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2024.02.13 (TUE)
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中谷財団 第5回長期大型研究助成の採択について ~BME分野の研究・育成に対して、中谷財団が3億円を助成~
生体システムの全細胞解析技術と医学・医療への応用を目指すイノベーション拠点
「中谷生体空間オミクス医療解析拠点」を設立
難治がん創薬や3次元病理学等の医学・医療のアンメットニーズを解決する革新的な研究を推進
「中谷生体空間オミクス医療解析拠点」を設立
難治がん創薬や3次元病理学等の医学・医療のアンメットニーズを解決する革新的な研究を推進
BME※分野における技術開発や技術交流等の促進と人材の育成を目的に幅広い助成事業を展開している公益財団法人 中谷医工計測技振興財団(東京都品川区/代表理事:家次恒、以下「中谷財団」)は、その事業の一つとして、新たな技術・学術、応用分野を開くための基盤を生み出すと共に、グローバルに活躍する若手研究者の育成を目的に、「長期大型研究助成(5年間で最大3億円)」を実施しています。
第5回目として、国内における最高水準の医学・医療を提供する学校法人順天堂 順天堂大学(以下、「順天堂大学」)が採択され、生体システムの全細胞解析技術と医学・医療への応用を目指すイノベーションの拠点となる「中谷生体空間オミクス医療解析拠点(英語名)Nakatani Biomedical Spatialomics Hub」を設立することになりました。
※BME(Bio Medical Engineering)分野~生命科学と理工学の融合境界領域~
第5回目として、国内における最高水準の医学・医療を提供する学校法人順天堂 順天堂大学(以下、「順天堂大学」)が採択され、生体システムの全細胞解析技術と医学・医療への応用を目指すイノベーションの拠点となる「中谷生体空間オミクス医療解析拠点(英語名)Nakatani Biomedical Spatialomics Hub」を設立することになりました。
※BME(Bio Medical Engineering)分野~生命科学と理工学の融合境界領域~
■「中谷生体空間オミクス医療解析拠点」に関して
本研究拠点は、世界最高水準の組織透明化技術・3次元組織全細胞イメージング技術を開発した洲﨑悦生教授が中心となり、AI創薬・データサイエンスを専門とする東京医科歯科大学の医学研究者(清水秀幸教授)、デジタル病理学・AI病理学を専門とする長崎大学の病理学研究者(福岡順也教授)らによって構成されます。生体組織・臓器の3次元構造情報を網羅的に解析する独自技術「セルオミクス」を拡張し、生体組織を全細胞解像度で解析する独創的な医工計測技術「Spatialomics」の確立を目指します。この取り組みにより、難治がん創薬や3次元病理学といった、医学・医療のアンメットニーズを解決する革新的な研究を推進します。また、次世代を担う若手研究者や大学院生のキャリア推進をサポートし、世界をリードする高度知的人材の輩出を目指します。
今回の研究ポイント
- 世界有数の生体組織・臓器全細胞解析技術の開発と応用を推進する順天堂大学がハブ拠点となり、AI創薬、AI病理学をリードする国内大学等と連携。
- 「中谷生体空間オミクス医療解析拠点(Nakatani-BSH)」では、生体組織・臓器の3次元空間情報、分子情報を網羅的に収集し解析する「Spatialomics」の実用化と、難治がん創薬、3次元病理学の確立に取り組む。
- 生体の3次元全細胞解析は、従来の2次元的な評価技術の少なくとも10倍以上の情報量を持ち、医学的アンメットニーズを解決する高感度な医工計測技術の実現が期待できる。