社会価値創造
エコキャンパス・ホスピタルの取り組み
「健康総合大学大学院である順天堂として、取り組むべき持続可能な開発目標」
①4Rの実践
4R(フォーアール)とは
順天堂大学は、エコへの取組みにおいて重要なアクションであるReduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)、Replace(リプレイス)の頭文字の4つのRを4R(フォーアール)と呼んでいます。
学校法人順天堂では、教職員・学生一人ひとりが4Rに対する高い意識を持ち、積極的にエコへの取組みを推進し、循環型エコキャンパス・ホスピタルの実現をさらに加速させます。
1.Reduce(リデュース):減らす
ごみやエネルギー消費量を減らす。できる限り、不要なごみやエネルギー消費を生じさせない環境を整備する。
- プラスチック/ビニールごみの削減
- ワンウェイプラスチックの削減
- 節電(照明、空調管理、クールビズの活用など)によるCO2排出量の削減
- 食堂における食品ロスの低減
2.Reuse(リユース):再利用する
繰り返し利用する。リユースできるものを積極的に利用する。
- プラスチック/ビニール製品の徹底的な再利用
3.Recycle(リサイクル):再生利用する
なるべく捨てない。再資源化に資するリサイクルのためのごみの分別収集を徹底する。
- 廃棄物の分別による再資源化
4.Replace(リプレイス):代える
エコにやさしい新たな取組みや技術を積極的に導入する。
- 学生のエコ意識を高める教育・指導の実践
- 紙媒体からICTを活用した電子媒体への移行
- 太陽光パネルや屋上緑化の導入
- 照明器具のLED化、エコマーク商品の導入
②脱炭素の取り組み
学校法人順天堂では、教職員・学生一人ひとりがカーボンニュートラルの推進に向け、4Rに対して高い意識を持ち、積極的なエコへの取り組みを加速すべく「循環型エコキャンパス・ホスピタル」の実現を目指しております。今回、具体的な脱炭素の取り組みとして、東京ガスと提携し、本郷・お茶の水キャンパスに東京ガス管内で「医療機関初となるカーボンニュートラル都市ガス※」を導入しました。また、病院・キャンパスを含めた法人全体でのCO2排出量を2013年度実績値比46%削減する目標を立て、その目標に向けた「CO2削減ロードマップ」を策定しました。
※天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するCO2を、環境保全プロジェクトにより創出されたCO2クレジットで相殺すること(カーボン・オフセット)により、地球規模ではこの天然ガスを使用してもCO2が発生しないとみなされる天然ガス
参照:2022年1月27日プレスリリース「順天堂と東京ガスによるカーボンニュートラル推進に向けた取り組みについて」
CO2削減ロードマップの概要
(下記、CO2削減ロードマップの一部抜粋)
9拠点(7地区)合計の脱炭素ロードマップ
学校法人順天堂は、9拠点(7地区)合計および各々の「CO2排出量ベースライン」と、CO2排出量削減に向けた各手段を講じた場合の「CO2排出量予測(脱炭素ロードマップ)」を策定しました。
なお、脱炭素(CO2削減)に関する目標を下記のように設定しました。
脱炭素(CO2削減)目標
9拠点(7地区)合計のCO2排出量を2013年度実績値比、46%削減します。
目標達成の見通しは、以下の通りです。
- 2013年度 実績:55,999 t-CO2
- 2030年度 目標:30,239 t-CO2(2013年度実績値比▲46%)
- 2030年度 想定:28,006 t-CO2
目標設定に伴う、各パラメータは次の通りです。
- 排出量削減の比較対象となる基準:2013年度実績
- CO2排出量の排出量実績値:省エネ法提出値(2022年度実績値までを使用)
- CO2排出量のベースラインの考え方:2020年度実績値のまま推移するものと仮定(※)
- 想定CO2排出量:上記ベースラインに対して、省エネ・省CO2に関する取り組みを講じた場合の推定CO2排出量値
※上記グラフについて、2013年度以降の建物の増減分はCO2排出量に反映されております
エネルギー使用の実態
9拠点(7地区)のCO2排出量実績
各拠点のCO2排出量(2022年度実績)は以下の通りです。
9拠点(7地区)のCO2排出量推移
2015年度~2022年度の各拠点のCO2排出量推移は以下の通りです。
図44 面積あたりCO2排出量の推移と比較
順天堂8学部・6附属病院のエコへの取り組みについて
- 医学部
-
1.プラスチックゴミの削減
健康総合大学にふさわしい環境に優しい教育活動に向けて、プラスチックゴミの削減に積極的な取り組みを進めています。
- ペットボトル飲料を紙パック製の飲料に変更する、クリアファイルの使用を必要最小限に控える等、プラスチック製品の使用削減に取り組んでいます。
