コラム SQLとは?何ができる?種類やSQLにまつわる資格、勉強方法も紹介

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SQLは、データベースを管理するための言語で、システム開発だけでなく、さまざまな分野で広く利用されています。この記事では、SQLの基本知識や用語、SQLを構成する言語、SQLの特徴とメリット、代表的なデータベース、さらに具体的な活用例など、SQLを包括的に解説します。また、SQLの学習方法や資格、SQLが有益な職種についてもご紹介していますので、データベース関連の職業を目指す方は、ぜひ最後までご一読ください。

 

 

SQLとは何か? 

SQLは「Structured Query Language」の略で、「構造化問い合わせ言語」と直訳されます。データベースのアクセスや定義を行うために使用される言語で、1970年代にIBMによって開発されました。SQLはプログラミング言語ではなく、コンピュータ言語の一種です。国際標準化機構(ISO)で規格が統一されているため、異なるデータベースシステムでも、ほぼ同じように利用できます。また、「SQL文」はデータベースへの指示を表し、さまざまな命令文を組み合わせて処理を実行します。

  

SQLの基本知識

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SQLはコマンドを発行することで特定の処理を行います。これにより、データの取得、追加、削除などが可能です。SQLは対話型の言語であり、コンパイルする必要がないため、大規模なデータベースであっても、大量のデータを簡潔な命令文で操作でき、非常に使いやすい言語と言えます。コンパイルとは、プログラミング言語を機械語へ変換することです。たとえば、JavaやC言語をコンピュータが理解できるように機械語へ変換する作業を指します。

 

データベースの種類

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データベースは、一定の規則に基づいて整理された情報の集まりです。たとえば、通販サイトでは商品情報、注文情報、購入者情報、物流業者など、さまざまなデータベースが存在していると考えられます。これらの膨大な情報を効率的に操作するために、SQLは不可欠な存在です。データベースは、階層型、ネットワーク型、RDB型の3つに分類されます。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

 

1.階層型

階層型は、ツリーのような構造を持つデータベースです。組織図のように、1つのデータが親子関係で複数のデータと関連付けられ、上位(親ノード)から下位(子ノード)に分岐する形で整理されています。下位のデータにアクセスするためのルートが1つしかないため、他のデータベースと比べてデータの検索や集計が素早く行えることが特徴です。ただし、階層型データベースの欠点として、下位に複数の上位データを関連付けることができないため、柔軟で簡便なデータ管理を行うのが難しい点が挙げられます。

 

2.ネットワーク型

ネットワーク型は、網状の構造を有するデータベースです。関連のあるデータが相互に結びついており、階層型との違いは、下位から上位への分岐も可能であることです。ネットワーク型の良い点は、下位データが複数の上位データに関連付けられるため、データの重複を避けることができる点にあります。これにより、データの効率的な管理と重複の排除が実現します。ただし、ネットワーク型は複雑な構造を有するため、高度な知識とスキルが必要です。

 

3.RDB型

RDB(リレーショナルデータベース)型は、列と行から成るデータベースです。各列には企業名、所在地、資本金などの重複のない項目が配置され、行にはそれぞれのデータが入力されます。RDB型は、表のように見えるため、エクセルの表計算ソフトと似たものと考えるとわかりやすいでしょう。従来のデータベースと比較して、「柔軟なデータの取り扱い」が改善され、プログラムの柔軟性が向上しました。現在では、データベースと言えばRDB型を指すことが一般的です。

 

 

データベース言語とプログラミング言語の違いは?

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データベース言語、プログラミング言語のそれぞれの特徴から、違いを把握しておきましょう。

 

データベース言語

データベース言語は、データベースの定義やアクセスに使用されるプログラミング言語の一種であり、「クエリ言語」または「データクエリ言語」とも呼ばれます。ユーザーが指定する条件に合致するものを見つけるためのもので、データの登録や検索などに特化している言語です。コンピュータに命令文を送るという点においては、プログラミング言語と似ています。

  

プログラミング言語

プログラミング言語は、プログラムの本体を構築する際に使用される言語です。処理手順を詳細に記述し、コンピュータに対して何をどのように処理するかを指示します。シンプルなデータベース言語と比較して、プログラミング言語は複雑であり、COBOLやC言語、Javaをはじめ、数千種類あると言われています。

 

 

SQLにまつわる基本的な用語

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SQLに関連するさまざまな用語の意味や特徴をおさえておきましょう。

  

