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2023.12.20 (WED)

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順天堂大学とリハビリテーション特化型自由診療クリニックが連携 ―エビデンスに基づく先端リハビリテーション自由診療を開始―

順天堂大学(東京都文京区)は、リハビリテーション特化型自由診療リハビリテーションクリニックのJFリハビリテーションクリニック(東京都文京区)と学術指導契約を締結しました。順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学では、JFリハビリテーションクリニックへの学術指導及び診療連携を行います。JFリハビリテーションクリニックでは、保険診療でカバーできない慢性期の運動機能障害に対して、エビデンスに基づく先端リハビリテーション自由診療を2023年10月18日より開始しました。
 

ポイント

  • 順天堂大学とリハビリテーション特化型自由診療クリニックが連携
  • 慢性期運動機能障害に対する先端治療機器を用いた自由診療リハビリテーション治療を開始
  • 順天堂大学リハビリテーション専門医の診断に基づくリハビリテーション医療を提供
 
 
■背景

保険診療でのリハビリテーション治療には治療期間に制限があり、脳血管障害は6か月、運動器障害では5か月で医療によるリハビリテーション治療は終了します。その後は介護保険等による機能維持が目的となり、介護が中心となりますが、医療によるリハビリテーション治療の継続を希望する患者は年々増加しており、いわゆる「リハビリ難民」が増加しているのが現状です。
近年、慢性期の運動機能障害でも、免荷歩行トレッドミル、高機能制御エルゴメータ―、ニューロフィードバック、ロボット治療、磁気刺激等の先端技術を用いた新しい機能修復治療を用いることにより、運動機能障害が回復する可能性があることが示唆されています。 

■順天堂の役割

順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学はリハビリテーション専門医による診察ならびにリハビリテーション処方等の診療への協力と、先端治療機器等を用いたリハビリテーション治療への指導を行うとともに、先端治療によるリハビリテーション治療効果の検証をJFリハビリテーションクリニックにおいて共同で行います。

■JFリハビリテーションクリニックでの診療

順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学のリハビリテーション専門医による診断と処方に基づき、先端リハビリテーション機器(免荷歩行トレッドミル、高機能制御エルゴメータ―、ニューロフィードバック、ロボット治療、磁気刺激等)を用いたエビデンスに基づくオーダーメード「リハビリテーション医療」を提供します(図1)。

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図1:順天堂大学とリハビリテーション特化型自由診療クリニックが連携して先端リハビリテーション自由診療を実施

  

    

■今後の展開
リハビリテーション医療の継続を希望する患者に対して、先端のリハビリテーション機器を用いたリハビリテーション医療を提供し、その効果を検証していきます。この先端リハビリテーション治療の試みにより、慢性期における先端機能修復治療の開発ならびに効果検証が可能となれば、一層の身体機能回復が可能、介護負担ならびに介護費用の軽減に繋がり、その経済的効果も期待されます。
 
〈参考〉
JFリハビリテーションクリニック URL:https://jf-rehabilitation.jp/