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2020.05.13 (WED)

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順天堂大学とセルソース、PFC-FD・エクソソームを用いた不妊治療の手法について共同研究契約を締結

順天堂大学 セルソース株式会社
順天堂大学(東京都文京区、学長:新井 一、大学院医学研究科産婦人科学:河村 和弘・板倉 敦夫・北出 真理)と再生医療関連事業を行うセルソース株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:裙本 理人)は、不妊治療の手法のひとつとして、女性の卵巣機能不全の改善を目的とした共同研究契約を締結いたしました。本研究は、PRP(多血小板血漿)を加工したPFC-FD※1もしくはエクソソーム※2を卵巣内に投与することで、卵胞発育誘導や卵子機能改善法の開発を目指すものです。
本邦においては、人工授精や胚移植の前段階にPRPを子宮内に投与することで子宮内膜を厚くし、受精卵の着床の可能性を高める等の不妊治療が実施されています。この度の共同研究では、卵巣の機能そのものに着目し、年齢もしくはその他の要因による卵胞数の減少や卵子の質の変化を、PFC-FDに含まれる成長因子やエクソソームのはたらきで改善することを目指します。

※1 PFC-FD:血液からPRP(多血小板血漿)を作製し、さらに成長因子を濃縮し無細胞化と凍結乾燥(フリーズドライ)の処理を施してパウダー状に調製したもの。調製方法について、セルソース株式会社にて特許取得。

※2エクソソーム:生体の細胞から分泌される小胞。細胞間の情報伝達の役割を担っており、細胞に対し様々なはたらきを促す機能を持つ。

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