テーブル

テーブルは、データを整理して格納するための表です。RDB型データベースで管理され、データは項目ごとに整理されて表の形式で保存されます。たとえば、ユーザーテーブルでは、列にはユーザーID、氏名、年齢、メールアドレスなどが格納されます。データベースはExcelのブック、テーブルはシートをイメージするとわかりやすいでしょう。

 

レコード

レコードは、テーブルに格納された1行のデータのことで、特定のひとまとまりのデータを格納します。たとえば、社員情報を保持するテーブルのレコードには、各社員に関する情報、たとえば社員名、社員番号、部署などが配置されるでしょう。テーブルにデータを登録する作業は、通常「レコードを作成する」と表現されます。

  

カラム

カラム(列)はテーブルの垂直方向の配置であり、特定の種類のデータを格納します。たとえば、顧客情報を保存するテーブルには、名前、住所、電話番号といったカラムが存在するでしょう。カラムは文字列や数値などの特定のデータタイプに基づき、データを格納します。

 

フィールド          

フィールドとは、特定のレコード(行)内にある特定のカラム(列)に格納されているデータを指します。フィールドは、Excelの「セル」に相当する、データベースにおける最小単位です。たとえば、「山田一郎」という顧客の電話番号は、「山田一郎」レコードと「電話番号」カラムの交点にあるフィールドに保存します。

  

プライマリーキー

プライマリーキー(主キー)は、テーブル内の1つまたは複数のカラムに対して設定される要素です。これは、テーブル内のデータを識別するための指標のようなものです。会社でいえば、社員を特定する社員番号のようなものと言えます。1つのテーブル内に同じ主キーを持つレコードが複数存在しないため、主キーを指定することでレコードを簡単に特定できます。これにより、大量のレコードから効率的に必要なデータを検索することが可能です。

 

リレーション

データベースのリレーションは、テーブルのことです。データベースでは、1つの行に1つのレコードが格納されるため、行の集まりはテーブルと呼ばれます。2つ以上の異なるテーブルから関連のあるデータを結合して、新しい表を生成したり、フィールドの値を更新したりすると、関連するテーブルの値も自動的に更新されるため、効果的なデータ統合が可能です。

  

オブジェクト

オブジェクトは、通常は物や物体、対象、目標物などという意味であり、データベースにおいては、データベース内に独立したまとまりとして存在します。具体的なデータベースオブジェクトの例は、データを格納する基本的な構造であるテーブル、データ項目などです。これらは、データベース内での操作や処理の対象となる実体として機能し、それぞれが独自の目的を持っています。

 

トランザクション

トランザクションはソフトウェアの処理方式のことで、データベースへの複数のSQLによる更新をまとめて反映させる操作です。銀行振込の例では、振込先、日時、金額、口座残高の更新が必要ですが、振込元・振込先口座への情報更新を個別に実行すると不整合が生じる可能性が高まります。トランザクションは、振込元口座からの出金情報更新、振込先口座への入金情報更新、振込実行のデータ登録の3つの操作を一括して実行することで、不整合を防止します。
 

コミット

コミット(commit)は、トランザクションの処理を確定する行為であり、一連の処理をまとめたものです。コミット時には、トランザクションで実行したすべての登録や更新のSQLが確定され、一方でトランザクション処理を取り消す(ロールバック)場合には、実行したすべての登録や更新のSQLが破棄されます。

  

ロールバック 

トランザクション処理をキャンセルする操作のことをロールバックと呼びます。つまり、ロールバック処理は、トランザクションがプログラムエラーなどにより障害が発生し、異常終了した場合に、トランザクション開始直前の状態に戻す処理を指します。銀行振込のケースでは、振込先口座の情報更新が失敗した場合、振込元口座も元の状態に戻すのが一例です。

 

 

SQLを構成する3つの言語

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SQLは、DDL・DML・DCLの3つの言語で構成されています。どのような言語か見ていきましょう。

 

データ定義言語(DDL)

DDL(Data Definition Language)は、データ定義言語として知られ、データベースオブジェクトの定義に使用される言語です。テーブル、索引、シーケンスなどのオブジェクトを新たに作成、変更、削除する際に利用されます。

 

DDLの命令文

・CREATE|新規にデータベースやテーブルを作成する

・JOIN|テーブル同士を結合する

・DROP|定義したオブジェクトを削除する

・ALTER|定義したオブジェクトの内容を変更する

・TRUNCATE|すべてのデータを削除する

 

データ操作言語(DML)

