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2023.08.17 (THU)

  • スポーツ健康科学部
  • スポーツ健康科学研究科

長島夏葵さんがインラインアルペン世界選手権で4位入賞

 インラインアルペンの世界選手権が7月6~9日にスペイン・バルセロナで開催され、本学スポーツ健康科学研究科博士前期課程1年の長島夏葵さんが日本代表として出場しました。インラインアルペンは、アルペンスキーに似ていますが、滑走するのは雪の斜面ではなく、交通を遮断した下り坂の道路。コースにはポールが立てられ、インラインスケートを履いて滑走し、タイムを競います。長島さんはこの競技の国内第一人者です。

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2023スペイン世界選手権にて

 長島さんはもともとアルペンスキーの選手で、インラインアルペンはスキーのオフトレーニングとして父親の指導のもと、6歳からスタート。10歳からは専門的なチームに所属して練習に励んできました。13歳の時に初めて国際大会に出場し、15歳の時にスペイン・ビリャブリノで開催されたU-16 国際大会で優勝するなど、徐々に頭角を現します。ワールドカップでのこれまでの最高位は昨年スペイン・オビエドで行われたワールドカップ最終戦2022での8位入賞です。

 

 選手としての特徴は速さと安定感を兼ね備えたターン技術の高さです。学部生の時は順大スキー部に所属し、インカレ入賞など結果を残しました。アルペンスキーは大学で引退し、今年からインラインアルペンに絞り、強化に励んでいます。練習場所は限られるため、住んでいる千葉県から埼玉県まで毎回車で移動しています。

 

 インラインアルペンには複数の種目があり、今回の世界選手権で長島さんは「スラローム」という種目で4位タイになり、自己最高位を更新しました。スラロームは3~8㍍間隔で設置された赤青の旗門を通過していく種目になります。今大会のコースの全長は約250m。2本の合計タイムで競い、1本目を2706、2本目を2761で駆け抜けました。今大会は坂の傾斜が10%を超え、通常よりもスピードが出る難しいコースでしたが、他の選手が転倒するような難所も持ち前のターン技術の高さでクリアし、安定感の中にも鋭さのある滑りを見せました。

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2023スペイン世界選手権にて

  スラロームのほか、1015m間隔で赤青交互に設置されたフラッグのついた「双旗門」を通過していく「ジャイアントスラローム(GS)」という種目に出場し8位。またSLGSを1本ずつ滑走する「コンバインド(COMBINED)」で6位になりました。さらに、2人の選手が同じ設定でセットされたコースを同時にスタートし、着順を競う「パラレルスラローム(PSL)」でベスト8まで進みました。

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2023ドイツワールドカップ表彰式にて

 長島さんの目標はワールドカップや世界選手権で優勝することです。引き続き長島選手への応援をよろしくお願い致します。