入試情報 学生インタビュー O.Iさん

学生インタビュー O.Iさん

沖縄の伝統芸能と
薬学をつなぐ未来へ

地域の人々に寄り添う薬剤師を目指して

O.Iさん 薬学部2年

「将来は、薬の正しい使い方と伝統芸能の魅力を、地域の人々に伝えられる存在になりたい」
O.Iさんはそう語ります。幼いころから取り組んできた琉球舞踊という沖縄の伝統芸能。その稽古の場で出会った高齢の方々が、薬について正しい知識を持たず、過剰摂取や他人への譲渡をしている実態を目の当たりにし、「医療と伝統の両面から地域を支えたい」と強く思うようになりました。
薬剤師として地域医療に貢献する・・・その夢を叶えるため、順天堂大学に進学しました。

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1年生の秋に附属病院で現場体験。早期体験で芽生えた実感

本学の教育の特徴のひとつは、1年次から付属病院での実習で現場を経験できること。O.Iさんが病院を訪れたのは1年生の9月。「まさかこんなに早く現場に行けるとは思っていませんでした」と振り返ります。
現場でがんや難病の治療に携わる薬剤師の姿を間近に見るなかで「薬剤師としての働き方は一つではない」という新しい視点を得ることができました。さらには、授業で北海道や離島で働く薬局薬剤師の方々から実際の話を聞くこともできました。
「沖縄にも薬剤師が足りない地域がある。だからこそ、自分は地域に必要とされる薬剤師になりたい」
早期からの現場体験は、将来の選択肢を広げるきっかけになりました。

病院見学実習(本郷)
病院見学実習(本郷)

 苦手も仲間と乗り越える・・・学び合いのキャンパスライフ

「入学前、薬学部の勉強はカバーする範囲が多いから、勉強漬けの毎日なんだろうなと想像していました。勉強は大変なのは変わりませんが、受験勉強と違うのは孤独じゃないこと。一緒に頑張れる仲間がいるから、前向きに学び続けられます」
日々の授業での交流やアドバイザー制度を通じて多くの友人ができ、勉強で困ったときには教え合える関係が築けているそう。
「薬学部では、学生4~6人に1人のクラスアドバイザーが付き、定期的に面談や集まりが設けられます。私も、授業の成績が少し下がったとき、アドバイザーではない先生からも『大丈夫?』と連絡をいただき、きちんと見守られていると実感しました。自分からは相談しづらいときでも、先生方のほうから声をかけてくれるので、安心して学び続けられます」
実際、化学系の授業に苦手意識があったO.Iさん。しかし授業を受けるうちに、科目どうしが有機的につながっていることに気づき、興味を持てるようになったといいます。
授業内では国家試験に関連した内容も扱われており、1年生のうちから薬剤師への意識が高まっていくのも本学の特徴です。

クラスアドバイザー教員とのランチイベント
クラスアドバイザー教員とのランチイベント

一期生として、“新しい学部”を育てる手応え

O.Iさんは、新設されたばかりの本学薬学部の1期生。
「先輩がいないぶん、試験の傾向もわからず不安はありましたが、だからこそ自分たちがこの学部の文化をつくっていくという自覚があります」
実際に広報委員会の一員として、パンフレット制作やSNS発信にも携わっており、「大学の良さを後輩たちに伝えるのも、自分たちの役目だと感じています」と語ります。
オープンキャンパスでは、薬学部を第一志望にする受験生と直接話す機会もありました。「来場していただいた高校生に、学生の皆さんの明るさや自由な校風に魅力を感じましたという言葉をもらえとても嬉しかったのを覚えています」

オープンキャンパスの様子
オープンキャンパスの様子

通学2時間でも、充実の学生生活

自宅のあるエリアから大学までは片道約2時間。それでも「通学時間を理由に学びを妥協したくなかった」と本学を選びました。通学時間で小テストの復習をしたり、友人と勉強したり工夫を重ねています。
「遠いからこそ、自分の時間を意識して使えるようになりました。早めに登校して朝の30分を勉強時間に充てたりすることもあるんです」
勉学だけでなく、課外活動も充実。「近隣にある某テーマパークが大好き」というだけに、自ら「テーマパーク部」を立ち上げ、友人と楽しんでいます。2025年度からはテーマパークが一般客に提供している「社員教育プログラム体験イベント」への参加も企画中です。そこで、これからの薬剤師に求められるホスピタリティを学びたいと意気込んでいます。

 「薬と芸能」どちらも伝えられる人になりたい

時には沖縄に通い、現地で伝統芸能の稽古を受けているという程に熱心なO.Iさん。「沖縄の伝統文化を伝えられる人も、薬を正しく使える人も、どちらも不足している地域だから、自分がその橋渡しになりたい」そう、自らの強い思いを語ります。
「順天堂は、先生も仲間も “人とのつながり” をとても大切にしてくれる場所。私のように “自分らしい薬剤師像を追い求める人にこそ、ぴったりな大学だと思います」
医療と伝統文化、その両方を結ぶ架け橋を目指すO.Iさんの歩みは、“自分らしい薬剤師像” を描きたい高校生にとって、心強い道しるべとなるはずだ。

O.Iさん