DML(Data Manipulation Language)は、データ操作言語として知られ、データベース内のデータを操作し、検索や削除などの操作を行う際に使われる言語です。データベースを利用する際に最も頻繁に使用される言語と言えます。

 

DMLの命令文

・SELECT|データを検索する

・INSERT| データを挿入する

・DELETE|データを削除する

・UPDATE|データを更新する

 

データ制御言語(DCL)

DCL(Data Control Language)は、データ制御言語として知られ、トランザクションやデータを管理するための言語です。アクセス権限をユーザーに与える命令や、権限を取り消す命令などが含まれています。トランザクションを制御するためのCOMMITや処理を取り消すROLLBACKが含まれるデータベース製品もあります。

 

DMLの命令文

・GRANT|ユーザー権限を与える

・REVOKE|ユーザー権限を削除する

・BEGI|トランザクション処理を開始する

・COMMIT|トランザクション処理を確定する

・ROLLBACK|トランザクション処理を取り消す

 

 

SQLの活用例は?

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SQLは実際にどのように活用されているのでしょうか。SQLが活用されている主な例を2つご紹介します。

 

活用例1:Webアプリケーション開発

SQLはWebアプリケーション開発で幅広く利用されています。ECサイトやSNSなどでは、膨大なデータを保管する必要があります。たとえば、SNSではユーザーの情報をいつでも変更可能な状態に保管しなければなりません。SQLを用いれば素早くデータの更新を行うことができ、Webサイトの使い勝手を維持できます。

  

活用例2:Excelとの連携

SQLは、身近なExcelと連携することでその力を発揮することも可能です。複雑な計算処理をSQLで作成すると、Excelデータを自動的に計算できます。これにより、Excelの手間が省け、業務が効率的に進むでしょう。SQLを用いてさまざまなデータを計算すれば、その結果を統計やマーケティングに活用することもできます。

  

 

SQLの特徴とは?

データベース管理システム(DBMS)では、リレーショナル型が多く採用されているため、SQLの習得が必須です。ここではSQLの特徴を3つ紹介します。

 

命令文をデータベースへ送る

SQLは主に対話的なやりとりで命令をデータベースに送信します。命令文はシンプルで、通常1文で処理が完結し、複雑な処理が必要な場合は、返ってきた結果に基づいて新たな命令をデータベースに送ります。この対話型はSQLを使用したデータベースアクセスの基本です。この反復によって構築されますが、どのRDBMSを使っても、このフローは同様なので、理解しておくと良いでしょう。

  

データベース上のデータの操作に特化している

SQLは、データベースに特化した言語です。その機能はデータベース操作に限られます。基本的には、ユーザーやシステムに命令を送信し、返ってきたデータを返します。非常にシンプルで、他のプログラミング言語とは異なる仕様を持っています。プログラミングでデータベースにアクセスする際は、通常、SQLを介して指示を出します。データベースに関わる場合にSQL言語が必要とされるのです。

 

SQLインジェクションとは

SQLインジェクションは、第三者がSQLコマンドを悪用して、データベースに不正にアクセスし、情報の搾取や改ざん、削除を行う攻撃手法のことです。具体的には、ウェブサイトのお問い合わせフォームなどに対し、攻撃者がSQL文を入力し、不正に情報を引き出すケースがあります。攻撃されると、個人情報の漏洩やWebサイトの改ざんなどの被害が生じるリスクがあります。特にECサイトなどではデータベースに個人情報が格納されているため、より一層の注意が必要です。

 

 

SQLを学ぶメリットは?

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つぎにITエンジニアがSQLを学ぶメリットについて把握しておきましょう。

 

キャリアアップになる     

近年は、さまざまな業界で蓄積されたデータの有効活用が進んでおり、企業全体でデータ分析や加工が日常的に行われ、データベースの重要性が高まっています。このような状況から、ITエンジニアにとってはどの職種でもSQLの知識が必要とされるケースが増えています。また、急速に台頭しているデータサイエンティストも、データ分析環境の構築や課題の検証でSQLスキルが不可欠です。データ操作が頻繁に行われるため、エンジニアと同等のSQLスキルを身につけておくと、キャリアの幅が拡がるでしょう。

 

