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順天堂大学医学部附属練馬病院「認知症施策の連携」及び「自殺未遂者等支援事業」に関する協定を練馬区と締結

順天堂大学医学部附属練馬病院(院長:浦尾正彦)は、地域医療施策への協力の一環として、「認知症施策の連携」及び「自殺未遂者等支援事業」の運営に関する協定を2024年3月27日に練馬区と締結しました。

    

練馬

                      <協定締結式の様子>

■協定締結の目的

①認知症施策の連携

練馬区が区医師会と連携して実施している「もの忘れ検診*¹」において、認知機能低下等でより詳細な検査や診断が必要な希望者を当院にて受診の受け入れ等を行い、認知症の早期発見から治療までの体制を構築することにより、区民の健康の増進を図ります。

②自殺未遂者等支援事業

2023年3月に三次救急医療機関*²に指定された当院に自殺企図で救急搬送された方やそのご家族に対し、区の自殺未遂者等支援事業を案内し、区の支援に繋ぎます。

■連携の内容

①認知症施策の連携

当院脳神経内科では以前より「もの忘れ専門外来」を行っていますが、今後は更に、区が実施する「もの忘れ検診」においてアルツハイマー型認知症による軽度認知障害、及び軽度認知症の疑いのため、より詳細な検査や診断が必要な70歳以上の希望者を対象に、当院が保有するPET(陽電子放出断層撮影)を活用して検査を行い、受診の受け入れを行います。また、認知症の早期発見に係る技術開発研究や治験等について、区民の健康維持、増進に資するものについては、周知の一部を区が支援します。

②自殺未遂者等支援事業

当院に救急搬送された方やそのご家族に対し区の支援事業を案内し、同意を得られた場合に区へ情報提供を行います。情報提供を受けた区は、保健師・地域精神保健相談員がご本人やそのご家族の困りごとに対し必要に応じて精神科への受診を勧める他、内容に適した各専門機関を案内します。 

   

*¹ 練馬区が70歳以上の希望者を対象に令和3年度より行っている認知機能検査。

*² 生命に関わる重症患者で、緊急な治療や入院に対応をする救急医療機関。