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2021.03.15 (MON)

学校法人順天堂へのご支援の御礼

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、最前線で治療にあたっている医療従事者に対して、国内外の多くの方々からご支援を戴いております。改めて厚く御礼を申し上げると共に、その契機となった出来事について紹介させて戴きます。
中国 武漢での危機的な状況は、1月中旬には日本にも伝えられました。早速、総病床数3,443床を有する順天堂の6附属病院(①順天堂本院[東京都文京区]②静岡病院[静岡県伊豆の国市]③浦安病院[千葉県浦安市]④越谷病院[埼玉県越谷市]⑤東京都江東高齢者医療センター[東京都江東区]⑥練馬病院[東京都練馬区])における医療資材の在庫量を点検し、日本で同様の事態が生じた場合の対応策をシミュレーションしました。
また、その時点で入手可能な医療資材を確認・購入し、そのうちの約4トン分(①N95マスク910枚②防護用ガウン13,050枚③防護用ゴーグル100個)を、長年の友好関係にある中国の医療関係者に義援物資として届けるべく、学校法人順天堂と公益財団法人日中医学協会の理事長として、順天堂医院 髙橋院長と日中医学協会本田事務局長、岡田事務局次長を伴い、2月12日に中国大使館を訪問し、孔鉉佑駐日大使に贈呈しました。(既に学校法人順天堂ホームページ順天堂だよりの2020年1月号に掲載しておりますので、詳細はそちらをご参照ください。)
息をつく間もなく日本でも、多くの陽性患者が乗船しているクルーズ船が横浜港に入港し、それを契機にCOVID-19の感染拡大は日本でも重大事項となりました。
順天堂6附属病院でも患者の受け入れ、感染拡大防止対策などに邁進し、医療資材を互いに融通し合いながら頑張ってきましたが、中国の友人・知己・そして長年の厚誼のある大学・病院から個人等々に至るまで、続々と義援物資が届き大変感動しております。
日本における感染者数は、ここ数日は落ち着いてきましたが、第2波・第3波の流行再燃が十分予想されるため現在もまだ臨戦態勢を解いていません。今回のようなグローバルなレベルでの感染症対策では国際的な協力体制が必須ですが、特に日本と中国の相互理解と国際協力が流行再燃の防止、特効薬とワクチンの開発などに大きく貢献すると思います。現在の危機的状況(ピンチ)を今後の発展の好機(チャンス)と捉えて、お互いに協力して世界をリードしていきたいと考えております。
学校法人順天堂 理事長
小 川 秀 興
◇附属病院へのマスク・防護服等のご寄贈

寄付をご寄贈いただいた方々