汎用性が高い

SQLは、データベース言語としての汎用性が高いこともメリットです。異なるデータベースシステムで広く採用され、さまざまな業界や用途に適用できます。データのクエリ、更新、管理を統一的に行えるため、柔軟性があり、多様なビジネスニーズに適応可能です。国際標準化機構(ISO)によって標準化されており、IT業界全体の共通言語としての役割も果たしています。データベースについて学ぶ際にも、SQLの知識が共通の基盤となり、同じ内容を繰り返し学習する必要がありません。データに関わる仕事であれば、必ずどこかで役に立つスキルとなるでしょう。

 

将来性が高い

ビッグデータ時代において注目を浴びている職種の一つが、データベースエンジニアです。データベースエンジニアの仕事は、主にデータベースの構築と運用であり、その内容は高度で専門的なものが多いです。大規模システムで欠かせない存在のデータベースエンジニアは、実績とスキルを積み重ね、プロジェクトリーダーなどのキャリアを目指すこともできます。現代のIT業界は多様化しており、専門的な知識を持つエンジニアは歓迎される傾向にあります。先端技術にも活用されるSQLはITエンジニアに必須のスキルであり、将来性は高いと言えるでしょう。

 

経営やマーケティングにも活用できる

SQLのスキルは、経営やマーケティングなどの分野でも有効です。たとえば、経営においては企業のデータを分析し、戦略的な意思決定を行うためにSQLを使用することがあります。マーケティングでは顧客データを分析してターゲット市場を特定し、キャンペーンの最適化や効果測定などにSQLが活用されます。SQLは意思決定や戦略の構築に寄与するため、経営やマーケティング分野でも重要なスキルと言えるでしょう。

 

 

SQLの将来性が高いと言われる理由

SQLの需要は安定しており、将来性が高いと言われていますが、その理由を見ていきましょう。

  

理由1: システムの新旧双方で必要な技術である

SQLはデータベース分野で圧倒的な存在であり、特にRDB(リレーショナルデータベース)においてはSQL以外の選択肢が極めて限られています。このため、SQLスキルは依然として高い価値を持っています。古いシステムから最新のシステムへの移行時にもSQLが重宝され、その普遍性は大きな強みと言えるでしょう。

 

理由2:クラウドサービスにも欠かせない技術である

クラウドサービスを利用する際にも、SQLは不可欠な技術です。AWS(Amazon Web Services)では、デフォルトのRDBとしてMySQL(代表的なデータベース)が採用されており、最新のクラウドサーバーに移行後も、SQLは依然として重要な役割を果たしています。

 

理由3: 先端ITでも必須の技術である

先進のIT領域であるAI(人工知能)やIoTなどの先端IT分野でも、SQLを使用してデータの操作・分析ができる人材が求められています。AIやIoTでの活用は急速に拡大すると予測され、これからは特定の業界や企業だけでなく、一般的なものになるでしょう。近年ではデータが重要な経営資源であるため、SQLのスキルに秀でた人材は安定した需要があります。

 

 

SQLを利用できる代表的なデータベース

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SQLが利用できる主要なデータベースを6つご紹介します。

 

①MySQL

オープンソースのデータベースであるMySQLは優れた柔軟性と拡張性を備え、複数のテーブルの結合などが容易です。高速な処理速度と使いやすさも兼ね備えており、幅広く利用されるデータベースの一つとなっています。無償のGPLライセンスと商用ライセンスが提供されており、基本的には無償での利用が可能です。商用ライセンスを取得すると、ソフトウェアの完成物を無償で公開する必要がなくなり、また技術サポートを受けることができます。これにより、商用環境での利用やサポートが円滑に行える点で大きな違いがあります。

MySQL

https://www.mysql.com/jp/

 

②Maria DB

MariaDBは、MySQLをベースにしたデータベース製品です。開発者はもともとMySQLのコアメンバーでしたが、開発方針の違いからMySQLを離れ、新しい企業を設立してMariaDBの開発を始めました。MariaDBはMySQLとの互換性を維持しつつ、パフォーマンスや信頼性を向上させるための独自の機能を提供しており、その高度な開発精度と緻密な設計は世界中のエンジニアに高く評価されています。

 

MariaDB Foundation

https://mariadb.org/

 

③PostgreSQL

PostgreSQLは、オープンソースのRDBMSで、すべて無償で利用できます。UNIX系OS(Linux、macOS)だけでなくWindows OSにも対応。BSDライセンスを採用しており、独自の機能改変をしても公開義務はありません。また、他のオープンソースソフトウェアと連携することができ、クラスタリング(複数のコンピュータを結合したシステム)やレプリケーション(複製の作成)などでも高い可用性が期待できます。無償で入手できるため、プログラム開発の練習用や小規模システムのデータベースとして、利用されることもあります。

