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林 明人(脳神経内科 名誉教授・客員教授) |
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更新情報・お知らせ
プロフィール
経歴
- 1981年
- 順天堂大学医学部を卒業後、同大学医学部脳神経内科入局
- 1989年
- 米国ウイスコンシン州立大学神経内科准教授、米国ワイズマンリサーチセンター客員研究員
- 1992年
- 筑波大学医学部臨床医学系神経内科講師などを経て、2002年、順天堂大学脳神経内科講師
- 2005年
- 順天堂大学大学院リハビリテーション医学講師併任
- 2006年
- 順天堂大学大学院リハビリテーション医学助教授、脳神経内科助教授併任
- 2008年11月
- 順天堂大学医学部附属浦安病院リハビリテーション科教授
- 2022年4月
- 順天堂大学 名誉教授の称号を授与
- 2023年4月
- 順天堂大学医学部リハビリテーション医学研究室客員教授、神経学講座客員教授併任
専門
神経内科学、パーキンソン病、不随意運動、ジストニア、ボツリヌス治療、臨床神経生理学、リハビリテーション医学、音楽療法など。
所属学会
- 日本神経学会専門医・指導医・代議員
- 日本神経治療学会評議員
- 日本リハビリテーション医学会専門医・指導医・認定臨床医・代議員
- 日本臨床神経生理学学会脳波・筋電図専門医
- 日本内科学会認定医
- 日本運動障害研究会会長
- 機関誌「運動障害」編集委員
- 神経疾患音楽療法研究会世話人
- 日本音楽医療研究会世話人
- 日本神経学会パーキンソン病診療ガイドライン作成委員
- 日本高次脳機能障害学会代議員
- 日本パーキンソン病・運動障害疾患学会評議員
著書
- パーキンソン病診療ガイドライン2011.2018
- パーキンソン病に効く音楽療法CDブック2012
- パーキンソン病の医学的リハビリテーション2018
その他
趣味:剣道、ガーデニングなど
林外来での特色
ボツリヌス治療について
ボツリヌス治療の保険のきく対象疾患は以下の通りです。まずは主治医の先生に適応についてご相談いただき、当科を紹介受診していただくようお願いいたします。
《対象疾患》
- 脳卒中などに伴う上肢下肢痙縮
脳卒中などによる脳や脊髄の病気の後遺症で手足が突っ張る、肘がのばしにくい、握りこぶし変形、内反尖足など
- 片側顔面痙攣
まぶたや頬など顔の片側がピクピクする
- 痙性斜頸 頚部ジストニア
首が曲がる、傾いてしまう、首の回旋、側屈、前後屈。肩のこり、肩挙上、頭部がふるえる振戦など。
- 眼瞼痙攣 メージュ症候群 顔面ジストニア 口舌ジストニア
まぶたが閉じてしまう、両まぶたがピクピクする、まぶしいなど。
- 小児脳性麻痺などに伴う下肢尖足など。
体が突っ張る、側弯が出てきた、下肢のつっぱりなど。
ジストニアに対するそのほかの治療
痙性斜頸 頚部ジストニアに対する「首の筋緊張異常症改善用装具」(ネックトリック、特許申請中 特願2015-198307)を考案し、試みています。
特許取得しました。【公開番号】特開2017-70398(P2017-70398A)
- 【発明者】
- 林 明人
- 【要約】
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- 【課題】
- 取り扱い操作が簡便で、しかも筋緊張異常症の改善効率に優れた装具を提供する。
- 【解決手段】
- 弾性支持体10を首部に装着し易いように首部外周に対応した半円状またはU字状に湾曲し、弾性支持体10により、その両端部を拡開した場合、適度の復元力、換言すれば痛みが生じない程度に軽く圧迫する程度の復元力を奏する。この弾性支持体10の両端部に、押圧パッド20を付設し、首部を二方向から挾持 圧迫する首の筋緊張異常症改善用装具。
パーキンソン病に対するリハビリテーション
- パーキンソン病診療ガイドライン2018の日本神経学会ガイドライン作成
パーキンソン病治療ガイドライン2011に引き続き、日本神経学会ガイドライン作成委員として、パーキンソン病のリハビリテーションについて担当しました。
