桜蔭高等学校(2024年7月22日)
桜蔭高等学校×順天堂大学 高大連携イベント開催!
-未来の医師を目指す高校生のための特別講義-
2024年7月22日晴天の中、桜蔭高等学校の生徒約40名が順天堂大学を訪れ、「桜蔭高等学校×順天堂大学 高大連携特別授業」が医学教育研究室 小川尊資先生の司会で開催されました。
■リーダーシップの重要性
初めに特別授業の一環として、総合診療科の主任教授である内藤俊夫教授による講演が行われました。内藤先生は、災害医療と感染症のエキスパートで、COVID-19パンデミックでは順天堂医院の感染対策チームを率いていました。講演では、3.11 東日本大震災の際、被災地の気仙沼に出向いた内藤先生自身の経験を交え、「リーダーシップの重要性」や「社会とつながることの大切さ」を強調されました。内藤先生は、「社会の役に立つことが、医師としてのやりがいであり、リーダーになるための準備が重要です」と生徒たちに伝えました。
■学び続ける意義
続いて、桜蔭高等学校の卒業生であり、現在は順天堂大学で皮膚科医として活躍する吉原渚先生の講演が行われました。吉原先生は、自身の学生時代、キャリアや医師としての経験を語り、「桜蔭高等学校で学んだことが、現在の私を支えています」と語りました。吉原先生は特に「人の役に立つことの喜び」と「医師としての社会貢献」の重要性を強調し、生徒たちに向けて「夢を持ち続け、努力を惜しまないでください」とエールを送りました。また、順天堂大学の魅力についても触れ、「順天堂は教育力の高さ、英語教育の重視、そして明るい雰囲気が特徴です」と語り、順天堂大学での学びがいかに充実しているかを紹介しました。
その後、生徒たちはシミュレーションセンターを回り、最新の医療機器を体験しました。特に電気メスを用いた体験が印象深かったようです。肉が焼ける匂いや色の変化を目の当たりにし、その緊張感と集中力がこちらにもがひしひしと伝わってきました。仮想環境での体験であっても、実際の医療現場では迅速かつ正確な処置が求められることが実感できたようです。続いて、桜蔭高等学校のOG懇親会が開かれ、吉原先生を交えて順天堂大学に在学中の桜蔭高等学校の学生との懇談が行われました。受験の不安などを先輩に聞けるのは貴重な時間のようで話は盛り上がっていました。
■生徒たちの感想から
「本日は先生方からの貴重なお話や医療シミュレーション、OGの方々への質疑応答など、様々な体験をさせて頂き本当にありがとうございました。内藤先生のお話で、医師は想像しない時に突然リーダーにされることを知り、私はリーダーシップがない方なのでとても不安に思いましたが、努力次第で身につくと知り、リーダーシップを高めたいと思いました。また、英語の重要性を再認識し、今後の学びに活かしたいです。吉原先生のお話では、順天堂大学の充実した教育環境や、女性が研究しやすい環境に感動しました。医師としてのキャリアを選択する上で非常に参考になりました。これからも日々精進し頑張ります。」