 

PostgreSQL

https://www.postgresql.org/

 

④Oracle Database

Oracle Databaseは商用DB分野で歴史とシェアを誇ります。堅牢性が高く障害に強く、ロックによる待機が少ない特徴があり、BCP対策(リスクマネジメントの一種)にも有効です。データ更新時には最小レコード単位でロック機能が働き、同じテーブルでも異なるレコードなら同時更新が可能。待ち時間が少なく、効率的な運用が可能です。高性能で高価格なため、大企業向けや信頼性の高いDBが必要な大規模システム向けの製品とされています。

 

データベース | オラクル | Oracle 日本

https://www.oracle.com/jp/database/

 

⑤SQL Server

Microsoftが開発したSQL Serverは、主にWindowsシステムで広く活用されている有償データベースです。Microsoftの開発によるため、Windows OSとの相性の良さが特長です。SQL Serverでは、データベースを直感的に操作できる「GUI」が提供されています。また、Management Studioという管理ツールを使用して、データの操作が直感的かつ視覚的に行えます。

  

⑥SQLite

SQLiteは軽量データベース製品で、データベースのインストールや設定が不要です。アプリケーションからライブラリとして利用できることが大きな特徴と言えます。アプリに組み込みやすく、手軽に利用できるため、人気があります。動作に必要なのはCランタイムのみで、マルチプラットフォームにも対応。また、コンパクトな容量なので、携帯端末向けのソフトウェアに適しています。

 

SQL Server ダウンロード | Microsoft

https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads

 

 

初心者におすすめのSQLの勉強方法は?

独学でSQLを勉強する際の勉強方法とコツを確認しておきましょう。

 

動画やWebサイト

動画やWebサイトを活用して学習する方法は、手軽で視覚的かつ理解しやすい特長があります。SQLの動作が可視化されるため、初心者にとっても理解しやすく学びやすいでしょう。データベース環境をPC上に構築し、動画やWebサイトの指示に従って実際に操作することで、理解がより深まります。

 

書籍

書籍を通じてデータベースを学ぶこともできます。その際には学習の進度に応じて適した書籍を選ぶことが重要です。書籍を利用する場合も、PCを使って書籍に掲載された内容を実践することで理解が深まるでしょう。初めは資格対策の本ではなく、実際に手を動かしながら学べるような入門書をおすすめします。

 

 

SQLにまつわる資格

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SQLスキルを証明するために、資格は有効な手段です。SQLの代表的な資格の概要、合格条件、難易度を見ていきましょう。

 

①ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、Oracle社が主催するデータベース開発のベンダー資格です。世界的にシェアの大きいOracle Databaseの運用管理とSQLスキルを認定します。Oracleのスキルを証明するためには最も効果的です。レベルは4つに分かれており、Bronzeは基礎レベルの資格であり、初心者でも合格しやすいとされています。Silverは実務経験が6か月程度、Goldは実務経験3年程が求められ、難易度が高くなります。Platinumは実務経験が5年以上で、Oracleのプロフェッショナルを対象とした資格です。

 

ORACLE MASTER Portal - be an ORACLE MASTER - | オラクル認定資格制度 | Oracle University

https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html

 

②OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は、LPI-Japan(エルピーアイジャパン)が主催する資格で、SilverとGoldの2つのレベルが存在します。Silverは、オープンソースデータベースについて基礎的な知識が問われるレベルであり、データベース初心者でも合格しやすいでしょう。Goldでは、より深い理解が求められ、規模の大きいデータベースの運用管理やパフォーマンスチューニングなどの高度な知識が必要とされるため、実務経験があると有利です。なお、Goldを受験するには、まずSilverの取得が前提条件です。

 

DBスペシャリストを認定する資格 OSS-DB技術者認定試験

https://oss-db.jp/

 

③データベーススペシャリスト   

データベーススペシャリストは、IPA(情報処理推進機構)が運営している国家資格で、データベースに関する専門的なスキルを認定します。この試験は、データベースの概念に関する問題が中心となっており、IT関連の国家試験において最高難易度であるレベル4に位置しています。合格すれば高度なスキルを証明できますが、その難易度は非常に高いです。そのため、データベースの運用管理、SQL開発などの経験がない初心者には、まず基本情報技術者試験または応用情報技術者試験から取り組むことがすすめられます。

 

データベーススペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/db.html

 

 

