入試情報 学生インタビュー K.Tさん
「薬で救う」覚悟を育む学び舎を求めて
臨床薬剤師を目指す、僕の順天堂での日々
K.Tさん 薬学部2年
小学生の頃、インフルエンザ治療薬の副作用で、二度にわたり意識障害を経験した―。
薬によって命に危険が及ぶ可能性があるという衝撃を、K.Tさんは身体で知った。
「薬は人を救うもの。でも、正しく使われなければ、命を脅かすこともある。その現実を減らす薬剤師になりたい」。その強い想いを胸に、順天堂大学薬学部の門を叩いた。
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6つの附属病院と、医療の現場に直結する学び
K.Tさんが順天堂を選んだ理由は、「医療現場との距離の近さ」だった。
6つの附属病院を持ち、チーム医療を重視する姿勢は、K.Tさんの想像を超えていた。病院見学一つをとっても新たな発見があった。
「実際に附属病院を見学した際、薬剤部が複数の専門部署に分かれているのを見て、薬剤師の仕事がこんなにも幅広いことに驚きました」
現場の薬剤師が、医師や看護師と密に連携しながら治療に携わる姿に、大学での学びが将来と直結している実感を得た。
1年次の早期病院見学や、他学部生との多職種連携ワークを通じて、「薬の知識だけでなく、他職種と協力する力の大切さも学んでいます」と語る。

一人ひとりに向き合う、先生たちの「本気」
その他にも入学後に印象的だったのが、先生方のサポートの手厚さ。
「化学の授業では、生徒が理解できているかを一人ひとり確認してくださる。質問があれば、休日でも個別にチャットで対応してくださる先生もいて、本当に“見てもらえている”という安心感があります」
高校時代は一人で勉強に取り組むことが多かったK.Tさんだが、「順天堂では、自分から手を挙げれば必ず応えてもらえる環境がある」と、確かな信頼を語る。
「1期生だからこそ、不明瞭な部分もあります。でも先生方が全力で支えてくれているから、自分たちもその期待に応える覚悟を持って学ばなければと思っています」

未来の目標に繋がる学びができる環境を、選び抜く
K.Tさんは片道2時間半をかけて通学している。
「移動時間を無駄にしないよう、通学中は暗記科目の勉強や仮眠時間に充てています。限られた時間をどう使うかを常に意識するようになりました」
浦安・日の出キャンパスには個人学習に集中できる環境も充実している。
「いろんな場所に自習スペースがあり、人が少なくて静か。講義の合間によく利用しています」
さらに、キャンパスの近くには商業施設も多く、1時間程度の空き時間があればリフレッシュにも便利だという。
「薬学部は暗記が多くて大変」という声も聞くが、K.Tさんはそれを前向きに受け止めている。
「計算力よりも、“理解して覚える”力が求められる学び。試験は大変ですが、そのぶん確実に知識として身についている実感があります」
研究に対する思いも、満たせる環境がある
薬学部での学びにおいて、K.Tさんが密かに期待しているのが「研究活動」だ。
高校時代、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の活動で、口腔扁平上皮がんの増殖過程について研究した経験がある。
「高校生ながらに実験の設計や培養の方法などを、他学ですが大学の先生に直接指導していただいたことがとても刺激的でした」。
順天堂大学では3年次から本格的な研究活動が始まる。
「もし機会があれば、あのときのがん研究をもう一度、今の知識で深掘りしてみたいと思っています」
薬学部を卒業した先に、研究職か臨床か、まだ道は分からない。
「でも、順天堂での学びを通して、選べる道が確実に広がっているのを感じます」

「順天堂人」として医療に向き合う覚悟
順天堂大学の理念にあるのが、「仁」の字に込められた精神。
「最初の講義で“順天堂人としての医療人”という話を聞いて、自分もそうありたいと思いました」
教授や医療従事者が持つ一貫した想いに触れ、薬を通じて人に寄り添う覚悟が、K.Tさんの中でより明確になっていった。
「順天堂は、覚悟を持って飛び込めば、その想いに全力で応えてくれる大学だと実感しています」
薬による事故を防ぎ、患者一人ひとりに適切な医療を届けたい。その初心を大切にしながら、K.Tさんは6年間の学びの先にある“自分らしい医療”を模索し続けている。