教育(診療放射線学科) 学科紹介
学びの特色
本学科教員と診療放射線技師との強固な協力体制
本学科の専任教員と附属病院放射線部の診療放射線技師は、活発に交流し協力し合い、円滑なカリキュラム運営に努めています。学部校舎・実習棟と附属病院が隣接する環境を活用し、最先端の放射線医学領域の知識を学生に還元します。

専任教員は臨床経験豊富なプロの医療人ぞろい
本学科には臨床経験や教育研究が豊富な医師、診療放射線技師および医学物理士が専任教員として在籍しています。附属病院での診療をともにしていることから、チーム医療教育の基盤を形成し、学生一人ひとりを学是である「仁」を備えた医療人として育成します。

国際化を意識した教育
今後の医療専門職者は、諸外国からの患者さんに接する機会が確実に多くなります。診療放射線技師は直接患者さんと会話し、身体に触れる機会が多いため、グローバルな能力や視点を持ち、言語だけではないコミュニケーション能力を備えた医療人を育成します。

診療放射線学科の5つの強み
放射線医療を取り巻く環境の急速な高度化に伴い、診療放射線技師には、様々な技術革新に対応するための基礎的な知識と臨床応用技術の習得が求められています。本学科では、医用放射線の分野において確立された医療技術を理解し、医療技術を安全かつ正確に遂行する能力を育成するとともに、理工学分野や医療安全学など関連する専門知識と技術を修得できるよう、5つの強みを特徴とした教育を行います。
基礎教育の徹底
放射線医学領域の基礎科目を1年後期から2年前期にかけて開講し、十分な基礎教育を行います。

高度な読影補助能力を養う
臨床経験豊富な教員が診療画像技術学、診療画像解剖学の講義と演習を行い、高度な読影補助能力を養います。

徹底した安全管理能力
医療安全の確保や環境放射線管理に貢献できるよう教育を行います。

理解を深める授業編成
理論と実践の学びを統合して段階的に学修し、専門知識・技術を活用できることを目指します。

卒業研究
放射線技術学の集大成として主体性を持って卒業研究を遂行できる能力を育成します。

学科長メッセージ
画像診断や放射線治療は現代の医療に欠かせない分野であり、その技術・機器の進歩には目を見張るものがあります。これらの技術・機器を有効かつ適切に運用するのが診療放射線技師です。高齢化が進み、およそ半数の方が癌を患うと云われる現在、画像診断・放射線治療のニーズは高まるばかりです。このような背景のもと、順天堂大学に保健医療学部・診療放射線学科が誕生しました。
日々進歩するこれらの技術・機器への対応が求められる診療放射線技師には、基礎知識はもちろん高度な専門知識と技術、高い臨床能力と様々な問題に対応できる応用力が要求されます。高度な診療機器を扱う一方で、患者さんに直に接し、訴えを傾聴し対話するという役割もあり、コミュニケーション能力も求められるのです。
これら診療放射線技師の人材育成の要件と順天堂の理念である「不断前進」や学是「仁」は多くの共通点を有しています。ぜひ順天堂で共に学びましょう。

診療放射線学科 学科長・教授
坂本 肇