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2023.04.07 (FRI)
- 保健医療学部
【保健医療学部リレーコラムvol.1】大学教員になるきっかけと画像再構成
今年度より,保健医療学部では学部教員でリレーコラムを執筆します.毎月更新予定ですので,定期的にチェックしていただければ幸いです.初回は,(執筆当初)学部教員最年少の堀拳輔が務めますので,「大学教員になるきっかけと画像再構成」と題して直近の経験談を綴ります.
私の高校受験時の夢は「医師」でした.紆余曲折あり,大学入学時の夢は「医学物理士」に変わり,神奈川県の診療放射線技師養成校に通いました.大学卒業後は大学院修士課程に進学して2年間“研究”を経験したこともあり,「大学教員になりたい」と母校の大学教員に相談していました.近年は,修士課程まで進学する学生が増えていますが,博士課程まで進学してさらに3年間学生を続けるには様々な理由で大きな壁があるように思います.私にとって大きな壁を越える最後のひと押しは,指導教授からいただいた「自分が進路で迷った時は他人が進まない方を選んできた。そうすることで自分の希少価値が高まる。」という言葉でした.(結果的には)無事に,大きな壁を越えた私は研究を続けたい強い想いと博士号取得のため,大学院博士課程に進学しました.指導教授や両親をはじめ,様々な方からアドバイスと支援をいただいたおかげで,目指す職業が二転(三転はせず)しましたが,希望した職に就けました.
最後に,私の研究材料である“画像再構成”について綴ります.画像再構成はその名の通り,身体等の情報を“画像として再度,構成し直すこと”をいいます.CT,MRI,SPECTまたはPETの画像(断層画像)は見たことがあるでしょうか.放射線等を使って体内を透かした画像を投影といい,それと逆の発想で体内の情報を再度,構成し直すことで断層画像を計算します.医学だけでなく,橋やトンネル工事,宇宙やピラミッドの画像化等にも応用されている画像再構成は夢で一杯です.そんな画像再構成技術の魅力にとりつかれ,学内では卒研生と一緒に日々研究しています.興味を持っていただけた方はぜひ,オープンキャンパス等に足を運んでいただければ幸いです.