コラム データサイエンティストに英語力は必要?求められるスキルまで解説
数学や物理の得意な方によく選ばれるデータサイエンティストという仕事には、実は英語力も求められることをご存じですか? ここでは、データサイエンティストが最低限身に付けておきたい英語力の目安や、英語を習得しておくメリットについてご紹介します。
データサイエンティストに求められる必須のスキル
データサイエンティストとして仕事をするにあたり、まず必要とされるのが以下のスキルです。
・ITに関する知識全般
・統計学の専門的な知識(数学、データ分析手段、データ分析ツール)
・プログラミング言語の理解
・ビジネススキル
これらの知識・スキルに加えて、さらにレベルアップを目指すのであれば、英語の習得が役立ちます。なぜ英語ができた方が良いのか、その理由やメリットを見ていきましょう。
関連リンク:
データサイエンティストになるための勉強方法は?独学で学べる?必要なスキルも紹介
https://www.juntendo.ac.jp/academics/faculty/hds/folder/8/
英語力が必要なデータサイエンティストの特徴
データサイエンティストになるためには、英語よりもITや統計学、プログラミングなどの基本的なスキルを習得しておくことが優先されます。しかし、いずれ英語の必要性を感じることも少なくありません。英語力が必要とされるデータサイエンティストの特徴は以下のとおりです。
年収をアップしたい場合
好条件の転職先を見つけたいとき、外資系企業も選択肢の1つに入ることとなるでしょう。その場合、英語力は必要不可欠となります。また、外資系企業でなくても、そもそも英語力のあるデータサイエンティストは日本にはまだ少なく、それだけ需要も高いと考えられます。
関連リンク:データサイエンティストの年収は?年収を左右する要因や上げる方法を紹介
https://www.juntendo.ac.jp/academics/faculty/hds/folder/5/
世界的な環境で活躍したい場合
日本では、まだデータサイエンティストという職業への認知度は低いかもしれませんが、アメリカでは既にその必要性が周知され、人手不足とも言える状態です。働く場所を日本にとどめず海外に向けた場合、英語力は必須と言えます。
レベルアップしたい場合
データサイエンティストの職域に関する様々な情報は、まず英語で発信されることがほとんどです。英語が理解できれば、スムーズに最新の情報を掴むことができます。日々新しい情報を得て仕事に活かせれば、着実にレベルアップしていけるでしょう。
データサイエンティストが英語力を身に付けるメリット
データサイエンティストが英語を身に付けるメリットは多いです。具体的に見ていきましょう。
海外のデータサイエンティストと情報交換できる
現代は、どこに住んでいてもインターネットを介してさまざまな人とつながり、コミュニケーションがとれる時代です。データサイエンティストの育成がすすむ海外の人との接点があれば、英語を用いて情報交換もできるでしょう。
待遇の良い企業で働ける可能性が上がる
外資系企業や、英語力も評価してくれる企業なら、より待遇面で好条件になる可能性があります。経験を積み、やがて昇進をして年収も上げていきたいと考える方は、キャリアアップが目指しやすい会社を選びましょう。英語力があると、職場の選択肢も広がる可能性があります。
海外でも働くことができる
データサイエンティストは、世界中で求められています。特にアメリカにおける人材不足は問題となっており、海外を拠点にしたい方にとっては仕事をつかんで居住できるチャンスとも言えるでしょう。当然ながら、外国では日本語でのやりとりは難しいため、共通言語である英語を習得しておく必要があります。
最先端の情報を取得できる
現状、IT技術などに関する一次情報の多くは、英語で発信されています。つまり、英語が理解できれば、トレンドをいち早く理解し仕事に取り入れることができるということです。誰かが翻訳をするのを待ったり、翻訳ツールで不十分な日本語に変換して理解しようとするよりも、英語をそのまま理解できた方が確実です。スピーディーに最新の情報が得られるという点だけでも、他のデータサイエンティストとの差別化になるでしょう。
データサイエンティストにはどれくらいの英語力が必要?
