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2018.12.10 ()

医学部入学試験に係る第三者委員会緊急第一次報告書を受けて

2018年12月10日
順天堂大学
医学部入学試験に係る第三者委員会緊急第一次報告書を受けて

 本学は、医学部入学試験に関し文部科学省の訪問調査により指摘を受けたことから、医学部入学試験に関する事実調査等を目的として、本年10月18日に第三者委員会を設置しました。
 この度、同委員会から12月3日付で「緊急第一次報告書」(以下「報告書」とする)を受領しましたので、その内容を公表するとともに、報告書記載の提言に基づく今後の対応についてお知らせいたします。
 なお、第三者委員会においては、平成30年度と29年度の入学試験について調査が実施されましたが、平成28年度以前の入学試験についても調査を進めて頂くほか、判明した問題の原因等の調査や再発防止策の検討を継続して頂いており、その結果について追って最終報告を行って頂く予定です。尚、末尾に平成30年度と29年度の医学部入学試験概要を参考資料として添付します。


第1 報告書における医学部入学試験に対する評価

1.第三者委員会の現時点までの調査において、一部の入学試験種別における以下2.に示す内容以外の区別要因(個別の口利き等)による不利益な取扱いの存在やその疑いは確認されませんでした。

2.第三者委員会において指摘された合否判定における不利益な取扱い

図1
「◎」は全体的に不利益取扱いが認められる入試種別
「△」は一部不利益取扱いが認められる入試種別
「/」は不利益取扱いが認められない入試種別

3.二次試験における不利益取扱い
(1)不利益取扱いの内容
 対象入試種別は一般A方式、一般B方式、センター・一般独自併用、センター利用です。一般A方式を例に説明しますと、二次試験は小論文試験及び面接試験です。小論文試験の点数は0~0.4点の中で0.1点刻みの5段階、面接試験の点数は1.0~5.0点の中で0.5点刻みの9段階で算定されます。小論文試験及び面接試験の合計値が1.0~5.4点の範囲で算定されます。二次試験合格者数は定員の2倍程度(平成30年度入学試験一般A方式の場合は120名)を目途として決定します。合格評価点が2.5点未満の者は不合格となり、2.5点以上の者について学力成績結果の序列順位毎に合否判定基準に則って合格者・補欠者を検討します。
 合格者・補欠者を検討する際に女子の基準点を男子より0.5点高く設定していました。

(2)男女により取扱いに差異を設けた理由
 長年の経験から女子の面接評価点が高いという結果を得ていたことによります。平成25年から30年の面接評価点は、女子が男子に比較して平均して0.20点高い結果となっています。一般的に大学入学時点の年齢では、女子の精神的な成熟は男子より早く、相対的にコミュニケーション能力が高い傾向にあります。この傾向は学問的にも証明されています。従って、上述(1)の合否判定基準は、これらの客観的なデータに基づいて、判定の公平性を確保するために男女間の差異を補正するものと考えていました。

(3)第三者委員会の評価
 面接試験における女子の平均点と男子の平均点の差は平成25年から30年の間で平均0.20点であり、男女の合格基準に0.5点の区別をつける理由として合理性があるものと解し得ないとの評価でした。

4.一次試験における不利益取扱い(対象入試種別:一般A方式)
(1)合格判定基準(平成30年度)
 ①学力試験の成績順位1位から200位までは男女ともに同一に取扱っていました。
 ②201位以下については、以下の表のように男子と女子とで浪人年数によって異なる取扱いを行っていました。
図2
調査書は、○A、A、B、C、D、Eの6段階で評価

(2-1)男女により取扱いに差異を設けた理由
 本学医学部では、医師として必要な全人教育の一環として、一年生は全員さくらキャンパスにおいてスポーツ健康科学部の学生と寮において共同生活を送ることを教育方針にしています。施設面で女子寮の収容能力には制限があったことから、医学部の女子合格者数については、徐々に収容能力を増加してきたものの、やや抑制的に取扱ってきました。平成29年にはスポーツ健康科学部の定員増に伴い、新たな女子寮を開設し、これによって女子の収容能力は増加しました。従って、平成29年の時点で上述(1)の取り扱いについては見直すことも可能であったはずでしたが、合格判定基準がそのまま残ってしまう形となってしまいました。

(2-2)第三者委員会の評価
 第三者委員会の評価は、上述(1)の取り扱いの存在理由として女子寮の収容人数の制限をすることに合理性があると解し得ないとの評価でした。

(3-1)浪人年数により取扱いに差異を設けた理由
 学力試験の成績順位1~200位までは男女ともに同一の取扱いをしておりました。成績順位201位以下の者については、浪人年数により取扱いに差異を設けていました。学力試験の成績と浪人年数とを組み合わせて評価をしたものであり、一般社団法人全国医学部長病院長会議の「大学医学部入学試験制度検討小委員会」(委員長 嘉山孝正山形大学参与)による答申のなかで不適切とされている「一律に浪人年数により差別」したものに該当しないと第三者委員会に説明して参りました。

(3-2)第三者委員会の評価
 第三者委員会の評価は、浪人年数が長い受験者に対する不利益取扱いに合理的理由は認められないとの判断でした。

第2 本学の今後の対応について

1.合否判定基準に基づく女性及び多浪生に対する不利益取扱いの廃止
(1)第三者委員会による提言を真摯に受けとめ、平成31年度以降の入学試験では、不利益な取扱いと評価された合否判定基準を廃止し、公正且つ妥当な方式による入学試験を確実に実施します。

(2)「大学医学部入学試験制度検討小委員会」が示した考え方及び規範に則り、適正に入学試験を実施します。

(3)平成31年度入学試験は下記の通り実施します。
 一次試験 一般A方式を含め、全ての方式において学力試験の成績順位に基づき合格者を決定します。
 二次試験 ①面接チームには女性教員を面接者に加えます。
      ②合否判定基準による男女の取扱いの差異を廃止し、学力試験、面接試験、小論文試験等の評価を適正に判断して、合格者・補欠者を検討します。

2.不利益取扱いにより不合格となった受験生への対応
(1)平成29年度及び30年度入学試験において不利益取扱いにより不合格となった受験生の人数は次の通りでした。
 一次試験…平成29年度:52人,平成30年度:65人
 二次試験…平成29年度:24人,平成30年度:24人

(2)一次試験における対象者については入学検定料の返還を行います。

(3)二次試験における対象者については追加合格を行い、個別に入学の意向を確認します。

3.相談窓口の開設
 本件に関して相談窓口を開設いたします。詳細については、追って、本学ホームページでご案内いたします。
以上

参考資料:平成30年度及び平成29年度 医学部入学試験概要
・定義語及び正式名称
 一般A方式:一般入学試験A方式の略称
 一般B方式:一般入学試験B方式の略称
 センター・一般独自併用:センター・一般独自併用入学試験の略称
 センター利用:センター利用入学試験の略称
 地域枠:地域枠選抜入学試験の略称
 国際枠:国際臨床医・研究医枠の略称。特別入学試験(国際A方式)、国際バカロレア入学試験(国際B方式)、帰国子女入学試験(国際C方式)、外国人入学試験(国際D方式)が含まれます。
図3