学部紹介 学部長メッセージ / 教育・研究の目的と方針(3つのポリシー)

学部長からのメッセージ

スポーツの力がもたらす、夢や未来を描いていく。

学部長
和氣 秀文 教授

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目まぐるしく変化していく新しい時代の中でも、スポーツは人々を幸せにする力を持っているはずです。各々の心身の健康増進をもたらすだけではなく、スポーツによる国際的な交流や貢献を目の当たりにしてきたのではないでしょうか。
スポーツ健康科学部は、「スポーツと健康」に関する多角的な視点、専門性並びに高い倫理観を備え、スポーツを通じて持続可能な社会の構築に貢献できる人材を養成することを目指しています。
スポーツを「する」「みる」「ささえる」「ひろげる」というさまざまなアプローチで、学生一人ひとりの能力や強み、そして、可能性を最大限に伸ばすことができるサポートを備えています。
大学の4年間、スポーツ健康科学という学びを通じて、自己の在り方と社会のつながりを意識し、自己研鑽に努めてください。
私たちと一緒に、スポーツの力がもたらす夢や未来を描いていきましょう。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)【2020年度以前入学者】

スポーツ健康科学部では、学是「仁」(人在りて我在り、他を思いやり、慈しむ心、これ即ち「仁」)と理念「不断前進」(現状に満足せず、常に高い目標を目指して努力し続ける姿勢)に則り、スポーツと健康に関連した教育、ビジネス、福祉等の分野において、新たな職業ニーズにも対応できる人材の育成を共通の目標とします。この共通目標の下に、以下に定める資質・能力を身に付けた者に対して学士の学位を授与します。

<スポーツ健康科学部共通>

  1. スポーツ健康科学を中心とした幅広い知識と教養、及びそれらの活用能力
  2. 協働で課題を解決するために必要なコミュニケーション能力
  3. スポーツや健康の分野で、指導的な役割を果たすために必要な高い倫理観

<スポーツ科学科>

スポーツ健康科学部共通の資質・能力に加え、次の資質・能力を身に付けた者に、『学士(スポーツ科学)』の学位を授与します。

  1. スポーツ医科学とコーチング科学を中心としたスポーツ科学についての知識と技能
  2. スポーツ科学の知識に基づき、現場で指導できる能力ないしは研究できる能力

<スポーツマネジメント学科>

スポーツ健康科学部共通の資質・能力に加え、次の資質・能力を身に付けた者に、『学士(スポーツマネジメント学)』の学位を授与します。

  1. 経営学、社会心理学、社会学等を応用したスポーツマネジメント学についての知識と技能
  2. 国際的視野を持ち、ビジネス対象としてのスポーツを「ヒト・モノ・カネ・情報」という経営資源の側面からマネジメントできる能力

<健康学科>

スポーツ健康科学部共通の資質・能力に加え、次の資質・能力を身に付けた者に、『学士(健康学)』の学位を授与します。

  1. 健康を創造・支援するために必要な身体的・精神的・社会的健康についての知識と技能
  2. 健康に関する専門性を活かし、人づくり、社会づくりに貢献できる能力

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)【2021年度以降入学者】

スポーツ健康科学部では、本学の学是「仁」及び理念「不断前進」の精神に基づき、「スポーツと健康」に関する多角的な視点、専門性並びに高い倫理観を備え、スポーツを通じて持続可能な社会の構築に貢献できる人材を育成します。スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科では、次に定める資質及び能力を身に付けた者に対し、学士(スポーツ健康科学)の学位を授与します。

  1. スポーツ健康科学に関連した幅広い知識を基礎とした教養
  2. スポーツ又は健康に関わる分野で指導的な役割を果たすための高い倫理観
  3. グローバル社会において連携や協働を促進するためのコミュニケーション能力とリーダーシップ
  4. 社会や環境の変化に対応し、自ら課題を見つけ、スポーツ健康科学分野における専門的な知識又は技能をもとに課題を解決できる能力

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)【2020年度以前入学者用】

スポーツ健康科学部では、ディプロマ・ポリシーに示す資質・能力を身に付けるために、学生が能動的に学ぶことを重視した教育方法を実践するとともに、以下のとおり教育課程を編成・実施し、学修成果を適切に評価することで、教育方法の改善につなげていきます。

