国際教養学研究科 Graduate School of International Liberal Arts

多言語・多文化共生社会に貢献する
幅広い教養を力に

順天堂大学は
国際教養学研究科を
開設します。

現在進⾏中のグローバルで複合的な危機(⾦融・経済危機、戦争・テロ、感染症など)を乗り越えるためには教養学で修得する多層的・多元的な知が必要です。そのために、国際教養学研究科では、⼤学院レベルでのコミュニケーション学、政治学、経済学などの⼈⽂・社会科学から健康・スポーツ科学、統計学、医学、公衆衛⽣など⾃然科学・応⽤科学まで、現代的リベラルアーツを学びます。

修得する能力

人文・社会科学及び自然科学の領域からそれぞれ複数の専門分野を複合的に学ぶことで複眼的、水平的な思考・発想を身に付け、学問分野を俯瞰できる能力を修得します。複数の専門分野の修得を通じて、統合された多層的かつ多元的な知を獲得するという教養教育の大きな特徴を人材養成に活かします。グローバル化された社会が持つ多元的・複合的な諸課題に取り組み、グローバル化による複合的な危機を乗り越え、持続可能な社会を実現するために必要な高度で知的な素養を持つ人材を養成します。


新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が起こり、ウクライナ戦争という地政学的危機、人道危機が続いています。現在進行中にあるこれらの危機はグローバルリスクの特徴である同時多発・複合危機としての性格を示しています。 これらの危機が提示する課題を解決するためには、画一化・規格化された専門分野の知ではなく、分野横断・学際的な、複数の専門分野の知を統合した多層的かつ多元的な知が必要であると考えます。

この研究科の設置は、現在進行中のグローバルで複合的な危機を乗り越えるために必要な教養教育を大学院レベルでの教育に伸長することで、より高度な課題解決能力を持った人材を求める社会の声に応えるものです。グローバル化のなかで持続可能な社会を実現するために必要な分野横断・学際的な知識・教養、「文系」と「理系」の区別なく、複数の学問分野を俯瞰できる能力を持ち、多様性と自他の違いを認め尊重しつつ、相互信頼と連帯・協働の輪を広げることのできる高度で知的な素養のある人材は、より高度なグローバル人材として社会が求めるものであると考えます。