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2023.07.04 (TUE)
- 保健医療学部
【保健医療学部リレーコラムvol.4】新しいものを産み出す創造力の高い理学療法士を目指して
リレーコラム第4回は理学療法学科の高橋容子が担当します。診療放射線学科の村中先生からバトンを受け取りました。今回のコラムでは、臨床や研究の取り組みをお伝えします。
私の専門は神経領域の理学療法で、特に脳卒中を発症し、運動麻痺(手足を思うように動かせなくなること)によって動きづらくなった方、特に歩くことが難しくなった方に対するリハビリテーション開発です。病院で働いていた際に、脳や神経のことは未解明な部分も多いということを実感し、研究して新しい治療を開発すればもっと良くなる方を増やせるのでは?と考えていました。そこから研究を始めて今年で9年目になり、電気刺激やロボットを使った歩行リハビリテーションの開発に日々取り組んでいます。「今までにないものを産み出す」ためには、知識や臨床技術に加え、新しいアイデアを産み出す柔軟な発想力・創造力が必要だと考えています。そのため、実験を通して人間の動きや神経のことを検証する力を養ったり、ロボットなどのテクノロジーに精通するための共同研究に取り組んでいます。ゼミの学生さんには、自分で計測・検証したり、治療開発を意識した研究に取り組んだりしてほしいという思いで、一緒に実験しています(写真)。
理学療法士になったきっかけは、運動部で多くのスポーツ障害を知り、人の身体の面白さに気づいたことでした。さらに遡ると、ものづくりや実験することが好きな子どもでした。幼少期、獣医学部の学生や研究室をテーマにした「動物のお医者さん」というマンガにはまったことも、いま研究に携わっているルーツになっていると思います。医療職に興味がある方はもちろん、人の動きや神経のメカニズムに興味がある方、探求心がある方は、ぜひ理学療法士という職業を目指して順天堂で学んでみませんか?