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2025.03.26 (WED)
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令和6年度女子美術大学卒業制作作品「佐藤志津・小川秀興賞」授与式を行いました
授与式に参列した両大学の関係者一同
3月25日(火)、順天堂大学本郷・お茶の水キャンパスにおいて、令和6年度女子美術大学卒業制作作品「佐藤志津・小川秀興賞」授与式が執り行われました。
本学と女子美術大学の関係は、1900(明治33)年に初代校長 藤田文蔵、舎監兼幹事 横井玉子として創設された私立女子美術学校(現女子美術大学)が開設間もない1902(明治35)年に経営難に陥った際、順天堂の第三代堂主 佐藤進の夫人である佐藤志津が校主となり財政援助を行い女子美術学校の再建に尽力したことに端を発します。再建された女子美術学校にはその後佐藤進、佐藤達次郎が第3代、第4代校長となり女子美術学校の発展を支えます。一方、昭和19年に現順天堂大学医学部の前身である順天堂医学専門学校が女子美術専門学校の杉並校舎に設置され、昭和24年まで授業が続けられたこともあるなど、深い縁で結ばれています。
時を経て両校間の連携が薄れかけていた平成の時代、女子美術大学第十代目理事長 大村智(ノーベル生理学・医学賞受賞者)と本学第九代堂主/理事長 小川秀興とは、再度両校の関係を強固にするべく、学校法人女子美術大学と学校法人順天堂との間で、平成27年5月20日、連携・協力に関する基本協定を締結しました。
「佐藤志津・小川秀興賞」はこの協定に基づき、女子美術大学卒業制作作品の中から優れた作品を表彰するもので、受賞作品はヒーリングアートとして7号館2階に展示されます。
授与式では、女子美術大学の福下雄二 理事長及び順天堂の小川秀興 理事長からそれぞれ挨拶とお祝いの言葉がありました。その後、小川秀興 理事長から、受賞した大谷 真由美さんに賞状の授与が行われ、大谷さんから作品についての説明がありました。
順天堂大学と女子美術大学は、今後もますます連携・協力を深めながら、医学・美術分野の発展と社会に貢献する人材の育成に努めてまいります。

挨拶をされる順天堂 小川秀興 理事長

挨拶をされる女子美術大学 福下雄二 理事長


大谷さんのコメント
今回の作品は、大正時代に建てられた近代建築(旧安田楠雄邸・応接間)をモチーフにしており、戦争や震災など、激走の時代を乗り越えて尚、立派な建物の佇まいに感銘を受け、尊敬を抱きながら描きました。色彩にこだわり、創意・工夫を凝らしました。穏やかな色彩を楽しんでみてもらえたら嬉しいです。
「人生100年時代」と言われ、この先どんな時代が待ち受けているかわかりませんが、この作品を見て、「逆境を乗り越えていこう」という熱い思いを感じていただけたらと思います。
