着くと3基の樽神輿が待ち構え、地域の方々が大勢集まり賑わいを見せていました。開始前からちびっ子たちの水攻撃にあい楽しんでいる寮生も。開会式では和太鼓演奏、ロックソーランのパフォーマンスがあり、行政も祭りを盛り上げてくれます。町の方々の熱い声援や力水を受け寮生たちはそれに応えるべく威勢のいい掛け声とともに町をエネルギッシュに練り歩きます。沿道ではバケツだけでなくトラックにブルーシートを敷き水を溜めてスタンバイしている常連さん?も。ホースで水をかけ合い、晴天とはいえさすがに寒さに震えていました。沿道でも「もうちょっとだ!頑張れよ!」と励ましのエールと力水を浴びながらラストスパート。無事ゴールした寮生は疲れも見せず最高の笑顔でした。この笑顔こそが皆さんへの感謝の気持ちの表われと感じました。帰路酒々井駅まで歩くとさっきまでの裸まつりの喧騒が普段ののどかな風景に様変わりしていることに驚き、町が順大ファミリーの1日であったことを強く実感しました。酒々井町は日本で一番古い町だそうです。その歴史あるこの地で町と一体となって時代を超えて受け継がれてきた伝統、それが現在の裸まつりを輝かせているのだと思います。順大生となったからこそ経験できたことであり、この伝統は貴重な財産として後輩たちに残していくことになるでしょう。
その夜の非公開 『ファイヤーストーム』では、寮生で一つのキャンドルを囲い、各部屋ごとで寮祭を終えての感想や普段は伝えることが出来ない感謝の言葉、不平不満をぶつけ合い、室長だけでなく寮生までもが涙、涙...のエンディングだったそうです!!

卒業した高校や年齢、性格、目指す道も異なる多種多様な人たちとの寮生活がはじまり、まだ新しい環境に慣れず戸惑いや不安がある中、寮祭の準備がスタートしました。スポ―ツ健康科学部と医学部生の総勢500人以上が一つのことを成し遂げるには計り知れない苦労があったことでしょう。室長さんや実行委員の方々が献身的に働き、また、一人ひとりの努力や情熱が友情を育み一致団結してやり抜いたことで、達成感や充実感が生まれました。また、意見や価値観の違いをお互いに理解し、本音で話し合えたことで信頼関係をも築くことができたのだと思います。寮祭で培った友情はこれからいろんな困難を乗り超えていくときに、互いに支え合うことのできる大切な存在となることでしょう。そして、1年間の寮生活での学びや経験は将来の大きな糧となり宝となるはずです。この恵まれた環境で学べることを誇りに思い、仲間と切磋琢磨しながら、学業に部活に一層励んでくれることを期待しています。子どもたちの大いなる飛翔を願い、親としてそっと背中を押せるような存在でありたいと思います。
最後に寮祭の運営にご尽力いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

2017啓心寮寮祭③

2017啓心寮寮祭④

2017啓心寮寮祭⑤

2017啓心寮寮祭⑥