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2024.05.25 (SAT)

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国際交流基金(JF)による大学生交流事業

独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)が主催する大学生交流事業にて、保健看護学部「やさしい日本語」部の3名が中国「済南ふれあいの場」を2024年3月に訪問し、現地の学生と交流を深めました。
済南ふれあいの場は、中国山東省にある山東師範大学と国際交流基金により設立されました。「ふれあいの場」は、現地の日本語学習者に多くの学習機会(日本に関するセミナー等の実施など)や日本人と交流する機会を提供する場です。2022年度からやさしい日本語部の学生は国際交流基金主催の大学生交流事業に参加し、オンラインで済南ふれあいの場の学生と交流を重ねてきました(国際交流基金日中21世紀交流事業 | 「山を通して繋がる文化」 )。当時はコロナ禍のため対面による交流ができませんでしたが、今回渡航の機会をいただき、やさしい日本語部からの3名を含む合計6名の日本の学生が済南ふれあいの場を訪問しました。最終日に済南ふれあいの場でイベントを行うことを目標に、済南の観光や授業アシスタント、カラオケ大会等を通して山東師範大学の学生と交流を深めていきました。

参加学生によるコメント


山東師範大学日本語学科の1~3年生の授業に日本語授業アシスタントとして参加し、日本の年中行事・若者言葉などの紹介を行いました。中国の学生が日本の文化についてとても興味を示している様子が見られ、とてもうれしかったです。

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渡航期間中、山東師範大学周辺や、済南市内の観光もしました。済南市の観光名所の一つである「大明湖」では観覧船に乗りました。観覧船のガイドは中国語でしたが、済南ふれあいの場の学生が日本語で説明してくれたため、大明湖の見所や歴史などを深く感じることができました。

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渡航の最後には済南ふれあいの場で日本の「夏祭り」をテーマにしたイベントを開催しました。イベント当日は「輪投げ」「折り紙」「お菓子のつかみ取り」を行い、最後には全員で円になって盆踊りをしました。済南ふれあいの場の学生達も中国文化に関するイベントとして、中国武術の演武を披露してくれたり、中国伝統の中国結びの体験会を開催してくれました。日中の伝統文化について伝えあうことで、中国の文化だけではなく、自国の日本文化の良さについても再発見することができました。

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20240523-文化イベント(398)

今回、済南ふれあいの場の学生と対面で会うことは初めてでしたが、オンラインで交流を行っていたため昔からの友人に久しぶりに会ったような感じがしました。また、映像でしか見られなかった山東師範大学の建物を自分の目で見ることができ、映像だけでは感じることができなかった迫力や魅力を発見することができました。また、交流を行うにつれて、私たちが今まで部活動で学んできた「やさしい日本語」を徐々に実践に活かすことができるようにもなりました。そして、たとえ言語や文化が異なっていても、相手に伝えたいという気持ちと、相手を思いやる気持ちがあれば異なる文化背景があっても心と心は通じ合えるということを感じた交流でもありました。
1週間弱の滞在で日中の学生が日常生活を共にするなかで、済南の方々が親身になって私たちを助けてくれる思いやりを何度も感じました。今回の渡航で体験したことをたくさんの人にこれから伝えていきたいです。