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順天堂医院の今昔

Story 13 明治に竣工した新病棟

お茶の水に順天堂医院が竣工したのは明治8年(1875)であった。それから20年余、 明治30年前後になると、市内に新しい病院が増えてきた。
それに比べて日本建築の順天堂は古ぼけてみえ、設備も時代遅れと、次第に順天堂の評判が落ちてきた。その頃、院長 進は日清、日露戦争に軍医総監として広島陸軍予備病院で活躍していた。院長は評判の低下を憂い、直ちに新病棟建築に着手して、明治39年に最新設備を備えた洋館が完成した。病室には鉄のベッドが入り、スチーム暖房となり、病室の壁に5燭の電灯がついた。いずれも日本で最初の設備であった。廊下にストレッチャーを引く看護婦と大野事務長が立つ。

明治39年に竣工した順天堂医院

明治39年に竣工した順天堂医院

明治39年に新築した順天堂病棟内部

明治39 年に新築した順天堂病棟内部

無題

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