教育 実験施設・臨地実習

臨地実習での学びについて

臨地実習は看護基礎教育において極めて重要な授業科目であり、主体的・創造的に学ぶ場です。
本学部では1年生から4年生まで臨地実習を配置し、講義と演習、臨地実習を繰り返しながら、心身を癒すことのできる高い看護実践能力を備えた看護師の育成を目指しています。医学部附属静岡病院を中心に、保健・医療・福祉のさまざまな実習場所で、あらゆる健康レベルの方々を対象として看護実践を経験します。
臨地実習指導者と教員のサポートのもと、また学生同士支え合いながら、4年間の臨地実習を通して、科学的根拠に基づいた看護実践能力、多職種と連携・協働できる能力、自己研鑽し続ける能力など、体系的に看護実践に不可欠な能力を身につけていきます。

実習体験インタビュー

成人看護実習

成人看護実習

静岡県立静岡がんセンター

成人看護実習で3週間受け持たせていただいたのは、終末期の患者さん です。日々容態が悪化し、余命宣告がされる中、私には何ができるかを考え続け ていました。その中で、疾患をもっだ患者さん"ではなく、長い人生を歩まれて きだ‘その人自身”に精一杯向き合って支えること、そして人生に関わる看護職者 として、常に誠実で責任ある看護を提供することを心がけるようになりました。

公衆衛生看護実習Ⅱ

公衆衛生看護実習Ⅱ

西伊豆町保健センター

公衆衛生看護実習は、保健師領域の実習です。私の実習班は、西伊豆町で高齢者を対象とした口腔ケアの健康教育を担当しました。実習班で話し合いを 重ね、時には先生方にアドバイスをいただきながら健康教育を実践でき、大き な達成感がありました。この実習を通して、地域の方の安心や健康を守る大切さとやりがいを知り、「保健師になりたい」という新たな目標ができました。

小児看護実習

小児看護実習

順天堂大学医学部附属静岡病院

ご自身では話すことも体を動かすこともできない患者さんを受け持たせてい ただきました。その表情や目の動きを丁寧に観察するよう心がけていたら、次 第に視線や手の動かし方から患者さんの訴えをくみ取れるようになり、心が 通じたからか、患者さんの表情も柔らかくなっていきました。言葉だけでなく、表情や仕草からも思いを理解しようとする姿勢が大切だと学んだ実習でした。

実習科目一覧(2022年4月入学生~)

区分 領域 実習科目 開講時期 先修科目
看護の基本 看護系8領域 地域包括ケア探索実習 1年前期

基礎 多職種連携医療体験実習 1年後期

看護学概論
生活援助技術

基礎 生活行動援助実習 2年後期

フィジカルアセスメント
看護過程Ⅰ

地域・在宅 地域・在宅看護実習 3年後期~4年前期

地域・在宅看護方法論Ⅱ

ライフステージと看護 小児 小児看護実習 3年後期~4年前期

小児看護方法論Ⅱ

母性 母性看護実習 3年後期~4年前期

母性看護方法論Ⅱ

成人 周術期看護実習 3年後期~4年前期

成人看護方法論Ⅲ

成人 慢性看護実習 3年後期~4年前期

成人看護方法論Ⅲ
がん・緩和ケア論

ソーシャルライフと看護 高齢者 高齢者看護実習 3年後期~4年前期

高齢者看護方法論Ⅱ

精神 精神看護実習 3年後期~4年前期

精神看護方法論Ⅱ

公衆衛生 公衆衛生看護実習Ⅰ 3年後期~4年前期

公衆衛生看護方法論Ⅱ
学校・産業保健活動論

公衆衛生 公衆衛生看護実習Ⅱ 3年後期~4年前期

公衆衛生看護方法論Ⅱ
学校・産業保健活動論

保健看護の統合 地域包括ケア実践統合実習 4年前期

領域看護実習を全て履修、あるいは単位取得見込み

順天堂大学医学部附属静岡病院

本学部は静岡県東部において地域医療の中核を担う医療施設での臨地実習を実施しています。順天堂大学医学部附属静岡病院をはじめとし、看護職者として確かな実践経験を積むことができる施設が揃っています。

順天堂静岡病院は、1967年(昭和42年)に順天堂伊豆長岡病院として発足しました。現在では、静岡県東部一の病床数を誇り、伊豆半島・静岡県東部の方々の健康を支える総合病院となっています。
保健看護学部の卒業生の多くが、現在も静岡病院で看護の仕事をしています。保健看護学部の先輩達とともに、充実した環境で実践経験を積むことができるとともに、院内には最新の設備を備えた救命救急センター、新生児センターなどがあり、総合周産期母子医療センターにも指定されています。また、静岡県東部ドクターヘリ運行基地病院として、事故や急病で一刻を争う患者さまの初期治療を、救急隊と連携して行うなど、地域医療の中核を担う拠点病院として活動しています。

ドクターヘリ

ドクターヘリ

救命救急センター

救命救急センター(ICU・CCU)

新生児センター

新生児センター(NICU)

総合周産期母子医療センター

総合周産期母子医療センター(MFICU)

ハイブリッドオペ室

ハイブリッドオペ室

ロボット(ダ・ヴィンチ)支援手術

ロボット(ダ・ヴィンチ)支援手術

アンギオ(血管造影)検査

アンギオ(血管造影)検査

静岡病院 院長・看護部長より学生へのメッセージ

幅広い分野に秀でた総合病院で、質の高い看護実習を

順天堂大学医学部附属静岡病院
佐藤 浩一 院長

佐藤浩一

順天堂大学静岡病院は、1967年に開設された歴史と伝統を有する大学病院です。33診療科からなる総合病院で、救命救急センター、新生児センター、総合周産期母子医療センター、災害拠点病院、静岡県肝疾患診療連携拠点病院、静岡県アレルギー疾患医療拠点病院など国や県から多くの指定・認定を受ける静岡県東部随一の病院です。また日本内科学会、日本外科学会、日本救急医学会救急医学会など多くの学会より、73の指定・認定を受ける教育・研究機関でもあります。大学病院として最新の医療機器や多くの医師、看護師、臨床研修医を有し、保健看護学部の臨地実習病院として十分な役割を果たせると考えております。

臨地実習は大いに成長できる機会です

順天堂大学医学部附属静岡病院 
堀込 克代 看護部長

horigome

看護部では、「仁」の精神に則り、1.患者さん、ご家族が満足する、安全で質の高い看護の実践をする、2.豊かな人間性をもった自律した看護師の育成をする、3.働きがい・働きやすさを感じられる健康で安全な職場をつくる、4.看護を取り巻く環境の変化に対応できる、をビジョンに、日々看護を実践しています。
2020年2月には、看護師特定行為研修機関としての指定を受けました。看護師がやりがいを持ち、仕事と生活を両立させながら生涯働ける活気ある職場の醸成を目指し、看護師全員が協働しています。
皆さんの臨地実習においても、学生さんが実りある楽しい実習ができるよう、部署環境・実習受け入れ体制を整えてお待ちしています。