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2026.08.05 (WED)

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【国際教養学部】「限界突破の試行錯誤」ー2026年度異文化コミュニケーション領域・卒業論文中間報告会ー

異文化コミュニケーション領域では、ゼミナール所属学生が卒業論文研究を完遂できるために、共通プロセスが設定されています。そのひとつが4年前期の卒業論文中間報告会です。報告会では、異文化コミュニケーション領域に所属する学生全員が参加し、4年生は自分の卒業論文研究の途中経過を報告します。報告後、教員や学生からの質疑に答え、自分の研究を進める足がかりを得る機会となります。

 

2026年度は、26名の4年生が報告を行いました。報告会は、ニヨンサバ・フランソワ学部長による卒業論文の重要性を踏まえた激励からスタートしました。

2026IC卒論中間報告_01

ニヨンサバ学部長による激励です!

2026IC卒論中間報告_02

長時間の報告会に、領域学生全員が揃って臨みます!

どんなことでも探究の「タネ」になる。トピックや手法のバリエーションの多さは、学際分野である異文化コミュニケーション研究を象徴しています。

・日本語を第一言語としない女性中国語母語話者同士の会話で、どうして日本語へのコードスイッチが行われるのだろうか?

・外国籍住民が少ない都市部で、どうして多言語表示がなされるのだろうか?それにはどういった特徴があるのだろうか?

・いわゆる「オネエ言葉」の使用は、「毒舌」の許容度と関係するのだろうか?

・日本発のゲームが海外進出したときに、地名が翻訳される場合どのように変化するのか?

報告者たちはそれぞれの関心や経験からの着想を経て、文献を読み、研究設問に昇華させていきます。今年度も、「こんな現象があるのか」「こんなに身近なところから問いを起こせるのか」「面白いところに注目しているな」と、参加者にとって驚きがありました。参加した学生からは、以下のようなコメントが寄せられました。

・今年は発表者という立場で中間報告に臨み、『研究』への関心が一層高まりました。自身で問いを持って発表を聞き、また皆さんからの問いに触れることで、研究の捉え方を学ぶとともに、自身の卒論と改めて向き合う貴重な機会となりました。(4年生)

・今回の中間報告会に向けて、これまで以上に卒業論文の内容について深く考える機会となりました。リサーチクエスチョンの設定や研究内容に悩む場面もありましたが、自分自身の考えを整理するとともに、質疑応答を通して新たな視点や気づきを得ることができました。今回の学びを今後の研究に生かしていきたいと思います。  (4年生)

・研究する分野はコミュニケーションといっても千差万別で、研究内容が様々で面白かったです。自分たちも1年後、この舞台に立っていると思うと先輩から得た良さも改善点も反映させていこうと思いました。(3年生)

・異文化コミュニケーション領域の中でも自身が全く知らない概念であったり、分野が出た時は逐一調べながら話を聞いたりなど、収穫が多かったと感じました。課題点としては、報告会で質問ができなかったことです。もっと知識をつける必要があると実感しました。(3年生)

・中間発表を通して、研究テーマを具体的な研究へと発展させていくプロセスを理解することができました。先輩方の発表から、テーマを明確に絞り込み、インタビューやアンケートなどを通してデータを収集・分析することの大切さを学びました。 (3年生)

また、報告会には、他の領域の先生もご出席くださり、専門分野を越えた視点から、学生の研究への助言も行われました。異なる専門分野の視点に触れながら研究を深められる本学部の学際的な教育・研究環境の意義を、改めて実感する機会となりました。

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卒業論文研究は、大学での学びの集大成と位置づけられます。その過程では「自分の限界を押し広げる」ことが目指されます。確かに、自分のできる範囲、容量(capacity)の「内」でやることが、実務上は大切な場合もあります。しかし、学問は新たな知を生み出す過程であり、大学が学問をする場であるならば、自分の限界を突破しなければなりません。新しいものを見出していく/生み出していくことは、それがどれほど小さな前進であっても、「今」の自分の知識・経験・思考・視野を超えていく過程に他なりません。このことは学部課程であっても変わらないと言えるでしょう。

異文化コミュニケーションを学ぶことは、「異なるもの」との邂逅、翻って「わたし」と出会いなおす過程でもあります。報告した4年生は、残り半年の卒業論文研究を通して、わからないものと出会い、その理解のために葛藤・格闘し、自分を更新する、そうした「限界突破」に向けた試行錯誤を経て、大きく成長してくれるものと期待しています。

                                       異文化コミュニケーション領域 教員一同