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服部信孝 神経学講座 特任教授(学長補佐)がノーベルフォーラムにて招待講演

2026年3月19日、スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)にあるノーベルフォーラムにて、本学医学部神経学講座 服部信孝特任教授(学長補佐)が招待講演を行いました。本講演は、ノーベル生理学・医学賞の選考を行う機関が置かれるノーベルフォーラムにて、世界の第一線で活躍する研究者に向けて行われたものです。

講演タイトル

「パーキンソン病の病態解明へ:遺伝性パーキンソニズムとバイオマーカーが拓く新たな視点」
(Unraveling the Pathogenesis of Parkinson's Disease: Insights from Genetic Parkinsonism and Biomarker-Driven Approaches)

講演の概要

パーキンソン病は実質的に多様な病態からなる疾患群であり、症状や進行は患者ごとに大きく異なります。原因遺伝子は家族性だけで25種以上知られており、我々のチームによって三種類の原因遺伝子が単離されました(Nature 1998, Lancet Neurol 2015, Brain 2020)。病理学的にはαシヌクレインが蓄積したレビー小体が特徴です。αシヌクレインの病的シードは進行に関与し、バイオマーカーとして期待されていますが、血清からの検出は困難でした。近年、我々チームが開発したIP/RT-QuIC法により血清中の病的シード検出が可能となりました(Nat Med 2023)。現在の治療は対症療法が中心ですが、進行抑制を目的とした疾患修飾療法の必要性が高まっています。原因遺伝子制御やαシヌクレインの凝集・伝播阻害が有望であり、これらを標的としたシヌクレイノパチー治療の現状と展望が重要な課題となっています。

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