教育(診療放射線学科) ゼミナール紹介

渋川研究室

現在はMRIを用いた骨格筋に関する研究を行っています。ファントム実験やボランティア実験などを行い、その測定や解析を学生の皆さんと行っています。また、現在は大学3、4年生が在籍していますが一緒に実験等を行う事で交流を深めています。

福永研究室

MRIの安全性(生体内デバイスの安全性)や拡散MRI(脳神経など)、定量合成MRI(Synthetic MRI, MR Fingerprinting)に関する研究をしています。2022年度は、名古屋にて開催された第50回日本磁気共鳴医学会大会で、研究室の学生が口述発表をしました。内容は心臓ペースメーカーおよびリードの組合せによるMRI安全性に関する研究です。

臼井研究室

私達の研究室では、高精度放射線治療を強力にサポートすることのできる画像処理技術を研究しています。これまで、人工知能を用いた画像アーチファクトの低減処理や、放射線治療計画装置を用いて副作用の最小限に抑えるための治療計画法に関する研究を進めています。卒研生は国内学会で口頭発表を行うなど、積極的に活動を進めています。詳細は臼井研究室HPをご覧ください。

初田研究室

研究のキーワードは”宇宙放射線”。月や火星などで食べる食物は、宇宙放射線でどのような影響を受けるのでしょうか?本年度は、凍結乾燥させた食肉及び生の食肉に、理研小型中性子源システムRANSで中性子を照射して、その影響を調べています。また、太陽フレア、放射線被曝による小児の健康への影響、など宇宙放射線に関する様々なテーマについて研究しています。
ゼミ活動としては、毎週1回集まり、卒研や国試の勉強会を行っています。

後藤研究室

当研究室では、MR(磁気共鳴)画像を用いた研究を行っています。多彩なコントラストを得られることが、MR検査の一つの特徴であり(図1)、その画像を解析することで脳形態を評価することができます(図2)。脳の特定の領域を抽出(図3)することができると、その形態を経時的に評価したり、他の人と比較したりすることが容易になります。脳の形態は、人の機能(認知や言語、運動など)と密接に関連しているため、その解析法の確立が必要になります。解析法を検証したり、改善したりするには、参考になる正しい値が必要ですが、生きている人の脳形態を正しく知ることは難しく、解析法の検証には様々な工夫が必要です(図4)。近年では、人工知能(AI)を用いた領域抽出法(図5)も提案され、解析方法の改善が試みられています。当研究室の学生(図6)には、これらに関連した内容のテーマで研究活動を行ってもらっています。

図1.MR(磁気共鳴)検査では、多彩なコントラストの画像を得ることができる。

図2.MR画像を解析すると、認知機能などと関連した脳の形態を領域ごとに評価することができる。

図3.脳の特定の領域を抽出することで、形や容積変化の経過観察、他人との比較などが容易になる。

図4.生きている人の正しい脳容積を知ることはできないため、デジタル的な脳画像を作成するなど、解析法の検証には工夫が必要。

図5.領域抽出の技術においても、人工知能(AI)利用が始まっている。左側の画像(従来法)では眼窩内まで塗りつぶされているが、右側の画像(AI法)ではそれが改善されている。

図6.1期生が横浜の学会に参加した際の集合写真。

中世古研究室

私たちの研究室ではプログラミングの修得、もしくは現在臨床現場で話題となる事項について調査する卒業研究に取り組んでおります。大学院進学を目指す学生には、C言語やPythonといったプログラミング言語を用いた画像処理の実装を行います。現在の研究室のテーマは単純撮影をサポートする深層学習プログラムの開発を行っています。また、就職を希望する学生は、現在、診療放射線技師のタスクシフトに伴うリスクマネジメントに関する調査研究をしています。

津田研究室

当該研究室では、PET/CT検査に関する研究を主とし、撮像方法(収集プロトコール、画像再構成法など)がPET画像の画質に及ぼす影響を検討しております。2022年度の卒業研究では、PET/CT検査において、新たなノイズ低減処理法を用いた至適画像再構成条件を確立し、画質評価ファントムによる実験的検討を進めております。

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