2014.02.26 (水)
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順天堂医院 新病棟がオープン ~安全面、環境面に高い先進性~
順天堂医院(文京区本郷)の新病棟(B棟高層棟、地上21階、地下3階)が完成し、3月にフルオープンします。
新病棟は、東京大学・早稲田大学等との「医療と建築融合の共同研究」をベースとして建設されました。その建設コンセプトは次のとおりです。
①100年建築
②次世代環境医療に対応したエコホスピタル
③最先端のICT技術の導入
④患者、スタッフに優しい癒しの空間作り
特に、耐震・免震・制震、そして有事避難法などにおける最新技術の導入はもちろんのこと、安全面や環境への配慮にも行き届いた国内外、最新鋭の高層建築です。
新病棟は、東京大学・早稲田大学等との「医療と建築融合の共同研究」をベースとして建設されました。その建設コンセプトは次のとおりです。
①100年建築
②次世代環境医療に対応したエコホスピタル
③最先端のICT技術の導入
④患者、スタッフに優しい癒しの空間作り
特に、耐震・免震・制震、そして有事避難法などにおける最新技術の導入はもちろんのこと、安全面や環境への配慮にも行き届いた国内外、最新鋭の高層建築です。
順天堂医院新病棟完成予想図
高層棟は平成26年3月オープン
高層棟は平成26年3月オープン
1.安全面での先進性
- 平成25年4月に第20期火災予防審議会から「高齢社会の到来を踏まえた高層建築物等における防火安全対策のあり方」について答申されましたが、東京消防庁は、この答申を踏まえ、指導基準「高層建築物における歩行困難者等にかかる避難安全対策」を策定しました。
- 指導基準をクリアするためには設備の増強等のため高額のコスト負担増が発生しますが、順天堂医院は、患者、外来者及び教職員の安全性を優先し、この指導基準への適用申請を行いました。
- 新病棟は、全国に先駆けたこの指導基準に基づく第1号の高層建築物であり、2月20日に東京消防庁と本学自衛消防隊との連携訓練が実施され、新基準適用によ る安全性が確認されました。なお、東京消防庁によれば、昨年10月の導入以降、本日現在で、新基準により申請した高層建築物は順天堂医院のみです。
◎指導基準に基づく主な避難安全対策は次のとおりです。
(1) 一時避難エリアの設置(水平方向の避難対策)
垂直避難が困難な歩行困難者等のため、消防隊が避難誘導を完了するまでの間、留まることのできる、安全性が担保された「一時避難エリア」を設置する。
一時避難エリアの表示
(2) 避難誘導用エレベーターの設置(垂直方向の避難対策)
非常用エレベーターが設置され歩行困難者等の情報が事前に把握できる建物では、一時避難エリアに留まる歩行困難者等を避難階まで避難誘導するため、一定の要件を満たす非常用エレベーターを、消防隊到着までの間、自衛消防隊が救出に活用する。
(3) 避難誘導対策
自衛消防隊により歩行困難者等を早期に一時避難エリアに誘導し、全体の避難流動性を高める。
※上記(1)~(3)については、それぞれ構造、面積、配置、標識、排煙設備、避難誘導用エレベーターの設置台数、自衛消防活動基準等、順守すべき詳細な基準が定められています。
非常用エレベーターが設置され歩行困難者等の情報が事前に把握できる建物では、一時避難エリアに留まる歩行困難者等を避難階まで避難誘導するため、一定の要件を満たす非常用エレベーターを、消防隊到着までの間、自衛消防隊が救出に活用する。
(3) 避難誘導対策
自衛消防隊により歩行困難者等を早期に一時避難エリアに誘導し、全体の避難流動性を高める。
※上記(1)~(3)については、それぞれ構造、面積、配置、標識、排煙設備、避難誘導用エレベーターの設置台数、自衛消防活動基準等、順守すべき詳細な基準が定められています。
避難誘導用エレベーターの表示
2月20日に順天堂医院で行われた防災訓練の様子
2.環境面での先進性
新病棟は、日本の建築環境総合性能評価システム(CASBEE)評価で最高位のSランクを取得します。このCASBEEは、建築物の環境品質・性能及び建築物の環境負荷低減性の各評価項目の得点により評価を行うものです。
また、米国の建築環境性能評価システム(LEED)において、病院では国内初のゴールド認証を受けます。
新病棟は、日本の建築環境総合性能評価システム(CASBEE)評価で最高位のSランクを取得します。このCASBEEは、建築物の環境品質・性能及び建築物の環境負荷低減性の各評価項目の得点により評価を行うものです。
また、米国の建築環境性能評価システム(LEED)において、病院では国内初のゴールド認証を受けます。