- パーキンソン病の医学的リハビリテーションを林明人編集により、日本医事新報社から2018年 11月発刊されました。
この中には、パーキンソン病のマネジメントやリハビリテーションを含めて、最新のリハビリテーションや地域での取り組みなども紹介しています。実際の患者さんのニーズ、リハビリの阻害因子、音楽療法、ブラッシュアップ入院についても詳しく掲載。歩行障害に対するリハビリ、ロボティックス、AIについてなど幅広く解説してあります。
- パーキンソン病のブラッシュアップ入院について
当院では、脳神経内科と連携して、パーキンソン病のブラッシュアップ入院を推奨しています。
パーキンソン病は時間の経過とともに徐々に症状や重症度が変化してゆく為、その時々に合わせた薬物治療とリハビリが重要です。
ブラッシュアップ入院(林が提唱した造語)とは、日常生活動作の評価を行い、今の状態に最も適切な薬物療法の調整に加えて、リハビリを行い、適切な目標とプログラム作成をすることを目標とした入院です。 まずは脳神経内科の主治医の先生にご相談ください。
- 音楽療法
パーキンソン病に対する音楽療法の研究と臨床応用を行っています。以下の本ではCDを製作して、歩行障害に対する音楽療法を勧めています。
日本音楽医療研究会(http://plaza.umin.ac.jp/jmmusic/ )を2009年に大会会長を務めています。「神経難病における音楽療法を考える会」の2013年と2017年に大会長として、音楽療法の普及に努めています。
パーキンソン病の音リズムを用いた音楽療法について
当院では、入院中のパーキンソン病患者さんに対してのみ、音楽療法を用いたリハビリテーションを行っています。
パーキンソン病患者さんの入院は、脳神経内科となりますので、治療方針は相談の上、決定されます。
外来受診に関しては、紹介状をご持参の上、受付予約が必要となります。
お問い合わせはまで脳神経内科までお願いいたします。
神経疾患に対するリハビリテーション
パーキンソン病をはじめ、神経疾患に対するリハビリテーションは近年その重要性が注目されています。当院では入院患者を対象に、神経疾患に関する専門知識をもって、リハビリテーションを行っています。
林明人医師は神経内科専門医・指導医、リハビリテーション専門医・指導医として、日本神経学会パーキンソン病治療ガイドライン作成委員を務めています。また、ジストニアや不随意運動、アイザックス症候群などの疾患も専門とし、診断・治療を行っており、ジストニア班会議のメンバーです。顔面けいれんやベル麻痺についても、日本神経治療学会で治療指針作成委員として、日本の標準的治療指針(ガイドライン)作成に関わっています。
さらに日本運動障害研究会会長もつとめており、不随意運動の診療にも当たっています。
インターネットでの紹介HP
業績等(2020年度以降)
2022年度
和文総説
- 難病と在宅ケア:「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」2022年6月号 Vol.28, No.3, 54-58
- 順天堂だより:「【共同研究講座】次世代型ビューティ&ウェルネス医療研究講座」: 2022年5月号, No. 322, 63
講演・座長など
- 養成講習会「剣道における障害疾病」全日本県道連盟社会体育指導(中級)2022年5月22日,勝浦
- 座長「ポスター『神経筋疾患(7)』」第59回日本リハビリテーション医学会学術集会,2022年6月24日,横浜
- 座長「教育セッション2『運動療法』」第16回日本パーキンソン病・運動障害疾患コングレス,2022年7月23日,東京
2021年度
英文原著
- Emiri Gondo,Saiko Mikawa,Akito Hayashi:Using a Portable Gait Rhythmogram to Examine the Effect of Music Therapy on Parkinson’s Disease-Related Gait Disturbance,Sensors2021,21(24),8321.
