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2023.05.11 (THU)
- 保健医療学部
【保健医療学部リレーコラムvol.2】地域で活躍する理学療法士を育てる
リレーコラム第二回として、堀先生からバトンを受けた理学療法学科の澤龍一です。
若手教員として、学生に目線を合わせて、学生に寄り添った指導・教育をすることが自分の役目だと常々考えていました。しかしながら知らぬ間に歳を重ねて35歳となり、最近は学生の目線がどこを向いているのか、必死に探しながら大学教員をしています。
知らぬ間に歳を重ねること、これは多くの人に当てはまると思います。同時に、皆さんの運動機能も気づかないうちに低下していることが多いです。若い頃は出来ていた運動が、気づかないうちに出来なくなる(出来にくくなる)のは、高齢になるほど顕著になります。私は地域の介護予防教室に関わっていますが、運動機能を測定していると、参加者の方が「昔はもっと握力あったのにな。」とおっしゃるのをよく耳にします。自分の運動機能に対する認識と実際のギャップが大きくなると、例えば、自分が思っていたより足が上がらず、躓いて転ぶようなことが起こってしまうため、注意が必要です。
このギャップに注意するために、まずは自分の運動機能を知ることが大切です。地域には介護予防教室を含めて、実は運動機能を測定してくれるイベントがたくさん開催されており、その中には理学療法士が運動の専門家として参加しているイベントもあります。是非足を運んで、出来れば定期的にご自身の運動機能を知る機会にしてもらえたらと思います。
一つの取り組みとして私のゼミでは、学生と一緒に地域に出て、高齢者を対象とした体力測定を開催しています。この取り組みを通じて、高齢者や障害を有した人が住み慣れた地域・家で生活を続けるために理学療法士が地域に出て活躍出来ることを、少しでも学生に感じてもらえたらと思っています。