教員紹介 教員詳細

佐々木 啓 准教授(ささき ひらく)

【学部】健康学科、【大学院】博士前期課程・研究指導教員

担当授業科目:【学部】衛生・公衆衛生学総論[前半] 他 【大学院】スポーツ健康科学研究方法論、環境健康科学

病原体が持つ病原因子の同定と解析や公衆衛生上問題となる病原体の疫学調査、さらに将来的に感染防御や健康増進に有用な生体物質の探索や開発を行う。

学位名称 博士(農学)、博士(医学)
専 門 環境衛生学
研究分野 衛生学、微生物学、感染症学、公衆衛生学、実験動物学、感染免疫学
キーワード 細菌感染、ウイルス感染、ワクチン、細菌毒素、感染免疫、実験動物
クラブ活動

卓球部 コーチ

研究のテーマ

病原微生物の制御とその応用

近年、日和見病原体の感染症が深刻化している。当教室ではこれらの細菌やウイルスなどの日和見病原体の検出同定技術、病原因子の解明を一つの目標にしている。現在は食品衛生に関わるサーベイランスも実施しており、これらの技術を利用し、食品分野での技術開発も目標としている。

具体的なテーマ(2018)

1. 日和見菌毒素の同定と作用解析
2. 薬剤耐性菌のサーベイランス
3. 乳酸菌を用いたピロリ菌死滅効果の検証
4. 遺伝子組換え食品のサーベイランス
5. 食中毒原因微生物のサーベイランス

ゼミナール紹介(環境衛生学)

〔研究領域〕
微生物学
〔研究領域のキーワード〕
微生物 細菌 抗菌薬 食中毒
〔目標・方法・内容等〕
●日和見病原体の病原機構の解明
近年、これまであまり病原性が高いと考えられていなかった日和見病原体による感染症が増加している。これらの病原体は、巧妙な仕組みを利用して我々の細胞に感染したり、免疫担当細胞から逃れたりすることが知られている。当研究室では、病原体と宿主との関係を明らかにすることを一つの目標にしている。とくに日和見病菌が産生するタンパク質が宿主細胞に及ぼす影響とその病原機構について、マウスの日和見感染菌をモデルとして解明していく計画である。
 ●病原体や有用微生物のサーベイランス
身近な環境には様々な病原体が棲息している。度重なる異常気象や、ヒトの生活環境やサイクルの変化により、これらの病原体の棲息域も日々変化していると考えられる。この病原体の動態を知るには、サーベイランスによって現状を把握する必要がある。そこで、環境中に棲息する病原体や、食中毒の原因菌のサーベイを行っていく計画である。また同時に我々の生活に有用な物質を生産してくれる微生物の調査も行う予定である。

環境衛生学研究室ホームページ
http://square.umin.ac.jp/jun_health_LS/index.html

学生へのメッセージ

 当教室では、学生は独立した一題のテーマについて取り組んでいます。テーマはこちらから提示することもありますが、衛生、食品、環境などをキーワードに自身で興味あるテーマに取り組むことをすすめています。

 微生物の取り扱い、無菌操作、遺伝子の検出や遺伝子組換え技術など、微生物のほかにも幅広い実験技術を習得できます。

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