入試情報 学生インタビュー K.Yさん

人見知りだった僕が、患者さんの前に笑顔で立っている。
1年生からの病棟体験が変えた、学ぶ意味と自分自身
K.Yさん 薬学部3年
「順天堂は、1年生のうちから医療の現場にふれさせてくれる大学なんです」
そう語るK.Yさんは、薬学部3年生。祖母のがん闘病をきっかけに医療の道を志した彼が入学先として順天堂を選んだ決め手は、1年次から附属病院での実習が始まる早期臨床体験のカリキュラムだった。
複数の附属病院とつながる環境のなかで、K.Yさんは少しずつ「薬剤師」という仕事の輪郭を掴み、なりたい自分の姿を具体的にしてきた。
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1年次からふれる現場体験
「他に薬学部に進学した友人もいるんですが、1年生のうちから薬剤部の見学に行けたり、看護師さんについて病棟を回る実習があるのは、6つの附属病院を持つ順天堂ならではだと思います」
K.Yさんが最も鮮明に覚えているのは、1年次の看護実習の日のこと。実際に患者さんのそばで時間を過ごす機会が与えられた。最初は何を話していいか分からず、戸惑ったという。それでも思い切って一歩を踏み出してみた。
「『何かお手伝いできることはありますか』と声をかけてみたんです。そうしたら『頑張ってるね』と返してくださって。その一言で、医療者として目指す方向がはっきり見えた気がしました」
同じ実習で印象に残っているのが、長期入院の患者さんと看護師さんが、敬語ではなく朝のテレビ番組や天気のことをたわいなく話している場面だった。「医療者が患者さんの心の支えという役割を果たしているんだと、教科書ではなく肌で感じました。1年生のうちにこういう光景に立ち会えるのは、本当に大きな経験になりました」。

臨床経験のある先生から学ぶ「薬はリスク」
1年次の病棟体験は、その後の座学への向き合い方も大きく変えた。
「1年生から薬理学を学んでいたんですが、一番大きかったのは2年後期の薬物治療学です。順天堂は、現場で患者さんと関わっている先生方が教鞭をとってくださる科目が多いんです。授業の一言一言に重みがあって、聞き逃せない」
「薬はリスク」──先生方が口にするこの言葉の意味を、実感を持って理解できたのもこの授業だった。「ただ飲めば効くわけじゃない。飲み合わせや食べ物との相互作用もある。それを知った上で患者さんに正しく伝えられるのが、薬剤師の専門性なんだと、現場を知る先生から教わると説得力が違うんです」
1年次に病棟で見た患者さんの姿と、座学で学ぶ知識が頭の中で結びついていく。「学んでいる内容が、いつ・どこで・どう使われるかが常に見えている。順天堂は、現場と教室が地続きになっている大学だと感じています」。
一期生として、自分たちで文化を作っていける場所
学びだけでなく、K.Yさん自身も大きく変わった。
「高校時代は結構な人見知りで、知らない人に話しかけるのが苦手でした。でも、順天堂への憧れがすごく強くて、入学後、その良さを多くの人に伝えたいと思って広報委員に手を挙げたんです」
オープンキャンパスでは受験生と直接話す機会が多く、よく聞かれるのが臨床教育の中身。「『1年生の病棟実習ってどんなことをするんですか』と聞かれたとき、自分の体験を思い出しながらお伝えできる。順天堂の魅力を、自分の言葉で語れる側になれた──これは、入学前の自分には想像もできない変化でした」
部活動でも、一期生ならではの経験を重ねている。「部活も自分たちで新しく作っていいよと先生方が言ってくださって、同期が立ち上げた弓道部に参加しています。先輩から受け継ぐのではなく、自分たちでルールも文化も決めていける。伝統ある順天堂のなかで、薬学部としての新しい文化を作る側に立てるのが、一期生の醍醐味です」。

小児専門薬剤師として、未来の子どもたちのために
学びを重ねるなかで、K.Yさんに新しい目標が芽生えた。
「子どもと関わるのが好きだったこともあって、小児専門薬剤師という道に興味を持つようになりました。一つの分野の専門性を高めることで、目の前の子どもの治療に深く貢献していきたい」
総合的な薬剤師として診療科を超えた知識を身につけたうえで、小児という領域で専門性を深める。1年生のときに憧れていた「病院薬剤師」が、より具体的な像を持ち始めている。「2年次後期から専門的な内容を学ぶ機会が増えてきました。授業で得た知識を、いずれ目の前の子どもの治療につなげていきたい。そう思える具体的な目標があるから、毎日の勉強の一つひとつに意味を感じられます」。
最後に、受験生へのメッセージを。「3年前の自分に伝えるなら、『大丈夫、ちゃんと変われるよ』と言いたいです。1年生で医療の現場にふれた日のことも、広報委員でオープンキャンパスに立った日のことも、当時の自分には想像もできなかった。順天堂は、人を変えてくれる場所──いま3年生になって、改めてそう実感しています」。