SQLが活かせる職種

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SQLを習得することで、どのような職種を目指せるか見ていきましょう。それぞれの仕事内容と年収の目安をお伝えします。

 

職種1:データベースエンジニア 

主にデータベースの設計、構築、管理、および運用に従事する専門職です。具体的な業務内容は、データを効果的に保存し、必要な時に迅速に取り出せるようなシステムを築き、これを日常的に運用することです。主要なデータベース製品であるOracle DatabaseやMySQL、SQL Serverなどに対する熟練度が高ければ、求人への応募の幅が広がります。SQLはコアなスキルの一つであるため、実務での運用レベルを意識して習得しておくことが重要です。

 

年収の目安:450~900万円程度

 

職種2:インフラエンジニア         

インターネットやITシステムの利用には、OS、ネットワーク、サーバーなどのITインフラが不可欠です。このITインフラの設計、構築、および運用保守を担当するのがインフラエンジニアです。インフラエンジニアの業務内容は幅広く、企業によって異なります。一般的には、ITシステムの要件を定義し、機器を調達して設置や通信ケーブルの配線を行い、ソフトウェアをインストールし、ネットワークの設定を行うことが主な仕事となります。

 

年収の目安:400~800万円程度

 

職種3:サーバーサイドエンジニア

サーバー側で実施される処理に必要なプログラムを開発し、サーバー上でデータを管理する技術者です。Webサイトやアプリ、データベースとの連携や、データベース内の情報の検索、保存、変更などを行うために、PHPやJavaなどさまざまなプログラミング言語を使用し、コーディングします。頻繁にデータベースとやり取りするため、SQLの知識とスキルも必要です。システムの裏側の処理を担当するという意味では、バックエンドエンジニアと似た職種と言えます。

 

年収の目安:400~1000万円程度

 

職種4:データサイエンティスト             

データサイエンティストは、企業の課題解決や戦略策定に寄与するために、データの収集と分析を行う専門職です。Web上だけでなく、ビッグデータやSNS、企業の業務データなどさまざまな情報を分析することにより、問題の特定や将来の市場傾向の予測を行い、ビジネス価値を創造します。SQLはデータ操作に必須のスキルですが、最低でもDDL、DML、DCの基本的な内容を理解しておくことが重要です。

 

年収の目安:400~1200万円程度
 

 

データサイエンティストを目指すなら”順天堂大学”    

順天堂大学は、東京都文京区に本部を置く健康総合大学院大学です。医療分野で高い評価を受け、医学部を中心に薬学部や看護学部などを備え、広範な医療人材を育成しています。国際的な視野を持ち、積極的に留学プログラムを展開し、社会に貢献できる人材を育て、医療福祉分野でのリーダーシップを目指しています。

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このような背景から、順天堂大学は2023年4月に健康データサイエンス学部を開設しました。長い歴史に裏打ちされた実績と専門知識、豊富なデータを活かし、健康とデータサイエンスの分野で高品質な教育を提供しています。健康データサイエンス学部は、データサイエンティストを目指す方におすすめの学部です。

 

健康データサイエンス学部|順天堂大学

https://www.juntendo.ac.jp/academics/faculty/hds/

順天堂大学健康データサイエンス学部 資料請求

https://www.umcnavi.jp/jtm/sm/index.asp

 

まとめ

SQLはデータベース言語の中で、広く普及している言語の一つです。SQLのスキルを身につけることで、データベースエンジニアを目指すだけでなく、開発全般で役立つ知識を習得できます。最初からSQLを完璧に覚える必要はありません。SQLの種類や機能を理解し、ウェブサイトや書籍などを利用して学習を進めてください。また、資格取得もおすすめです。SQLに関連する資格を持つデータベース技術者はますます需要が高まる傾向にあります。データベースに関する学習を継続し、キャリアアップを目指しましょう。

参考サイト:

https://www.makeshop.jp/main/know-how/knowledge/sql.html

https://e-words.jp/w/%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88.html

https://wa3.i-3-i.info/word11596.html

https://products.sint.co.jp/siob/blog/sql

https://www.bigdata-navi.com/aidrops/5450/

https://www.sejuku.net/blog/50197#index_id12

https://and-engineer.com/articles/YSw6ZxAAACIACjHq#heading2-4

https://www.jbsvc.co.jp/useful/security/sql-injection.html

https://www.techfirm.co.jp/blog/sql

https://www.acrovision.jp/career/?p=1912

https://www.heartcore.co.jp/lineup/mariadb/index.html

https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1332/