2.廃棄物分別による資源リサイクル
- ゴミの分別を徹底し、リサイクルを進めています。
- 不要になった印刷物についても、再生利用する廃棄方法を取り入れています。
キャンパス内に設置されているゴミ箱3.照明・空調管理による節電の徹底
- 空調の時間制限および適切な温度設定
- 授業時間帯に応じた照明の点灯・消灯
- 照明器具のLED化
コピー用紙・新聞紙・雑誌のリサイクル箱
ゴミの分別表(注意書き) - ペットボトル飲料を紙パック製の飲料に変更する、クリアファイルの使用を必要最小限に控える等、プラスチック製品の使用削減に取り組んでいます。
- スポーツ健康科学部
-
1.プラスティック削減への取り組み
キャンパス内の売店委託先に協力いただき、レジ袋削減、プラスティックストローを紙ストローに変更、ペットボトル飲料を紙パック飲料に置き換えていくなどの取り組みを推進するように働きかけを行っています。
2.廃棄物分別の徹底による再資源化の推進
ゴミの分別を徹底し、リサイクル推進に努めています。
3.節電の徹底
- 空調における適切な温度設定
- 時間帯に応じた照明の点灯・消灯
- 照明器具のLED化
- 今後建設予定の建物は、自然エネルギーの活用を進めます。
4.紙の削減
会議資料や事務関係申請書類等の電子化を進め、紙の使用量低減をはかっています。
5.学生に対する環境教育の推進
学部・大学院の開講科目においてスポーツ健康科学とSDGsとの関連や、SDGsに対してスポーツが果たす役割等についての教育を実施しています。
6.学生食堂における食品ロスの低減など
学生食堂で提供する食品のロス低減をはかるべく、委託会社とともに検討を進めています。例えば回数券を販売することで、事前にある程度の食数が把握できる仕組みを整え、食材発注や食数管理の一助とするなど、食品ロスの低減をはかる施策を実施しています。
その他、食べ残しの低減、紙コップ・割りばしの削減、厨房では廃油や水使用量の削減にも取り組んでいます。
- 医療看護学部
-
1.プラスチック、紙、割りばしの削減
- ペットボトル削減
会議でのペットボトルを原則禁止します。 - 会議等での書面による資料配布の削減
電子化により、書面による資料印刷を極力減らしています。 - 学生食堂での割りばし廃止
学生食堂では通常のはしと割りばしを併用していますが、割りばしの使用を廃止します。
2.光熱水費の削減
- LED照明への切り替え
教室、廊下、演習室の照明を順次LEDに切り替えています。 - 適切な空調管理
日々の空調管理スケジュールを細かく設定して節電を図っています。 - 水道、トイレの流量調整
1回に使用する流量等を調整して節水しています。
- ペットボトル削減
- 保健医療学部
-
1.プラスチック製品の削減
会議や研修会等で飲み物を提供する際は、ペットボトルではなく紙パックを推奨しています。また、クリアファイルやビニール袋等の使用も必要最低限にしています。
2.ゴミの分別
ゴミ箱は「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「ビン・カン・ペットボトル」の3種を御茶の水センタービル及び診療放射線学科実習棟の全てのフロアに設置、さらに「紙資源ゴミ(コピー用紙・新聞紙・雑誌)」も設置しています。
ゴミの分別(御茶の水センタービル)
ゴミの分別(診療放射線学科実習棟)
ゴミの分別表(注意書き)3.紙の削減
保健医療学部では2020年度からシラバスを電子化しました。現在は対面授業と遠隔授業を併用していますが、対面授業の授業プリントも必要な分だけ準備・配布するようにしています。
4.節電・節水
御茶の水センタービル及び診療放射線学科実習棟内の電気はLEDを採用しています。また、建物内には「節電」の掲示を行い、学生や教職員へ節電を意識付けするとともに、教員や事務・警備員が適宜見回りして使用していない教室やゼミ室の電気を消す等、節電を行っています。節水への意識付けも行っています。
節電への注意喚起5.空調の節約
空調を使用する際は、温度設定を適切にしています。また教職員はクールビズを活用しています。
- 医療科学部
-
掲載情報準備中
- 健康データサイエンス学部
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掲載情報準備中
- 順天堂東京江東高齢者医療センター
- https://hosp-gmc.juntendo.ac.jp/about/eco_gmc.html
順天堂大学はエコキャンパス・ホスピタルの実現を通して、SDGsに取り組んでいます。
順天堂大学は、「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」(ゼロカーボン・キャンパスWG)に参加しています。