<スポーツ健康科学部共通>

  1. 学部共通科目を設置するとともに、学部で開講されるゼミナールを含むほぼ全ての科目、他学部開講の一部科目を履修可能とし、学生の興味・関心に応える自由度の高い教育システムを提供します。
  2. 1年次には、人文・社会・自然科学及び語学の基礎的教養科目に加え、学科ごとの基礎的科目を、2年次以降はより専門性の高い知識とスキルを身に付けるための科目を配置します。
  3. 全学科で必修のゼミナールでは卒業論文の作成を通じて、丁寧な個別指導によって、身に付けた知識やスキルを統合し、各専門分野での探究力を深化させ、他者への伝達力を養成します。
  4. コミュニケーション能力や倫理観について、寮生活や各種の実習等での協働を通じて養います。

<スポーツ科学科>

スポーツ科学科では、スポーツに関わる事象の原理を主として自然科学的に理解・究明・表現できる人材を育成することを目指し、1年次にはスポーツ医科学及びコーチング科学の基礎的科目を配置します。各自の学修目標と進路の違いに対応するため、2年次からは、スポーツ医科学コース、コーチング科学コースにおいて、それぞれが定める知識や能力を身に付けるための専門性の高い科目を配置します。

[スポーツ医科学コース]

  1. スポーツに関わる諸事象を観察、実験及び数理モデルを用いて客観的に秩序正しく記述・説明することを通して、自然科学的立場からスポーツを理解する力を身に付けるための科目を配置します。
  2. 科学的根拠に基づいた種々のトレーニングや健康・体力づくりに関する知識と方法を正しく理解し、競技力向上や人々の日常生活に応用できる能力を身に付けるための科目を配置します。

[コーチング科学コース]

  1. スポーツに関わる諸科学の知見に基づく知識と方法を理解し、運動プログラム及び運動技能の研究開発に応用できる力を身に付けるための科目を配置します。
  2. 初心者からトップアスリートまでの競技力向上及び人々の健康・体力づくりに必要な系統的・段階的な指導の知識と技術を身に付けるための科目を配置します。

<スポーツマネジメント学科>

  1. スポーツマネジメント学科では、スポーツの経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」に関する基礎的知識を修得した上で、少人数による演習科目やインターンシップへの参加など、より実践的な科目を配置します。
  2. 1年次には、スポーツマネジメントの大まかな枠組みと関連分野の基礎学問の修得を目指した科目を配置します。2年次からの各論では、経営資源のいずれに興味を持つかにより専門科目を選択し、それぞれの側面から現状の問題点の把握、改善策について問題を掘り下げる能力を身に付ける科目を配置します。

<健康学科>

  1. 健康学科では、身体的・精神的・社会的健康に関する科学的な知識を修得し、人々の健康づくりと健康支援に必要な技能を育むべく専門性の高い科目を体系的に配置します。
  2. 1年次では、健康づくりと健康支援についての科目を配置し、2年次からは現代日本における教育・社会・環境・精神保健・福祉などの各論を配置することにより、健康を創造・支援できる能力を身に付ける科目を配置します。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)【2021年度以降入学者】

スポーツ健康科学部では、「学是である「仁」の精神に基づき、「スポーツと健康」に関する多角的な視点及びスポーツ健康科学分野における専門性並びに高い倫理観を備え、多様な価値をもつスポーツを通じて社会の発展に貢献できる人材を育成する」ことを教育研究上の目的とします。教育目的を達成するための本学部カリキュラム・ポリシーは次に示す通りです。

