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【国際教養学部】異文化コミュニケーション領域 卒業論文最終報告会が開催されました

2024年1月12日(金)に異文化コミュニケーション領域の卒業論文最終報告会が開催されました。異文化コミュニケーション領域では、4年生の前期に卒業論文の進捗報告である中間報告会を実施、後期の卒業論文提出後に最終報告会を実施しています。この共通プロセスが卒業論文作成という長期間にわたるプロセスのペースを作ることにもなっています。

 

 

報告会冒頭、国際教養学部・学部長の加藤洋一先生より参加学生に対して激励のことばが送られました。その中で、卒業論文を執筆することの意義として、自分自身で問いを設定し、それを解き切る経験が、現実の社会的課題を考えていく上での力となること、その取り組みを通じて自分自身のことを見つめ直す機会となることが挙げられました。これらは本学部が掲げるグローバル市民たる上で、大切な一歩になりうるものです。

 

異文化コミュニケーションとは、外国人との、あるいは外国語を介したコミュニケーションに限らない、幅広い射程をもちます。そのため、異文化コミュニケーション領域の学生の卒業論文のテーマも多岐に渡りました。例えば、「企業合併の過程で生まれる『第3の文化』」、「漫才におけるオチの特徴」、「K-POPアイドルとファンダム間の炎上における紛争解決スタイル」、「コミックのオノマトペの翻訳方法」、「中国語母語話者による日本語漢字の学習方略」、「美術教科書が表象する『文化』」といった多様かつユニークな関心が探求され、その成果が報告されました。

 

報告会に参加した後輩である3年生にとっても、貴重な学びの機会となったようです。以下に3年生のコメントをいくつかを紹介します:

 

・今回卒業論文報告会に参加し、自分が想像していたよりもずっと論文への考えを深めなければならないという事に気づきました。卒業論文は文字数分書いて終了ではなく、その先の質疑応答にも、端的かつ論理的に答えることが必要だと感じました。その為には今の段階から「なぜ」を何度も繰り返し、より洗練された考えを導かなければならないと思います。

・先生方の指摘は的確で、卒論を執筆する際に役立つ点が多くありました。これから卒論研究計画書を完成させる際に、先輩方のレジュメをもう一度よく読んで参考にしようと思います。

・The sotsuron houkoku kai this time was very different from the last one. The 4th years have improved tremendously and were able to present their thesis vigorously. It is well written and very informative. As a 3rd year student, I was able to learn a lot. Not only with their topics but also in the style that they have written their thesis to be in. How they researched and what they themselves have thought to be an essential part of the research. Though by seeing how well they were able to do this, I'm a bit nervous of what's to come for me next year when the time will come for me to do the same as them. Hopefully, I'll be able to explain and be able to put a lot of research into my thesis as well. They did an amazing job and hopefully some had fun in the process.

・アンケートやインタビューを行う場合は、適切な分析ができるように、様々な要因を考慮した上で実施する時期を決定すべきだということを学びました。また分析方法や結果も重要ですが、その結果から自身が新たに考えたことも大切な研究の一部だと感じました。

・「自分の専門領域における価値を見失わない」:自分の研究が専門領域においてどんな価値があるのかを考えることで、研究の意味とその先を再確認できる。

 

教員やフロアから飛び出す質問やコメントを受け、自分のことばで説明を試みることは、まさに異文化コミュニケーションの実践です。報告者であるそれぞれの学生が本学部での学びを経て、力を伸ばしたことが垣間見える最終報告会となりました。