- Yusuke Hayashi,Kota Yamazaki,Kouichi Takeda,Shujiro Ueda,Saiko Mikawa,Kozo Hatori,Kaoru Honaga,Tomokazu Takakura,Akito Hayashi,Toshiyuki Fujiwara(in press)Development of a new measurement tool(Ambulation Independence Measure)to assess gait ability in acute stroke patients,NeuroRehabilitation
- Shujiro Ueda, Hiroko Aoki, Yumiko Yasuda, Ayumi Nishiyama, Yusuke Hayashi,Kaoru Honaga, Akira Tanuma, Tomokazu Takakura, Akihiro Kurosu, Kozo Hatori, Akito Hayashi and Toshiyuki Fujiwara. The MMT of elbow flexion and the AFE predict impairment and disability at 3 weeks in patients with acute stroke. Frontiers in Neurology 2022, 13:831800.
和文総説
- 剣道時代:「ウィズコロナ時代の正しい面マスクの使い方」2021年4月号,589,131-133
- 剣道時代:「茨城県剣道連盟医学委員会実施 剣道における健康・安全のためのアンケート調査」2021年7月号,592,74-78
- 剣道時代:「感染第5波での茨城版 対人稽古に関する新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」2021年10月号,596,80-83
- 安心:「パーキンソン病の音楽療法」2022年3月号,vol.40,No.3,146-150
学会研究発表
- 「パーキンソン病に対する音楽療法」、第62回日本神経学会医学会学術大会」2021年5月20日,京都
- 特別講演「運動障害研究の歩み:神経学とリハビリテーション」第62回日本運動障害研究会,2022年1月15日,東京
講演・座長など
- 特別講演「ボツリヌス治療について」茨城営業所社内講演会、2021年3月19日、茨城、
- 特別講演「未来を切り開くリハビリテーション医療〜人工知能からボツリヌス療法まで〜」取手医師会学術講演会,2021年5月25日,茨城
- 座長「リハビリテーション医療と神経因性膀胱」第58回日本リハビリテーション医学会学術集会,2021年6月10日,京都
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」PD音楽療法を考える会in大分,2021年6月18日,WEB配信
- 座長「PD患者の血液代謝産物バイオマーカー探索研究」パーキンソンエキスパートミーティングIN茨城,2021年6月25日,茨城
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」パーキンソン病リハビリテーション講演会in福井,2021年7月8日,WEB配信
- 会長「第61回日本運動障害研究会」,2021年7月17日,オンライン開催
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」パーキンソン病患者さんを多面的に支える会in大牟田,2021年9月2日,リモート講演会
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」パーキンソン病患者のリハビリテーションを考える会in京都,2021年9月9日,オンライン開催
- 座長「顔面(頸椎・眼科領域)」第8回日本ボツリヌス治療学会学術大会−多職種で共有するボツリヌス治療の可能性-,2021年9月17日,WEB開催
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」パーキンソン病リハビリテーション講演会in新潟,2021年9月30日,リアルタイム配信
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」パーキンソン病治療2021in鹿児島,2021年10月14日,WEB配信
- 座長「広げよう音楽療法の世界」,第17回神経疾患音楽療法研究会,2021年10月30日,三重,オンライン開催
- 特別講演「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」第4回パーキンソン病リハビリテーション研究会in横浜,2021年11月4日,オンライン配信
