研究活動

保健看護学部の教員の研究活動、国際学会における発表内容などをご紹介します。

研究活動一覧

日時学会名教員タイトル会場
2019/8/31
~9/3
41st ESPEN Congress 2019 on Clinical Nutrition & Metabolism (The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism)
第41回ヨーロッパ臨床栄養代謝学会
小川 薫 The European ESPEN DIPLOMA in Clinical Nutrition and Metabolism with all the rights, honors and privileges thereunto pertaining.The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism ICE Krakow Congress Centre (クラクフ/ポーランド)
2019/8/30
~9/1
ASHS CONGRESS INVITATION 2019 ( Asian Society of HUMAN SERVICES )
-ISSUE OF HUMAN SERVICES IN LIFE CYCLE-
藤尾 祐子 Effects and Challenges of Functional Recovery Care in Private Homes with Care Services for Older Peoples済州大学 ( Jeju National University ), 済州島, 韓国 ( Jeju, Korea )
2019/8/28
~8/31
EuroCALL 2019(European Association for Computer Assisted Language
Learning)
山下 巖 Practice Report:LMS-based ESP Programme for Gerontological Nursing Class in Collaboration with Universities in Finlandルーヴァンカトリック大学(Université Catholique de Louvain), ルーヴァンラヌーヴ(Louvain la Neuve), ベルギー
2019/6/27
~7/1
ICN Congress 2019 Singapore (International Council of Nurses)
-BEYOND HEALTHCARE TO HEALTH-
藤尾 祐子 Care Managers’ Approaches to and Awareness of Nutritional Improvement for the Care-dependent Older Peopleマリーナ・ベイ・サンズ (Marina Bay Sands), シンガポール (Singapore)


研究活動内容詳細

日時 2019/8/31~9/3
学会名 41st ESPEN Congress 2019 on Clinical Nutrition & Metabolism (The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism)
第41回ヨーロッパ臨床栄養代謝学会
教員小川 薫
認定資格取得 The European ESPEN DIPLOMA in Clinical Nutrition and Metabolism with all the rights, honors and privileges thereunto pertaining.
The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism
会場 ICE Krakow Congress Centre (クラクフ/ポーランド)
資格認定試験内容(英語試験)臨床栄養において多くの研究成果や人材を有する一方で、臨床栄養代謝教育を非常に重要視してきたヨーロッパ臨床栄養代謝学会(The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism、以下ESPEN)は、2005年から医療者を対象とした画期的な栄養教育プログラムである“Life Long Learning(LLL) programme”を開始した。
LLLは、1)Web上でのeラーニングで、アクセスが容易な“on-line course”(オンラインコース)と、2)より包括的な学習が可能な対面講習の“live-course”(ライブコース)から成り立っている。LLLの教科書は英語で記載され、講義およびテストはすべて英語にておこなわれている。LLLは各領域のトップリーダーによって、臨床栄養に関る高度な知識を可能な限り最新の世界的なエビデンスに基づき、ESPENでのコンセンサスを盛り込んだ教育内容が提供され、また、数年毎に見直しが行われる等、上質な栄養サポートを目指す臨床栄養代謝従事者にとって非常に魅力的な内容で臨床栄養代謝を体系的に学習できるものとなっている。
LLLは38の“topic”にて構成され各topicは2~6個の“module”に分けられる。オンラインコースでは各moduleには “case”(症例検討)と“self-test”(自己診断テスト)があり、topic内の全moduleのself-testで合格点が得られればtopic毎の“grading quiz”(topicの卒業試験)を受けて、80点以上でこれに合格する必要がある。一方、オンラインコースの各topicに対応したライブコース(受講は有料)はESPENの年次総会時に開催され、1コース4時間の講習時間内に、3~5moduleについての講義、症例検討 、意見交換が行われ、終了時の習熟テスト80点以上で合格する必要がある。LLLの受講を一つの資格として担保するためのクレジット制度が設けられており、オンラインコースでは一つのmoduleを履修して各topicの grading quizに合格すると4クレジットが取得でき、ライブコースでは、コース受講終了時の習熟テストに合格すると、1コース毎に4クレジットが与えられ、クレジットの合計が100に到達すると“ESPEN LLL Final Examination”(英語による最終試験:180分間、100問4肢1択、100点満点で80点以上合格:ESPEN年次総会時のみ施行)を受験できる。クレジットは100以上に集積するまで通常3年間かかる。
今回、小川薫は3年間を費やしクレジットを103以上集めて、Final Examination受験の資格を得て2019年9月2日にポーランド・クラクフで開催されたESPEN2019学会場で受験した結果、見事に合格し、“ESPEN European Diploma in Clinical Nutrition and Metabolism”を取得することができた。

