研究活動

国際共同研究機構

国際共同研究機構とは

順天堂大学は、これまでに数多くの海外の大学とMOUを締結してまいりました。それを踏まえて2021年4月1日、海外の大学との連携の強化を目指し、新井一学長を初代機構長として国際共同研究機構(International Collaborative Research Administration)を設立し、その第一歩として、米国ジョンズ・ホプキンス大学及びヴァンダービルト大学との連携が実現いたしました。
本学はこれからも大学間連携の強化を進め、研究に資する確かな国際協力体制を築き、広く社会へ成果の発信と、世界の学術研究への寄与を目指します。

機構長・副機構長挨拶

機構長挨拶

新井 一 機構長

(順天堂大学 学長)

順天堂大学は、江戸時代末期に佐藤泰然が開学した蘭方医学塾を祖とします。第三代堂主佐藤進は、当時まだ海外留学が珍しかった明治時代において単身ドイツに留学し、アジア人として初めてベルリン大学で医学博士号を取得しました。以来、順天堂に集う研究者たちは、常に活躍の場を国内外に求め、広い視野と時代のニーズに応えうる姿勢で、真摯に研鑽を積んでまいりました。順天堂はこの国際共同研究機構を拠点として、研究力の強化と意欲にあふれた研究者の派遣と招へいを支援し、研究を通して社会貢献を進めてまいります。

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副機構長挨拶

服部 信孝 副機構長

(医学部長・医学研究科長)


近年の医学の進歩は目覚ましく、一方で課題は複雑かつ多岐に渡ります。志を共にする海外の研究者たちとの活発な議論や交流は、知的好奇心を大いに刺激し、問題解決と新たな課題抽出の一助となります。国際共同研究を行うことは、研究者が自らの研究をもって国際貢献することです。研究成果の発信と交流で、海外の多くの提携大学と新たな研究ネットワークを築き、すべての研究者がその卓越した能力を遺憾なく発揮し、生命科学の新しい扉を開くことを期待します。

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組織体制

国際共同研究機構
機構長
新井 一
副機構長
服部 信孝

北京大学-順天堂大学国際共同研究センター
センター長
岩田 洋

ジョンズ・ホプキンス大学-順天堂大学国際共同研究センター
センター長
折田 創
副センター長
舩山 学
副センター長
安川 武宏

連携大学紹介

研究テーマ

ジョンズ ホプキンス大学 オンコロジープロジェクト

MDSCsのBiomarkerとして、Premetastatic NicheをTargetとした治療法開発
(進行胃癌根治術々後再発・播種予防のための脱メチル化治療)

令和3年度研究課題

ジョンズ ホプキンス大学 ニューロロジープロジェクト

患者ゲノムと神経生検解析による22q11.2欠失とパーキンソン病の関連解明
ニューロロジープロジェクトでは最も頻度の高い染色体欠失である22q11.2欠失とアルツハイマー病に次いで患者数の多いパーキンソン病の関係に迫り、二大脳神経疾患に共通する分子メカニズムの解明と新規治療薬の開発を目指します。ジョンズ・ホプキンス大学と順天堂大学それぞれの良いところを有機的に結びつけることでより良い成果が生まれることが期待されます。

令和3年度研究課題

ジョンズ ホプキンス大学 パソロジープロジェクト

卵巣癌の発生・進行における母体ストレスの胎児への影響


令和3年度研究課題

ヴァンダービルト大学プロジェクト

進行食道癌におけるシングルセルRNAシークエンスを用いたNivolumab感受性の検討


令和3年度研究課題

カルフォルニア大学デービス校 プロジェクト

誘導型抑制性T細胞の米国腎移植患者への安全性及び有効性の評価のための国際共同研究

ピッツバーグ大学プロジェクト

成体幹細胞等を用いた組織再生治療の開発