- 特別講演「パーキンソン病のマネジメントと音楽療法」第1回県南脳神経内科連携講演会in茨城,2021年11月25日,オンライン配信
- 特別講演「剣道と新型コロナ感染症について」茨城県剣道社会体育指導員協議会研修会、相知館、2021年12月11日
- 会長「第62回日本運動障害研究会」,2022年1月15日,東京,オンライン&リアル
- 特別講演「脳卒中後の後遺症におけるボツリヌス療法の実際〜神経学とリハビリテーションの観点から〜」横浜北西部痙縮治療連携セミナーin横浜,2022年3月8日,WEB開催
その他
- 患者・家族・医療者をつなぐパーキンソン病情報誌「とりぷる」合本,アルタ出版株式会社2021年6月30日
2020年度
和文総説
- 脳神経内科領域の診療ガイドラインupdate 1.パーキンソン病診療ガ イドライン2018:Journal of Clinical Rehabilitation vol.29,No.5,2020.5
- パーキンソン病-New concept? C.治療「リハビリテーション」,CLINICAL NEUROSCIENCE 月刊 臨床神経学 vol.38,No.7,910-912,2020,7
- ジストニアupdate-診療ガイドライン2018を超えて「評価スケールと重症度」,CLINICAL NEUROSCIENCE 月刊 臨床神経学 vol.38,No.9,1092-1095,2020.09
学会研究発表
- 林 明人:教育研修会「パーキンソン病のリハビリテーションと音楽療法」,第10回日本パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDSJ)教育研修会,2021年2月20日,WEB開催
- 林祐介,青木康介,山ア皓太,小松慎弥,南茂幸,武田晃一,吉田久雄,見川彩子,林明人,藤原俊之:重度歩行障害を認めた脳卒中片麻痺患者において発症早期の歩行中の大腿四頭筋の筋活動は歩行予後を予測する.第18回日本神経理学療法学会学術集会,2020年11月28日・29日,京都(Web開催)
- 青木康介,林祐介,山ア皓太,小松慎弥,南茂幸,武田晃一,吉田久雄,見川彩子,林明人,藤原俊之:急性期脳卒中片麻痺患者歩行練習における長下肢装具から短下肢装具への移行時期における下肢筋活動の検討.第18回日本神経理学療法学会学術集会,2020年11月28日・29日,京都(Web開催)
講演・座長など
- 座長「神経筋疾患(3)」,第57回日本リハビリテーション医学会学術集会,2020年8月19日,京都
- 座長「神経・筋疾患(2)」,第57回日本リハビリテーション医学会学術集会,2020年8月21日,京都
- 講演「痙縮治療とボツリヌス療法」,帝人ヘルスケア株式会社社内研修会,2020年12月10日,千葉
- 特別講演「パーキンソン病の最新のリハビリテーション」,第12回青森県パーキンソン病市民講座,2020年12月13日,WEB配信
- 会長「第60回日本運動障害研究会」,2021年2月6日,東京
- 講演「ボツリヌス治療の進歩と実際」,Neurology Online Conference,2021年3月15日,WEB開催
その他
- 剣道日本:それでも、前を向こう「特集1 剣士たちの“いま”指導者・医師・世界の剣士たちに聞く・つながりを保つ工夫をしよう」2020年7月号,522,42-45
- 「第16回高知県パーキンソン病リハビリテーション研究会in高知」いずみのMedical & Communication PRESS 2020年夏号 P14
- 対人稽古自粛の解除に伴う新型コロナウイルス感染症対策講習会「ガイドラインを踏まえた稽古方法と熱中症対策について」一般社団法人 茨城県剣道連盟,2020年7月19日(県武道館)
- 剣道時代:「対人稽古再開に向けてのガイドラインモデルとリスク度チェックの活用」2020年9月号,582,152-154
- 剣道時代:「コロナ時代の剣道 COVID-19の臨床現場で働く医師剣道家の立場から」2021年1月号,586,122-129
- KENDOJIDAI INTERNATIONAL 剣道時代「Kendo in the Age of COVID−19,Part2」2021年1月4日
- 剣道時代:「ウィズコロナ時代の冬場の稽古における喚起対策」2021年3月号,588,128-129
- 茨剣連廣報第63号「健康・安全のためのアンケート調査結果の報告および冬場における新型コロナウイルス対策について」一般社団法人 茨城県剣道連盟,2020年12月発行
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