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マカダミアナッツアレルギーの診断精度を向上させることを目的とした 新しい検出技術に関する特許を取得

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■発表概要

このたび、順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センター(北浦次郎教授、安藤智暁准教授)、杏林大学医学部臨床検査医学教室(安戸裕貴准教授)、国立成育医療研究センターを中心とした研究グループは、マカダミアナッツアレルギーの診断精度を向上させることを目的とした新しい検出技術に関する特許を取得しました。

取得した特許は、「マカダミアナッツアレルゲン特異的IgEを検出する方法」など4項目にわたり、マカダミアナッツに対するアレルゲン特異的免疫応答を高感度かつ特異的に捉えることを可能にします。これにより、誤診のリスクを減らし、臨床現場での正確なアレルギー診断につながることが期待されます。

本技術は、マカダミアナッツアレルゲンに特異的なIgE抗体をより高精度に検出できることが特徴で、マカダミアナッツアレルギーの診断精度向上に寄与することが期待されます。

この技術について順天堂大学大学院 北浦教授、安藤准教授、杏林大学安戸准教授は「最近、消費者庁「食品表示基準について」が改正され、マカダミアナッツがアレルギー表示推奨品目に加わりましたが、これまで血液検査によるマカダミアナッツアレルギーの診断は困難でした。今回の技術はこれを可能にすることが期待されますので、実用化に向けてさらに研究を進めていきたいと思います。」と話しています。

本特許の概要

本発明は、マカダミアナッツアレルゲンの検出方法に関するもの。

【特許番号】  特許第7693173

【特許権者】  学校法人杏林学園、学校法人順天堂

【発明者】   安戸裕貴、大矢幸弘、松本健治、安藤智暁、北浦次郎

【発明の名称】 マカダミアナッツアレルゲン特異的IgEを検出するための方法、マカダミアナッツアレルギー診断用体外診断薬、マカダミアナッツアレルゲン特異的IgE検出用キット、およびマカダミアナッツアレルゲンの検出方法

【登録日】   令和769(2025.6.9)

【特許権者】  学校法人杏林学園、学校法人順天堂