これまで心筋炎の原因病原体は、コクサッキーウイルスB群などエンテロウイルスの頻度が高いとされていますが、特に成人症例では数十年包括的な解析が進んでおらず、近年の実態は明らかでないのが現状です。そこで本研究では、劇症型心筋炎の病因病原体を次世代シーケンサーで網羅的に解析することにより、病原体に特異的な劇症化機構の存在を明らかにすることを目的としています。本研究により劇症化の病因病原体の全体像が明らかになれば、病原体ごとの心筋傷害機構の解明が促進することが期待されます。