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2018.07.03 ()
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外国につながりを持つ家族への健康相談会を実施しました

本学医学部、スポーツ健康科学部、医療看護学部、保健看護学部、国際教養学部の教員6名と学生・大学院生22名が、6月23日、埼玉県三芳町藤久保公民館において、父親や母親が外国人であったり、外国籍を持っているなど「外国につながりを持つ家族」を対象にした健康相談会を実施しました。
この取り組みは、医療分野での外国人支援に一役買おうと、医学部医学教育研究室の武田裕子教授の発案で2017年2月に始まったものです。活動は三芳町の後援を得て、順天堂大学と外国につながりを持つ子どもなどを対象とした学習支援活動を行うNPO法人「街のひろば」が協力し実施しています。4回目の開催となった今回は、アジアや南米などの外国につながりを持つ同町在住の幼児から高校1年生までの子ども18名と、その親など11名が参加しました。5学部から参加した学生たちは、自らの学びから、それぞれの立場でできることを模索しながら取り組みました。

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【活動の目的】
日本には今、外国人だけでなく、「日本に生まれて外国につながりを持つ」子どもたちが数多くいます。特に日本語が母語ではない保護者の場合には、日本語が十分に理解できないために正しい情報が得られず、生活面、教育面、健康面で困っていても相談することができないことも多く、教育格差、健康格差を広げる一因にもなっています。
NPO法人「街のひろば」と協力して実施しているこの活動は、将来、医師や看護師、医療通訳や教員、自治体職員などを目指す学生たちが、非日本語圏の人と接する時に必要とされる異文化への配慮に加え、「社会と健康とのかかわり」や「地域(コミュニティ)の役割」を実践的に学ぶことを通して、自身が今後どのような役割が果たせるかを考えるための機会としています。

大学院生や学生が「やさしい日本語」を使って
薬の飲み方やお薬手帳について説明

薬の飲み方などについて不安を抱える保護者も多いことから、当日の健康相談会では、大学院医療看護学研究科の大学院生と医学部・保健看護学部・国際教養学部の学生が中心となって、薬に関する説明を行いました。説明で大学院生・学生たちが意識したのは、外国人にもわかりやすい表現を用いる「やさしい日本語」を使うこと。説明では難しい言葉は言い換えて、スライドや配付資料も漢字にはふりがなを振りました。
参加学生の声
大学院医療看護学研究科の大学院生
「『やさしい日本語』での説明は、どうすれば伝わりやすい言葉になるのか、直前まで試行錯誤を重ねました。実際に外国の患者さんに接する時のためにも、『やさしい日本語』を使った今回の経験は貴重な学びになりました」

保健看護学部の学生
「普段から看護の勉強をしていて、わかりやすい言葉で説明することを心掛けているものの、外国の方に対しては文化的な背景や価値観も理解する必要があることを実感しました。外国の方に対する配慮をこれからもっと学んでいきたいと思います」

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医療看護学研究科の大学院生と医学部・保健看護学部・国際教養学部の学生が「やさしい日本語」で薬についての説明をしました

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資料を見ながら説明を聞く参加者

病院受診や薬にまつわる疑問を分かち合う!
保護者向けの座談会を実施

日本語が母語ではない保護者の場合、自分の病状などを正しく伝えるのが難しかったり、医師や看護師の使う用語がわからないなど「言葉の壁」から医療機関の受診に対するハードルが高いという現状があります。そこで、当日は、保護者を対象に、病院受診の場面でこれまでに直面した困難や疑問の分かち合いを目的とした座談会を実施しました。
参加者からは「子供が風邪を引いて病院に行っても、先生に質問しづらい」という声が上がる一方で「先生には簡単な日本語でお願いしますと伝えるようにしている」という意見も。「外国から来られている方々の抱える困難は、言葉の壁だけでなく文化や習慣の違いなど多岐にわたります。参加者同士で体験を分ち合うことが新たな気づきにつながり、医療機関受診の壁を低くします」と武田裕子先生は座談会の意義を話します。

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参加者から様々な声が上がりました
座談会の司会を務めてくださったのは、名古屋大学国際教育交流センター講師の谷口紀仁先生。地元薬剤師の喜納美枝さんにも参加いただき、薬にまつわる質問へのアドバイスをいただきました。

アクティビティを通して
子どもたちの声を聴き取る

外国につながりを持つ子どもたちは、親よりも日本語が上手になってしまうことで親子のコミュニケーションがうまくできなくなってしまうことや、日常会話ができても学習に必要な言葉が理解できず、勉強面で困難を抱えてしまうことがあります。
当日は、医学部、スポーツ健康科学部、国際教養学部の学生たちが参加し、スポーツ健康科学部の学生たちが考えたアクティビティを、子どもたちと一緒に楽しみました。学生はアクティビティを通してペアになった子どもたちにそれぞれ寄り添い、学校生活や将来について話す子どもたちの言葉に耳を傾けました。

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自分の背中に貼られた動物の絵を当てるゲームでは、子どもたちは同じ動物の絵をつけた学生を探しました

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参加学生の声
スポーツ健康科学部の学生
「最初は目も合わせてくれなかった子どもたちが、アクティビティの後にはたくさん話してくれるようになり、遊びの延長で自然と話を聴くことができたように思います。アクティビティを通して、みんなが笑顔で過ごせる楽しい空間が作れてよかったです」

国際教養学部の学生
「聴き取りの時に、共通点や共感する部分があると子どもの顔がぱっと明るくなる瞬間があったのが印象的でした。自分から自分のことをオープンに話し、気持ちに強く共感してあげることが寄り添ううえで大事だと感じました」

健康に不安を抱える参加者への健康相談

当日、健康に不安を抱える参加者を対象とした健康相談を行いました。武田先生による健康相談には、医学部の学生も同席し、外国人患者さんに対する配慮や問診の仕方などを学びました。
健康相談には武田先生のほかに、国立成育医療研究センターこころの診療部の山口有紗先生、社会医療法人河北医療財団河北総合病院小児科の土屋宏人先生にご協力いただきました。
参加学生の声
医学部の学生
「健康相談に参加した方の緊張した顔が、先生方の聴き取りで和む様子が印象的でした。慣れない言語で症状を一生懸命伝えようとする参加者に対して、身振り手振りを交えながらリラックスして話せる雰囲気を作るのを見て、医療現場においてコミュニケーション能力がいかに大事か実感しました 」

当日参加した5学部の教員と大学院生・学生たち
街のひろばの皆さんと共に

医学部医学研究室:武田裕子教授、学生4名
スポーツ健康科学部:鈴木美奈子助教、大学院生1名、学生6名
医療看護学部:野崎真奈美教授、岡本美代子准教授、大学院生3名
保健看護学部:栗原明美准教授、学生2名
国際教養学部:大野直子講師、学生6名

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