Twitter
学校法人順天堂@juntendo1838
スポーツ健康科学部@juntendo_sakura
医療看護学部@juntendo_nurse
練馬病院@juntendo_nerima
LINE
学校法人順天堂@juntendo
スポーツ健康科学部@juntendo.sakura
Instagram
スポーツ健康科学部juntendo_sakura
順天堂NEWSJuntendo News
順天堂大学NEWSUs NEWS
研究活動Research activities
順天堂大学医学部附属病院NEWSHospitals NEWS
NEWS
2019.03.19 ()
お知らせ附属病院お知らせ附属病院研究ニュースお知らせ

静岡病院循環器内科の研究成果が欧州循環器学会主催の学術大会Acute Cardiovascular Care 2019で注目される研究として紹介されました。

~旅行中に心臓発作に罹った患者の長期予後を調査~

順天堂大学医学部附属静岡病院循環器内科 荻田学准教授、シニアレジデントの西尾亮太医師らの研究グループは、旅行中に急性冠症候群に罹った患者の長期予後について調査した結果を、2019年3月にスペインで開催されたAcute Cardiovascular Care 2019にて発表しました。発表内容は、学会を主催したEuropean Society of Cardiologyのホームページで注目される研究として紹介されました

背景

順天堂大学医学部附属静岡病院は伊豆半島を含む静岡県東部地域最大の救命救急センターとして地域救命医療を支える基幹病院です。
また救命救急センターではドクターヘリの基地病院であり、24時間365日フル稼働しており、その中でも循環器内科は急性心筋梗塞をはじめとする急性冠症候群の診断と治療に力を入れています。特に急性心筋梗塞は発症後可及的速やかにカテーテル治療などにより閉塞責任冠動脈の血流を回復することが重要で速やかな治療により予後が改善することが明らかになっています。当科では毎年200件以上の急性心筋梗塞に対するカテーテル治療を施行しており、全国的にも有数の緊急カテーテル治療を行う施設として日夜稼働しています。また伊豆地域は、温泉や富士山などがあり観光名所として知られ、年間約40万人が旅行者として訪れています。その中には旅行中に急性冠動脈症候群を発症し当院に救急搬送される方もいらっしゃいます。しかし、これまでの研究では旅行者の急性冠症候群の長期的な予後を検討した報告はありませんでした。

静岡病院

静岡県伊豆長岡市に位置する順天堂大学医学部附属静岡病院

内容

今回研究グループは、1999年から2015年の間に急性冠症候群で搬送され当院にて緊急カテーテル治療を施行した2564名の患者様を地域住民と旅行者に分けて5年間の総死亡および心血管関連死に関して解析を行いました。その結果、心血管関連死に関しては地域住民と旅行者の間で有意差は認めませんでしたが、総死亡に関して旅行者の患者群が有意に低いことが明らかになりました。
今回の検討で総死亡に有意差認めた点について、伊豆地域への旅行者は都市部から訪問される方が多く、心血管関連死以外の死因(悪性腫瘍や肺炎などの感染症)に関して都市部ではその後の専門医療機関の受診が容易であること、また旅行中の急性冠症候群の発症が強い意識付けにつながり、その後積極的に治療を受けることにより長期予後の改善に寄与していることが推察されました。
また、心血管関連死に有意差がでなかったことに関しては、急性冠動脈症候群に対する治療として、心臓カテーテル治療関連機器や技術の進歩および抗血小板薬やスタチンなどの至適薬物療法の普及により、心血管死が減少していることが背景にあると考えられました。
今後も研究グループは、「救急を断らない循環器内科」としてよりよい急性期治療をより多くの患者様に提供できるように邁進するとともに、地域救急医療向上のために順天堂大学附属病院として伊豆地域の医療データを世界に発信できるように努力してまいります。
【関連リンク】