学部紹介 学部の特色

Message メッセージ

健康×データサイエンス。未来の健康を、君の手で切り拓こう。

超高齢社会を迎えた日本。健康寿命の延長や、質の高いヘルスサービスの提供がますます求められるように。
一方で、テクノロジーの発達によって身の回りの様々なデータの取得が可能になり、医療やスポーツをはじめ、あらゆる領域でデータ分析に基づく新しいソリューションの提案が求められています。
こうした世の中の変化に先駆け、順天堂大学の「健康データサイエンス学部」は2023年4月開設。
この分野をリードするのは、君たちです。

健康総合大学・大学院大学である順天堂大学だから実現できる教育を。

順天堂大学は、18 3 8年の開学以来、日本の医学・医療およびスポーツ分野の発展と人材育成に貢献してきました。
その豊富な実績と、それぞれの分野における専門知識、さらに現場に蓄積された膨大なデータ。
本学部は、健康総合大学・大学院大学である順天堂大学だから実現できる「健康」×「データサイエンス」の質の高い教育を目指します。

Professor 教授紹介

ヘルスデータサイエンティストを育成する各分野のスペシャリストたち

健康データサイエンス学部の教壇に立つ5名のスペシャリストたち。
それぞれの専門分野に加え、本学部の開設に向けての思いを紹介します。

健康×データサイエンスの未来を
見つめる、世界的ドクター。

青木 茂樹

コンピュータの進化とともに歩む、
変幻自在のデータサイエンティスト。

姫野 龍太郎

データサイエンスに欠かせない
統計学のレジェンド。

岩崎 学

スポーツやマーケティング領域の
データサイエンティスト。

小泉 和之

インドネシアのトップ医師×放射線の
スペシャリスト×統計エキスパート。

Christina Andica

健康×データサイエンスの未来を見つめる、
世界的ドクター。

青木 茂樹

青木茂樹教授は、神経放射線の分野で世界的に有名なドクター。放射線科はCTやMRIといった医療機器で採取した脳の画像データを扱うなど、医療の世界でもいち早くデータサイエンスを活用してきた領域だ。青木教授によれば、「次世代の医療基盤を築いていくうえでも、医療のプロと話せるデータのプロの育成は急務」とのこと。なぜなら、医療の現場で求められる基礎知識や倫理観を養い、かつデータサイエンスに関する専門知識・技術を教えられる場所がこれまでほとんどなかったからだ。だからこそ、「この学部の開設を聞いた時はうれしかったですね。順天堂大学なら医療従事者の教育実績も、リアルを学べる病院実習の現場も申し分ない」と語る。さらに、「卒業した学生がAIを活用した創薬の分野に進めば、世界70億人の健康に貢献することもできる」とのこと。「もちろん、医療や製薬以外でも、”健康×データサイエンス”の可能性は大きく広がっています。私たち教える側も、この学部では学生一人ひとりの興味や関心、個性をどんどん伸ばしていきたいと考えています」と開設への抱負を語る。

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コンピュータの進化とともに歩む、
変幻自在のデータサイエンティスト。

姫野 龍太郎

姫野龍太郎教授の経歴は面白い。京都大学で修士課程を修了し、自動車メーカーに就職し、車のデザインに必要な流体力学の研究に取り組み、東京大学で博士号を取得している。その後、理化学研究所でスーパーコンピュータの開発に携わったかと思えば、プロ野球選手の変化球を科学的に分析。まさに、日本のコンピュータの進化とともに歩む、変幻自在のデータサイエンティストとも言える存在だ。本学部の開設にあたっては「データサイエンスは、どの分野で応用するかといった対象が重要です。その点、順天堂大学はいい所に目をつけましたね。これからの”健康”はまさに科学的な分析や発想が求められる分野です」とのこと。また、「データサイエンスの進化は、コンピュータの進化と比例するのですが、その処理能力はコンピュータの誕生以来、5年で10倍ずつのペースで伸び続けています。つまり10年経てば100倍です。こんな分野は他にありません。だから、ぜひ、この学部に入学する学生たちには、まだ世界で誰もやったことのないような研究に取り組んでほしいですね」と未来の教え子にエールを送る。

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データサイエンスに欠かせない統計学のレジェンド。

岩崎 学

「データサイエンスの基礎となるのは統計学です」と語るのは、日本における統計学のレジェンドとも呼ぶべき岩崎学教授。統計学に関する数々の賞を受賞し、学会でも会長や理事長など様々な役職を歴任。現在は、国家プロジェクトでもある”統計エキスパート人材を育てる指導者の育成”を行う特任教授としても活躍を予定している。その岩崎教授は本学部でも「応用統計」の授業などを担当。「世の中の最先端を教えながら、同時にずっと使える統計の基礎もしっかり教えたいですね」と意気込みを語る。また、「順天堂大学は医療やスポーツに関するデータの宝庫。じつは、これまでの教育環境では分析できる質の高いデータの取得に一番苦労しました。その点、ここならデータの取得から取り組むことができます。まさに、健康×データサイエンスを学ぶ最適な場所ですね」。さらに、岩崎教授は「データサイエンスは様々な領域を横断する学問。他者への”リスペクト”が欠かせない学問です。私達教授陣がまずその姿勢を示し、学生たちとともに様々な垣根を超えていきたいと考えています」と思いを語る。

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スポーツやマーケティング領域のデータサイエンティスト。

小泉 和之

順天堂大学の持つスポーツの可能性に大きな関心を寄せているのが、スポーツやマーケティング領域のデータ分析を得意とする小泉和之准教授だ。「現在、様々なプロスポーツで”データアナリスト”と呼ばれるデータのプロが勝敗の分析や戦略の立案、アスリートの育成支援などに携わっています。順天堂大学はオリンピアンも排出するほどのスポーツ強豪校。そのデータには興味がありますね」と語る。また、小泉准教授によれば、「スポーツのデータ分析と一口に言っても、たとえば、”どうすれば観客を増やせるか”といったマーケティングに関する分析など、そのテーマは無限にあります」とのこと。授業ではできる限り、実際の企業に課題設定やデータの提供などで協力してもらい、データ分析のリアルを伝えていきたいと語る小泉准教授。近い将来、本学部の学生とのコラボレーションにも期待しているそうだ。「机の上だけではデータサイエンスは学べませんからね」と、この学問領域の持つ面白さと広がりについて語ってくれた。 

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インドネシアのトップ医師×放射線の
スペシャリスト×統計エキスパート。

Christina Andica

基礎科目から応用科目、病院実習、演習まで幅広い授業を担当するDr.Christina Andica(クリスティーナ・アンディカ)は、もともとインドネシアのトップ医師。さらなる研鑽のために来日し、順天堂大学で博士号を取得した放射線のスペシャリストでもある。加えて、この春からは統計エキスパートを育てる指導者の一人として、統計学を究める国家プロジェクトに参加するなど、その向上心は計りしれない。「統計学の勉強は私自身も苦労しています。だから、学生たちには楽しく、わかりやすく教えていきたいですね」とドクター・クリスティーナ。また、「ヘルスデータサイエンティストは世界を舞台に活躍できる人材です。英語によるコミュニケーションやプレゼンテーションなど、グローバルで求められる能力や自分も磨くお手伝いができれば」と抱負を語る。数年後には海外からの留学生も受け入れていることだろう。「健康×データサイエンス」を共通の旗印として、世界各国の言葉や思いが飛び交う日が待ち遠しい。

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