  1. スポーツ及び健康に関する諸科学の幅広い知識を基礎とした教養を身に付けるため、人文、社会及び自然に関する諸学並びにスポーツと健康に関する多面的な学問分野のそれぞれについて授業科目を配置するとともに、他学部開講の一部科目を履修可能とし、多角的な視点を身に付けることができる自由度の高い教育課程を編成します。(本学部ディプロマ・ポリシー「1.」に対応する)
  2. スポーツ又は健康に関わる分野で指導的な役割を果たすために求められる倫理観を身に付けるため、倫理教育を行う授業科目を配置する他、演習、実習及び実技活動並びに1年生全員が入寮する学生寮での生活を通じて、集団の中での個の確立と学是「仁」の精神の涵養を促します。(本学部ディプロマ・ポリシー「2.」に対応する)
  3. 連携や協働を促進するためのリーダーシップ又はコミュニケーション能力を身に付けるため、リーダーシップ又はコーチングに関するテーマを扱う授業科目を配置する他、演習、実習及び実技科目を中心に集団での課題解決学習を取り入れます。また、国際社会において活躍するために必要な外国語運用能力を高める授業科目を必修とします。(本学部ディプロマ・ポリシー「3.」に対応する)
  4. 自ら課題を見つけ、スポーツ健康科学分野の専門的な知識又は技能をもとに課題を解決できる能力を身に付けるため、全ての授業で学生が能動的に学ぶことを重視した教育方法を取り入れます。3年次からは、各専門コースにおいて、学生それぞれが目標とする知識や能力を身に付けるための専門性の高い科目を配置します。また、ゼミナールや卒業研究では、丁寧な個別指導によって、身に付けた知識やスキルを統合し、各専門分野での探究力を深化させ、他者への伝達力を養成する教育を行います。(本学部ディプロマ・ポリシー「4.」に対応する)

学修成果は、シラバスに明示された評価方法に基づき、授業科目の修得状況を総合的に評価します。加えて、学生自らの授業への取り組みの主観的評価、学生の学修状況や授業評価を活用して教育方法の改善につなげていきます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針)

求める学生像

スポーツ健康科学部は、本学の学是「仁」及び理念「不断前進」の精神に基づき、「スポーツと健康」に関する多角的な視点、専門性並びに高い倫理観を備え、スポーツを通じて持続可能な社会の構築に貢献できる人材を養成するため、次のような学生を求めます。

  1. 思いやりを持ち、相手の立場に立って物事を考えることができる人
  2. 豊かな人間性を備え、コミュニケーション力を有する人
  3. 幅広い教養と向学心を有し、自己研鑽に努めることができる人
  4. 自ら問題を見つけ出し、知的好奇心を持って課題解決に取り組むことができる人
  5. グローバル社会におけるスポーツ健康科学の発展に寄与する熱意の有る人

大学入学までに身に付けておくべき教科・科目等

スポーツ健康科学部では、主体的な勉学の習慣に加えて、大学入学までに高等学校等において、次の教科・科目等を身に付けておくことが望まれます。

【知識・技能、思考力・判断力・表現力に関わるもの】

  1. 国語:基礎的な読解力、構成力、論理的表現力
  2. 英語:基礎的な読解力・コミュニケーション力
  3. 数学:数学Ⅰと数学Aの学修内容を中心とした基礎的な数学の知識と論理的思考力
  4. 理科:生物、物理、化学、地学のうち、いずれかの科目についての基礎的な知識と科学的な思考力
  5. 地理歴史・公民:世界史、日本史、地理、現代社会、倫理、政治・経済のうち、いずれかの科目についての基礎的な知識

【主体性を持って多様な人々と協働する力】

活動におけるリーダーシップ、コミュニケーション力、主体性

【体育やスポーツ分野で必要な力】

体育やスポーツ分野での活躍を目指す学生については十分なスポーツ技能や経験知、実践力

入学者選抜の基本方針

スポーツ健康科学部は、自らの将来をよく考えて主体的に学ぶ力やコミュニケーション力、実践力等を見極めるために多様な選抜方法を採用しています。入学者選抜に当たっては、学力試験だけではなく小論文試験や面接試験を通して、また、高等学校での学修状況や諸活動での取り組み、スポーツ活動なども評価対象に加えて、入学者の受け入れを総合的に判断します。

障害等のある方の受け入れ

スポーツ健康科学部では、障害等のある入学志願者について、可能な限り受け入れるという方針です。障害等のある入学志願者で、受験や修学、寮生活で特別な配慮を必要とする場合は、出願に先立ち相談に応じます。