小川薫先生1

小川薫先生2


研究活動内容詳細

日時 2019/8/30~9/1
学会名 ASHS CONGRESS INVITATION 2019 ( Asian Society of HUMAN SERVICES )
-ISSUE OF HUMAN SERVICES IN LIFE CYCLE-
教員藤尾 祐子
発表タイトル Effects and Challenges of Functional Recovery Care in Private Homes with Care Services for Older Peoples
会場済州大学 ( Jeju National University ), 済州島, 韓国 ( Jeju, Korea )
発表内容本研究では、介護型有料老人ホームにおける自立支援介護の効果と課題を、職員の語りを通して明らかにする。
順天堂大学ジェロントロジー医学・健康学応用講座において、研究代表者がアドバイザーとしてケースカンファレンスに参加している介護型有料老人ホームに勤務する職員を対象に、半構造化面接法によるインタビュー調査を実施した。分析方法は遂語録を作成し、自立支援介護に対する職員の意識に関する内容を抽出してコード化し、類似性によりカテゴリー化した。
さらに研究分担者と討議を重ね抽象性と妥当性を高めた。対象者は、看護師2名、理学療法士1名、介護職4名で合計7名。平均年齢38.4±10.37歳、平均経験年数10.71±7.65年、平均施設勤務年数2.71±1.60年、平均インタビュー時間23.85±11.46分。自立支援介護の効果と課題について、386コード、49サブカテゴリー、27カテゴリー、8コアカテゴリーが抽出された。
8コアカテゴリーは【さらなる組織力の向上】【今後の発展にむけた工夫と自覚】【根拠に基づいた介護の創意工夫】【専門職としての意識の高まり】【入居者の心身機能の向上】【組織としての成長】【職員の意欲とやりがい】【入居らしい穏やかな暮らし】であった。自立支援介護の実践から、入居者の心身機能の向上や入居者らしい穏やかな暮らしを実感したことで職員の意欲とやりがいとなり、職員の専門職としての意識の高まりが、根拠に基づいた介護を創意工夫する効果へとつながった。
さらに、組織としての成長が今後の発展にむけた工夫や自覚を促し、さらなる組織力の向上といった未来志向の課題が明らかとなった。

藤尾先生_韓国1

藤尾先生_韓国2


研究活動内容詳細

日時 2019/8/28~8/31
学会名 EuroCALL 2019(European Association for Computer Assisted Language
Learning)
教員山下 巖
発表タイトル Practice Report:LMS-based ESP Programme for Gerontological Nursing Class in Collaboration with Universities in Finland
会場ルーヴァンカトリック大学(Université Catholique de Louvain), ルーヴァンラヌーヴ(Louvain la Neuve), ベルギー
発表内容本学保健看護学部は、2017年度からフィンランドユヴァスキュラ応用科学大学(Jamk University of Applied Sciences:以下Jamk)、ラハティ応用科学大学(Lahti University of Applied Sciences: 以下Lamk)と高齢者看護学へのロボットやAI導入可能性を探る共同研究を実施してきている。
本研究ではOptimaProというLMSを活用し、gerontechnology(加齢工学)を中心に据えた高齢者看護学の授業の在り方を模索している。JamkとLamkでは英語による高齢者看護学の授業を実施するが、本学側は英語コミュニケーションと高齢者看護学のESP形式の授業となる。半期15コマの授業は、Gerontological Nursing, Health Promotion, Rehabilitationの 3ユニットから構成される。
各ユニットの学生の主な学習活動は、高齢者を対象に実施したインタビューを実施し、それを各ユニットごとのテーマに沿って分析し、その内容を10分程度の英語プレゼンにまとめLMSにアップし、電子掲示板を活用した非同期型のディスカッションを行うというものである。本発表では、本学部学生のプレゼンテーションや、英語教員と看護教員の役割分担、Jamk・Lamkとの連携について詳細報告をする。

山下先生1

山下先生2


研究活動内容詳細

日時 2019/6/27~7/1
学会名 ICN Congress 2019 Singapore (International Council of Nurses)
-BEYOND HEALTHCARE TO HEALTH-
教員藤尾 祐子
発表タイトル Care Managers’ Approaches to and Awareness of Nutritional Improvement for the Care-dependent Older People
会場マリーナ・ベイ・サンズ (Marina Bay Sands), シンガポール (Singapore)
発表内容本研究は、ケアマネジャーを対象に「栄養改善」に焦点をあて、ケアプラン作成のための情報収集および情報共有、栄養教育の実態と意識について明らかにすることを目的に調査を行った。
日本の47都道府県にある介護保険サービスネットワーク(WAN NET)から2,000か所の介護保険サービスを無作為抽出し、ケアマネジャーを対象に無記名自記式質問紙によるアンケート調査とインタビュー調査を実施した。
アンケート調査は総回答数780(回答率38.0%)、有効回答数714(有効回答率35.7%)であった。ケアプラン作成に必要な情報収集項目では栄養指標であるAlb値は23.9%、BMIは52.1%しか含まれておらず、栄養教育の有無と関連を認め、教育あり群はAlb値とBMIを含む割合が有意に高かった(p<0.05)。また、居宅介護支援事業所のケアマネジャーは介護保険施設のケアマネジャーに比べて、他機関との情報共有やケアプランのICT化の割合が有意に高かった(p<0.05)。インタビュー調査は12名のケアマネジャーから回答を得て、8つのカテゴリに分類された。
ケアマネジャーは「栄養改善」に対して、【ケアマネジャー研修における栄養教育の不在】から【栄養状態を判断する困難さ】を感じる一方で、【栄養状態と心身機能の低下を経験】したことで【栄養状態と心身機能の関連を実感】し、これらを経験することで【栄養管理のためケアマネジャーなりに工夫】しながら【生活状況や体重から栄養状態を判断】しているが、【ケアマネジャーだけでは解決できない苦悩】から、【他の職種やサービスと連携して栄養管理を行う重要性】を実感していた。
これらの結果から要介護高齢者の「栄養改善」には、ケアマネジャーに対する栄養教育と情報共有のICT化、他の職種やサービスとの連携が重要であると示唆された。栄養教育、情報共有のICT化、多職種連携といったキーワードは、世界規模で進展する高齢化における介護予防の要素となり得るものと考える。

藤尾先生1

藤尾先生2


TOP