それでは、データサイエンティストとしてどのくらい英語力を身に付ければ良いのか、その目安について解説します。
数学・物理などの理系英語が理解できる
データサイエンティストが用いる言語は、数学や物理の専門的な言葉も多いです。したがって、理系英語を習得しておく必要があります。一般的な会話ができるレベルでは、数学や物理の専門的な会話が理解できない可能性があるからです。少なくとも、理系の参考書が読解できるレベルを求められるでしょう。
分析用基盤環境の構築時に英語表記のエラーが読める
英語表記のエラーが読めることは、英語力の有無に関わらずデータサイエンティストとして最低限必要な知識です。仕事で英語を用いた会話をしなくても、日本の企業に勤めていたとしても、必要となるスキルと言えます。
データサイエンスの知見を広めるために、技術文書の専門用語を英語で読める
データサイエンティストは、日頃から技術文書を読んで知識を増やし、それを仕事に活かすのが一般的です。少なくとも、技術文書に書かれている専門的な用語を用いた英語を理解できるスキルは求められるでしょう。
海外のエンジニアと英語のドキュメントベースでやり取りできる
海外のエンジニアとのやりとりは、英語で記載した文書で行うこととなります。文書なら多少は分からない英語があっても調べたりして対応することが可能かもしれませんが、円滑なコミュニケーションのためには不可欠と言えます。
データサイエンティストが取得しておきたい英語の資格
英語力を客観的に示すうえで、資格の取得は便利です。データサイエンティストとしての英語力をアピールするためには、どのくらいのレベルを目指せば良いのか分からない時は、以下の資格を目指すのもおすすめです。
TOEIC
TOEICのスコアは、データサイエンティストに関わらず英語力をアピールする上で就職活動時にもよく用いられます。TOEICの場合、700点以上がビジネス英語に対応できるレベルだとされているため、700点以上を目指すと良いでしょう。
【公式】TOEIC Program|IIBC
https://www.iibc-global.org/toeic.html
TOEFL・IELTS
海外での活動を視野に入れるなら、 TOEFLやIELTSのスコアでアピールするのもおすすめです。TOEFLやIELTSは、海外の大学の留学規定に記載されているため、どのくらいの英語力があるのか海外の人から理解されやすい点がメリットです。
TOEFLテスト 国際基準の英語能力測定試験 | TOEFLテスト日本事務局
IELTS 公式サイト|英検協会
https://www.eiken.or.jp/ielts/
データサイエンティストが英語力を身に付ける方法
英語の勉強を始めたとしても、データサイエンティストとして役立つ英語力が身に付くまで習得できるのか不安になる方もいるでしょう。そこで、誰でもすぐに行える勉強法についてご紹介します。
数学や物理の英語の問題集を解いてみる
自分のデータサイエンティストとしての英語力を試すにあたって、いきなり本業で扱うレベルの英語にチャレンジするのはよほどの自信がない限りおすすめしません。まずは、英語圏の中学生がとく数学や物理、英語の問題集を解いてみましょう。
英語で書かれた技術書の原書を読んでみる
英語で書かれた技術書を読んでみて、どこまで読解できるのか把握してみるという方法もあります。できれば、一度日本語で読んだことのある技術書の英語バージョンを手に入れて、分からない単語等を確認しながら読み進めるのがおすすめです。自分の英語力に合わせて、徐々に読んだことのない技術書へとシフトしていきましょう。
オンライン学習を取り入れる
最近は、オンラインで英語のレッスンを受ける方もたくさんいます。オンラインレッスンでは、習得したい内容に合わせて受講内容が選びやすく、実践できる英語力が身に付きやすい点がメリットです。自分が確保できる時間を考えながら無理なく学習が進められます。
映画や動画を英語でみる
字幕付きの映画や、海外の人のYouTubeチャンネルなどを見ると、一般的なネイティブの人が用いる英語の理解に役立ちます。自分が好きな映画や動画を楽しみながら学習できるため、苦手意識をもつことなく始めやすいのもポイントです。
データサイエンスを学ぶなら”順天堂大学”
順天堂大学は、“健康”を学問する健康総合大学・大学院です。8学部4研究科6付属病院をもち、「教育」「研究」「実践・診療」を3つの柱とした国際貢献への取り組みを推進する学校です。
グローバル社会で活躍できる人材の育成・輩出に取り組んでいる大学でもあり、全学部において英語教育が充実している点も特徴。TOEFLの試験の導入は、学部を問わず行われています。
健康データサイエンス学部は、健康に関する専門的な知識とデータサイエンスの両方を習得できる学部です。医療機関をはじめ、製薬企業やスポーツメーカーなど、健康に関連のある企業等で活躍できるデータサイエンティストを育成するために、各分野のスペシャリストが関わりボーダレスな学びを実現しています。
健康データサイエンス学部|順天堂大学 資料請求|順天堂大学健康データサイエンス学部 お問い合わせ|順天堂大学健康データサイエンス学部https://www.juntendo.ac.jp/academics/faculty/hds/contact/contact/ |
まとめ
データサイエンティストとして仕事をするにあたり、英語力が求められる場面も多いです。特に、海外に拠点をもつ企業への就職を考えている場合は、日常会話だけでなく専門性の高い内容も英語でやりとりできる英語力が不可欠でしょう。日本で就職するとしても、英語力が高ければ最新の情報を得やすいなど、メリットはたくさんあります。データサイエンティストを目指すなら、英語教育にも熱心な学校がおすすめです。